ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
往年の「ゴルフ日本シリーズ」の舞台・兵庫県「よみうりカントリークラブ」後編〈施設・コース②〉“コース紹介・新シリーズ”第13回
1994年まで、男子プロゴルフツアー「ゴルフ日本シリーズ」を開催していたのが、関西の名門「よみうりカントリークラブ」です。
現在は、歴史あるこのコースでのトーナメント開催はありませんが、往時を思い出しながら、ラウンドをしました。
今回は、その後編で、施設・コース②です。
目次
ドライビングレンジ、アプローチ練習場を紹介!
クラブハウスから坂を下りていくと、ドライビングレンジが見えてきます。
受付でサインして、練習用のロストボールを受け取ると、打席には芝の上に小さなマットがあるだけです。
足元は芝です。「芝から打てるのかなぁ?」と思いましたが、それはダメで、ティーアップしたドライバーだけ、それ以外はマットを利用するようにと注意書きがありました。
距離もあり、とても素晴らしいドライビングレンジです。
アプローチの練習場は、グリーン周りだけではなく、50ヤード程度まで打てます。グリーンも整備されていて、花道からのアプローチ練習に最適です。
インコースの概要と要注意ホールをご紹介!
インコースも、アウトコースと同様にアップダウンが続きますが、比較的平坦なホールもあり、アップダウンの度合いは、アウトコースよりは少ないでしょう。
ただし、インコースは、池が絡むホールが出て来ますので、この攻略もポイントになります!
まず、インコースのスタート、10番ミドルホール(パー4)はレギュラーティーから412ヤードと距離があるホールです。
ホールハンディキャップ(HD)も6と難しいホールで、2打目付近からやや打ち下ろしになりますが、距離が出ない場合は、花道狙いでしのぐホールです。
グリーンはやや縦長のため、両側のバンカーに注意です。
さらに、13番ショートホール(パー3)は、やや打ち下ろしですが、グリーン手前が池という、171ヤードの比較的長いホールです。
グリーンの右手前に花道はありますが、グリーンがやや横長なので、ピン位置によっては直接ピンを狙うことになります。
また、池の左はすぐにOBで、グリーンの右は山がせり出していて、プレッシャーがかかります!
大叩き注意のホールです!
「えっ! ここはどこへ打つの?」と思わせるホールもあり、難しい上がり3ホール!
度肝を抜かれるのが、16番のロングホール(パー5)です。
距離は545ヤードですが、まずティーショットは打ち上げで、その先から一気に下って行きます。
この下り傾斜が半端ではなく、坂の途中に止まると極端な左足下がりのライで、傾斜に沿って立っていられないぐらいです。
このライから、打ち下ろしのグリーンを狙うことになります。グリーンも傾斜があり、簡単ではありません。そもそも3オンすることが大変です!
また、最終18番は右にドッグレッグする515ヤードのロングホールです。
200ヤード付近から右へ行きますが、グリーンの左手前に縦に長い池があり、グリーン側はビーチバンカーになっています。
ホール全体は、比較的平坦ですが、池が縦に長いために、左の引っかけは禁物です。距離が残ったら、4打目でグリーンを狙うことも考えるホールです!
その他にも、このホールの難しさが……
12番ミドルホール(パー4)は、距離は344ヤードと短いのですが、ティーから190ヤード付近のフェアウェイに横に長いバンカーがあり、飛ばし屋以外は手前に刻むことになります。
しかし、ここからはきつい打ち上げで、相当の距離が残り、とても難しいホールです。
この距離でHD2というのが納得のホールでした。グリーンも傾斜が強く短くても安心できません!
また、14番ミドルホールは、339ヤードながらHD10と簡単というホールではありません。
これは、グリーンまで打ち上げになり距離感が難しく、さらにグリーン手前に口を開けるバンカーでプレッシャーがかかるからです。
バンカーの高さがあり、入れると厄介なバンカーです。
関西特有のコースの特徴に対応することが、コース攻略のポイント!
15番ミドルホールは、関西特有のホールかもしれません!
ティーショットはやや打ち下ろしの右ドッグレッグで、2打目からは打ち上げになり、グリーン面は見えません。
しかも、距離は403ヤードと長いホールです。ホールHDは4で難しいホールになっています。
このホールは2打目を無理せずに、花道狙いで寄せワンを狙うというのも攻略法の一つでしょう!
ラウンドを終えて、関西のコースは大半がアップダウンがきつく、傾斜に勝つということが、コース攻略のポイントだと痛感しました。
確実なショットの重要性を再認識したラウンドでした!