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初心者

じゅんやあく

初心者必読!間違えやすいペナルティのスコアの数えかた!

こんにちは、じゅんやあくです。

先日ラウンドした際、2度打ちと空振りと自分が地面に置いたクラブにボールを当てるという3つのペナルティを同じホールでしでかしました……(さらにその日は、別のホールで誤球も……)。

そんなわけで、初心者がラウンドでやりがちなペナルティとそのスコアの計算方法をお教えしたいと思います!

(ルールは2017年5月現在のものであり、将来的に変更される可能性もあります)

OBは1ペナです!

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まず、なんと言っても初心者に多いのはOBではないでしょうか。

よく「2罰打」と覚えていらっしゃる方も多いようですが、OBは1罰打です。

数えかたとしては、たとえばティーショット(1打目)でOBを打った場合、次に打つときには2打目ではなく、ペナルティの1打を足して3打目、となります。

ちなみに、日本のゴルフ場に広く浸透しているローカルルールの“プレイング4”ですが、「OBの打ち直しの3打目が上手くいったらたぶん4打目はこの辺から打てるんじゃない?」という場所に特設ティが設置されていることが多いです。

なので、打ち直して特設ティよりも前に飛ばす自信があるときは、プレイング4を利用せずに打ち直して、特設ティがかなり前(いわゆる“お得な場所”)にあるときは、おとなしくプレイング4を利用するといいかもしれません。

もちろん、進行が遅れているときや、真っすぐ飛ばす自信がない場合は、できるだけプレイング4を利用するなど、ゴルフ場の指示に従いましょう。

空振りは振った回数を数える

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初心者のうちは、よく空振りをしても周りの人が「いまのは見てないよ」とか「いまのは素振りだね」とか言って空振りを“なかったこと”にしてくれますが、ある程度ゴルフに慣れてきて、「もう初心者は卒業」と思っていらっしゃる方は、ぜひ自発的に空振りを自己申告するようにしてください。

では、空振りはどのように数えるのでしょうか?

これは、振った回数がそのまま打数になります。

たとえば、2打目を空振りした場合、次は同じ場所から3打目となります。

n度打ちは、何度当たっても1ペナ

ほとんどの場合は2度打ちとなる複数回打ちですが、バンカーやアプローチなどでよく発生します。

2度打ちは、自分ではすぐに気がつきます。

同伴競技者が遠くに離れているときなどは「バレてなさそうだからごまかしちゃおうか……」なんて、心の中の悪魔がささやいてくるかもしれません。

しかし、残りのホールを「バレてないだろうか?」と疑心暗鬼で不安の中プレーすることになり、心の中にモヤモヤとしたものが残ってしまって、平常心でプレーできなくなってしまうでしょう。

また、2度打ちに気づいた一緒の人のほうも「こいつ隠してやがる」となると、お互いにいい気分がしません。

ゴルフは紳士のスポーツです。

2度打ちは、すぐに自己申告しましょう。そのほうが精神衛生上も健全です。

で、数えかたですが、クラブに何回当たっても、正規のショット回数に1罰打のプラスです。

たとえば、3打目で2度打ちをした場合、次が1罰打足して5打目となります。

また、めったにないことだとは思いますが、「3度打ち」をしても、2度打ちと同様1罰打です。

「n度打ち」は1罰打と覚えておきましょう。

自分の携帯品にボールが当たった場合は1ペナ

自分の携帯品にボールが当たった場合は、1罰打となります。

自分の携帯品とは、自分のキャディやキャディバッグ、クラブ、カートなどです。

たとえば、2打目が携帯品(カートなど)に当たった場合、次はボールの止まった場所から1打プラスして4打目となります。

これは、以前は2罰打だったのですが、2008年のルール改正により1罰打に軽減されたので、2罰打と覚えている人は注意してください。

通常ゴルフ場でよく見かける2人乗りや4人乗りの共用カートは、一般的には、最後に動かした人の携帯品扱いとなります。

つまり、同伴競技者が動かした後のカートに当てた場合は無罰ですが、自分や共用キャディが自分のために動かした後のカートにボールを当てた場合は1罰打となります。

携帯品に関しては、さまざまなケーススタディがJGA(日本ゴルフ協会)で解説されています。

詳しく知りたい方は、下記JGAのサイトをご覧ください。

誤球は2ペナ!

誤球(英語では“wrong ball”といいます)とは、他人がプレー中のボールを誤って打ってしまうことで、2罰打のペナルティになります。

ただし、他人の球を打ったときのストロークは計算に入れません。

ホールアウト後に2打プラスするとわかりやすいでしょう。

たとえば、3打目を誤球した場合、もう1回自分の球で3打目をプレーし、5打目でカップインしたとします。

するとそのホールは、正規にプレーした5打に加え罰打の2打が加わり、7打となります。

ちなみに画像は、「新しい人と出会うためのもっとも手っ取り早い方法は、コース上で他人の球を拾うことだ(ボールの持ち主があわてて駆け寄ってくるため)」という意味のゴルフの格言(?)です。

バンカー内でクラブを地面につけると2ペナ

初心者の多くの人がしていて、よく大目に見てもらえるペナルティがこれです。

ゴルフを始めて間もない人にとっては、ボールのすぐ後ろの地面にクラブをソール(接地)させずに、クラブを空中に浮かせたままアドレスしてボールを打つことが難しいこともあり、またこのルールを知らないこともあって、バンカーからボールを打つ前にクラブで砂を触ってしまっていることが多いようです。

最初のうちは難しいかもしれませんが、バンカー内では手やクラブで砂に触らないように注意してショットに臨みましょう。

もちろん、ショット時にクラブが砂に触れるのはOKです。

写真は2010年の全米プロ選手権。

首位タイの11アンダーで最終ホールを迎えた現在世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが、試合では「バンカー」と規定されていた砂地をバンカーと思わないでクラブをソールさせてしまい、2罰打が課されることになった事件がありました。

この2ペナルティでジョンソンは、優勝をかけたプレーオフに進出することができなくなってしまいました。

いかがでしたか?

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ミスやペナルティを犯したとき、「何罰打だったっけ?」と不安に思いながらプレーするのは、精神衛生上もよくありません。

正しいスコアの数えかたを覚えておいて、スムーズなラウンドを心がけましょう!