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愛知県「愛知カンツリー倶楽部」“(隠れ)名門コース”を紹介するシリーズ〈後編〉第44回

名門「愛知カンツリー倶楽部」を紹介しているこのシリーズ、今回は後編です。

前編では倶楽部を紹介して、中編ではアウトコースを紹介しました。

今回は、井上誠一の設計した傑作でもある「愛知カンツリー倶楽部」のインコースを紹介していきます。

どんな上がりのホールが待ち受けているのか?

どうぞご覧ください。

前半で井上誠一設計の罠にはまり、スタートハウスで簡単な昼食後インをスタート!

愛知カンツリー倶楽部は、アウト・イン共にロングホール(パー5)で始まり、ロングホールで終わるという造りです。

その間にもうひとつのロングホールがあります。

インコースのスタート10番は467ヤードの短めのロングホールですが、ティーショットは緩やかな打ち上げ、2打目から緩い打ち下ろし、3打目でまた打ち上げとなり、フェアウェイは左・右に微妙な傾斜があります。

また、インコース長は3376ヤードで、全体としてアウトコースよりも約100ヤード長く、ロングも2ホールは530ヤード超で、打ち上げもあり、厳しいホールとなっています。

インコースの難しさ!・その①

インコースでも、アウトの8番と同じようなホールが出現しました。

12番391ヤード・ハンディキャップ(HD)4のミドルホール(パー4)です。

ほぼ90度に左にドッグレッグしたホールで、キャディーさんはコーナーの2本の木の間を狙ってください、とのアドバイスでした!

またか! と思う場面でした。

インコースも2ホールを除いて、ブラインドホールが続きます。

そのブラインドが半端ではなく、自然の地形を生かした造りですが、とても難しく一筋縄どころか何筋もの縄が必要な状況です。

緩やかな打ち上げのために、2打目でもまだブラインドから抜け出せず、左右のOBが効いて、狙いがさらに狭くなると、いうことになります。

最も難しいのは、14番530ヤードのHD2のロングホール(通称:アパッチ砦)です。

フェアウェイが左右2通りの攻め方ができますが、右は200ヤードのキャリーが必要で、狙いが狭くリスクが高過ぎます。

左のフェアウェイは若干遠回りですが、少し攻めやすいです。

ただし、風との相談が必要で、このロングのポイントは2打目です。しかも、3打目もとても難しいです。

インコースの難しさ!・その②、愛知カンツリー倶楽部の上がりは?

インコースも、アウトコースと同様にフェアウェイの傾斜が強くて、ほとんど平らなライでは打てません。

さらにアップダウンも11番ミドル、15番ミドルなどでは相当厳しく、距離が短いホールはグリーンに向かって、狙いが極端に狭くなるなど、嫌がらせかと思うほどでした。

さて、インコースの上がりでは、17番404ヤードのミドルホールは、ティーグラウンドからストレートに上っていきます。

フェアウェイは広く問題はないようですが、この距離で上りは厳しいミドルです。

最終18番554ヤードのロングホールは、フェアウェイが左傾斜で、3打目でグリーンへ打ち上げるため、距離が残り、グリーンも傾斜が強いグリーンです。

やはり厳しいコースの最終ホールは、難しいホールでした。

愛知カンツリー倶楽部をラウンドを終えて…

18ホールのラウンドを終えて、まず頭が疲れたこと、身体が疲れたこと以上に各ホールの攻め方で、毎ショット考えることを求めてくるコースということを感じました。

井上誠一に「日本に2箇所とない素晴らしい地形」と言わしめた、愛知カンツリー倶楽部の造り、傑作と言われるのも納得でした!

この地域は名古屋市東部の牧野ヶ池緑地と言われて、池を囲むように住宅が広がるところです。

ですから、決して山岳ではないのに、コースのいたるところに、壁のようなフェアウェイのアップダウンが出てくるのは、とても不思議です!

井上誠一が設計した、他のコースにはない不思議な感覚を感じさせられた愛知カンツリー倶楽部でのラウンドでした。

挑戦し甲斐のあるいいコースです!