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【クラブ選びの上級者は誰もがやってる!?ヘッドに残る打球跡によるフィッティング方法について】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

突然ですが皆さんは、練習後やラウンド後にクラブの手入れはもちろんされてますよね?(笑)

その際、ボールを打った時に付く打球跡がフェースに残っているのに気付かれると思いますが、実はこの打球跡を検証することでスイング状態の善し悪しを判断できる! ってご存知でしたか?

クラブ選びの上級者は、この打球跡をチェックすることで、クラブが自分のスイングにマッチしているか? を判断しています。

そこで、今回は『知っている人は当たり前のようにチェックしているが、知らない人はまったく意識していない……』、そんなクラブの汚れ(打球跡)から判断できるスイング診断やクラブ選びについて細かく紹介させていただきます。

ご興味のある方は今回も最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いいたします。

では、始まり始まり……。

その1、当たっている箇所でだいたいの球筋は判断できる!

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打球跡を観るだけで、実際に球筋を確認しなくてもおおかた球筋は予想が付きますし、どんなスイングをされているか? も検討が付くようになります。

まず、その前に打った跡に打球の目印が付くようにフェース面に『ショットセンサー(転写シールのようなもの)』を貼っておく準備が必要です。

ゴルフショップ等で市販されておりますが、購入が面倒……という方は、水性ペン等で印がわかるように工夫してみてください。

さて、ショット後フェースを確認した際に、1.ネック 2.トウ 3.ソール 4.クラウン(上部)側と、どの辺りに痕跡があるか調べます。

1.のネック側にある場合はフック系の球筋
2.のトウ側ならスライス系
3.のソール側ならトップ系
4.のクラウン側なら真上の上がるいわゆる“テンプラ”もしくは上体がツッコミ過ぎて逆に球は上がらず飛距離の出ない失速球

が各々、想像できます。

また、次の章で説明しますが、球筋だけでなく、スイングのクセも見抜くことができます。

要は、インパクトでヘッドがどんな向きで当たっているか? で球筋は判断できるし、スイングのクセが結局そのインパクトを招く! ということで、そのスイングも想像ができるのです。

その2、当たる箇所でわかるスイングパターン

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では、次に当たっている箇所でおおよそ判断が付くスイングパターンを説明します。

まず上記の1、ネック側に跡が付く場合は、『ほぼ上半身だけで打ちにいく、いわゆる“右肩がツッコむ手打ち”』スイング状態。

次にその逆で2のトウ側に付く場合は、『身体の上下運動が激しく(よく言う“ギッコン・バッタン状態”)インパクトで身体が仰け反ってしまう』スイング状態。

3のソール側に付く場合は『単純に球の位置が、左側過ぎるか低過ぎることで身体が伸び上がってしまう、もしくは、いわゆる“明治の大砲”で、左ひじが身体から外れカチ上げる』スイング状態。

4のクラウン側は、いろんなケースが考えられますが、代表的なのは『インパクトの際に1の時とは少し変わり身体ごとツッコんで(左腰の流れ)しまうタイプか、シャフトが合わず硬過ぎていてインパクトでしならせることができず、ヘッドが上側を向かないためにそのままツッコんでクラウン側に当たる』、そんなスイング状態が想像できます。

さて、ここまで自分のスイングや打点を理解することができれば、後はそんなスイング状態・インパクトになりにくいクラブを探せば良いという結論にたどり着く訳です!

その3、芯に当たるように補正するセッテイング方法(左右のブレ補正)

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では、ズレる打点位置とご自分のスイングパターンが理解できたなら後は補正あるのみ!

一番の解決策は、ご自分のスイングを『修正する!』ですが、クラブをスイングに合わせて調整することによって、悪いクセを誘発させない方法もあります。

1の手打ちによるフック・チーピンが出やすい方には、まずはクラブの総重量を調整してみましょう。

手打ちになりやすいということは、軽く手で振り回せてしまいスイング軌道がズレることが考えられます。

アイアンの総重量との兼ね合いもありますが、『振り抜ける範囲で、重め』を目安に重量調整を考えてみてください。

次に2のトウ側に当たる場合、これもクラブの重量に関することですが、インパクトの際に左ひじ及びグリップエンドが身体の中心から外れることで起こりやすい症状でもあります。

グリップ側のシャフトに鉛を貼って手元の重さを感じやすいようにカウンターバランスにしてみる。

もしくは、軽めのグリップが装着されていれば重めのグリップに交換してみる(この際、バランスは変わりますが気にしないこと)調整をしてみてください。

打点が左右にバラつく症状は、これらの対処法で改善できると思います! お試しあれ。

その4、芯に当たるように補正するセッテイング方法(上下のブレ補正)

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最後に、上下のブレを補正する方法です。

ドライバーのようにティーアップをしている場合は『ティーの高さや、ボールを置く位置』を見直すことである程度解消できますが、ティーアップせずにフェアウェイで打つようなクラブにおいては、クラブの調整が必要になります。

まず、トップめ(ソール側)に当たる場合は、クラブ総重量を“重め”にすることをおススメします。

重めのクラブでシッカリとヘッドを上から落とすようなイメージで振り抜いていくと良いと思います。

次にクラウン側、フェアウェイで打つウッドやアイアンで打点が上め(クラウン側)に当たるということは、さほど悪い状況ではないと思います。

ただ、打ち込み過ぎて球筋が『思うように飛ばず、失速する』なんてお悩みの方、いらっしゃいませんか?

これは、今ご使用中のクラブが『低重心構造』のクラブで、スイングに合っていないということが考えられます。

ヘッド構造で重心高(接地面から芯までの高さ)が低い場合、打ち込み過ぎるとやはり『芯から外れる』ということになります。

このような状況でお悩みの方には、ヘッド形状を“重心高”が高めのモデルにすることをおススメします!

その5、今回のまとめ

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いかがでしたか?

今回ご紹介しました内容は、『チョット調子が悪くなったなぁ……』とか『当たりが悪く球筋も思い通りにいかない……』なんて感じた際に、簡単にチェックできる方法です。

今回紹介した内容の他に、アイアンではライ角が合っているかどうかのチェックで、ソールにシートを装着して確認することもあります。

アイアンのライ角については、前にもご紹介した記事がありますのでそちらをご参考いただければと思います。

もし、クラブの調子や球筋が安定しない……なんて感じたら今回の内容で『打球跡』を確認してみてください。

いろいろと気が付くことがあると思いますよ! お試しあれ。

それでは、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップのために〜    
また次回まで。。。
押忍・感謝