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ゴルフコース・練習場

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日本オープンも開催!「横浜カントリークラブ」後編〈施設・コース②〉“コース紹介・新シリーズ”第19回

昨年2018年の日本オープンの開催コースが、今回ご紹介している、横浜中心部からも比較的近い横浜カントリークラブです。この大会は稲森佑貴がツアー初優勝を日本オープンで飾ったのは記憶に新しいところです。

前編では、横浜CCの歴史、コース概要、日本オープンのコースセッティングなどとともに、アウトコースを中心にご紹介してきましたが、今回は施設の残りとインコースを中心にご紹介します。

どうぞご覧ください!

ドライビングレンジとアプローチ練習場

横浜CCの公式サイトには、練習場は朝8時30分までは、飛距離130ヤードまでと記載されていました。

距離の短い鳥かごの練習場かと思ったら、広々とした芝が広がっています。

どうやら、その先には東コースのホールがあるようで、そのために130ヤードまでしか打たせていないと、理解しました。

芝の上に簡単な練習マットが置かれています。そして、打席のマットの手前に、24個入りのボールケースが積んでありました。この練習ボールは無料でした。調子が悪いと3箱打っている方がいました。

また、この練習場の横にはアプローチ練習場もありますが、クローズになっていました。トーナメントの時ぐらいしか開けないのでしょうか?

練習場の環境は、名門らしくない造りでした。トーナメント開催の時には、東コースをクローズして、芝の上からのドライビングレンジに変わるのだと思います。

レストランも落ち着いた造りでした!

フロント前の左側の階段を上がると、2階にレストランがあります。

レストランの手前に談話室のスペースがありますが、レストランのスペースは大きいです。

テーブルと椅子の数が半端ではありません。東・西36ホールのゴルフ場ですから、このくらいのスペースは必要かと思いました。

朝、洋定食をいただきましたが、2種類あり、値段も高いですが、ボリュームも満点でした。

晴天でしたので、東からの朝陽がレストランのテーブルに注いでいました。

今回は昼食をご紹介しませんが、値段は高いです。いつものゴルフ飯の定番“カレーライス”もいい値段でした。

西コース・インコースの概要

横浜CCのコースの特長の一つが、ティーイングエリアです。

フェアウェイの延長のように、フェアウェイにいきなりティーマークが置かれているようで、特別にティーグラウンドという造りではないことです!

あまり他に例がないので、最初は少し違和感を感じます!

思い浮かべてほしいのは、フェアウェイの特設ティーの感じです。幅もちょうど特設ティーと同じくらいで、前から、YELLOW・WHITE・BLUEの順にBLACKまで並んでいます。

段差がないので、何となくティーグラウンドという区別がなく、フェアウェイからティーショットをする感じです!

さて、インコースは、パー36でロング(パー5)とショート(パー3)が2つずつあり、普通のコースの造りです。

レギュラーティーでは、ロングホールは短めで、比較的パーの可能性もありますが、その一方で、ミドルホール(パー4)は比較的長めです。

アウトコースのグリーンのような、極端な傾斜でとても難しいというホールはありませんが、インコースのグリーンは2段になっているホールもあり、同じ段に乗せないと傾斜でバンカーに転げ落ちるところもあります。

全体的に、決して簡単なホールではありません。

この西コース・インコースには、18番が終わりクラブハウスに戻る途中に、珍しい19番・170ヤードのショートホールがあります。これは、決着がつかなかった場合のエキストラホールになっています。

日本オープンでは、インコースがアウトコースのセッティングとなっていました!

インコース(日本オープンではアウトコース)では、最終日にハンディキャップ(HD)16の13番・536ヤードのロングホール、HD15の8番・330ヤードのミドルホールで、多くのバーディーが出ています。

ロングホールや、短いミドルホールは、確実にバーディーを取らないと、上位には入れないということです。

なお、この13番ロングホールで、石川遼がこのホール唯一のイーグルを取っています。

※画像はJGA公式サイトの日本オープン2018より

日本オープンで、男子プロも手こずった各ホール!

通常のラウンドでは、バックナインに入ってきます。

日本オープンではアウトコースでしたが、プロも手こずったホールをご紹介します!

まず、15番の474ヤード・HD14のロングです。このホールは日本オープンでは、レギュラーティーの距離を使用して、ミドルホールとなっていて、難易度4でした。

レギュラーティーからでも、決して簡単ではないロングです。

2打目から打ち上げになり、グリーンは2段になっていて、右側は傾斜が強く、転げ落ちてバンカーに入ることもあります。

次に、11番の391ヤード・HD10のミドル(日本オープンでは418ヤード)です。

このホールはやや右にドッグレッグしていきます。グリーンも難しく、難易度が高くなったのででしょう。それほど距離は長くありませんでしたが、難易度5でした。

最後に14番の369ヤード〈日本オープンでは416ヤード)のミドルが難易度6でした。

2打目がやや打ち下ろしになる真っすぐなホールですが、横長のグリーンで手前にバンカーが口を開けて、距離感が難しく、グリーンの傾斜が強いホールです。

ついでに、17番317ヤード(日本オープンでは330ヤード)は砲台グリーンの手前に深いバンカーがあり、フェアウェイ中央に大木があるホールで、バンカーに入らないように、木を避けてショットするプロの姿がテレビに映っていました。

HDは15でやさしいホールでしたが、「バンカーに入れたら大変なことになる!」と、キャディーさんから言われました!

〈付録〉隣接する「戸塚CC・西コース」よりも難しいかもしれないと感じた!

getty

横浜CCの地形は、隣接する戸塚カントリー倶楽部の地形とほぼ同様で丘陵です!

この両コースは道一本を隔てて隣接しています。

戸塚CC・西コースは様々なトーナメントを開催しており、2019年は女子トーナメント「資生堂 アネッサ レディスオープン(渋野日向子が優勝)」を開催したコースです。

この戸塚CC・西コースと、横浜CC・西コースは地形的には似た造りで、その難しさもほぼ同様だと思います。

しかし、グリーンの速さでは、戸塚のほうが難しいかもしれませんが、コース全体の難易度では、横浜CCのほうが上かもしれないと感じました!

確実にボギーオンに徹するゴルフを目指すと、コースの景色も変わって見えるかもしれず、難易度の感じ方も変わるかもしれません!

いずれにしても、隣接する両コースは、プロのトーナメントを開催する難易度の高いコースでした。