ゴルフクラブ
Gridge編集部
たった2ミリでひと番手も飛ぶ!?三浦技研の「FP値カスタムフィッティング」とは
ごきげんよう、Gridge編集部のヒッティです。
先日、三浦技研(以下ミウラ)の新しいクラブが発表されるとのことで、埼玉県のフィッティングセンターにお邪魔してきました。
ここでは、「たった2ミリでアイアンの飛距離がひと番手変わる」という噂の、アイアンのカスタムフィッティングを受けられるそう。
ということで、ミウラの最新フィッティング理論を詳しくご紹介いたします!
目をつけたのは、インパクトロフト
ミウラのフィッティングで重要視されているのは、「軌道」「入射角」「インパクトロフト」の3つです。
「軌道」はいわゆる「インサイド・アウト」「アウトサイド・イン」などと呼ばれる、クラブを振るときのクラブの通り道のことを言います。
「入射角」はクラブがボールに当たる時に入ってくる角度のことで、ボールを上から下に向かうスイング軌道上でとらえることを「ダウンブロー」、ボールを下から上のスイング軌道上でとらえることを「アッパーブロー」と言います。
「インパクトロフト」とは文字通り、ショットする際のインパクト時のクラブのロフト角度を指します。
例えば7番アイアンのロフト角度が34度だとしましょう。その場合の理想のインパクトロフトは、25〜27度と言われています。
つまり、入射角が鋭く、ダウンブローにクラブが当たることによって、ロフトが本来の状態よりも立って当たるのが理想的で、飛距離が出るのです。
反対に、飛距離が出ない人はアイアンでアッパーブローにボールをとらえてしまうので、インパクトロフトは30〜34度くらいになっています。
こういう状態のことを、クラブ本来の角度よりもインパクトでクラブ(ロフト)が寝ていると呼びます。
インパクトポイントにも着目
ミウラのフィッティングチームは、もう一つ発見をしました。
アイアンヘッドでボールをとらえる位置、インパクトポイントが人によって異なるということです。
このインパクトポイントは、レッスンやフィッティングで変えることは非常に難しいとも言われています。
インパクトロフトを立てないと飛距離は伸びない……でもゴルファーのインパクトポイントはなかなか変わらない……。
だったらクラブのほうを動かしてしまおう! という発想で開発されたのが、「9ポジションフィッティング」です。
フェース・プログレッション(FP値)の異なる9つのヘッドからあなたに最適なクラブを見つけられます! というなんとも画期的な解決策です。
FP(フェースプログレッション)値とは?
※画像引用元:一般社団法人日本ゴルフ用品協会『ゴルフクラブの「スペック測定」
に関するガイドライン』
FP値とは、クラブのリーディングエッジが、シャフトの中心線からどれほど前に出ているかを示す値です。
FPがノーマルよりプラス(前に出ること)をオンセット、マイナス(後ろに引っ込むこと)をオフセットと言います。
ほんのちょっとの差なのですが、ゴルフ歴の長い方なら、構えたときに違いがわかります。
FPがオンセットの方が、ノーマルのものに比べてわずかに早くボールに当たるので、ロフトが立った状態でボールにコンタクトし、結果として飛距離が伸びるというのです。
オフセットの利点は、つかまりやすくなることなのですが、飛距離と方向性とスイングタイプを見て自分にピッタリのクラブを見つけたいですよね。
ミウラの解決策!
FP値がクラブの飛距離性能に大きく影響する、ということはわかりました。
ミウラのフィッティングで、もう一つこだわっている数値は「ライ角」です。
クラブを地面においた時のシャフトと地面の角度を指す「ライ角」ですが、実は身長やスイングの傾向によって適切な角度があります。
主に方向性を左右するライ角は、アップライトにプラス2度、フラットにマイナス2度変えることができます。
これをFP値と組み合わせて、9つのヘッドからあなたに最適なヘッドを選べます。
同じヘッドからFP値とライ角調整がカスタム可能なのはミウラだけなのです!
新アイアンCB-301はフルキャビティでやさしい
計測は、まず5球打って「入射角」「インパクトロフト」「インパクトライ角」の傾向を調べます。
9つのポジションから、適切と思われるFP値とライ角を選択した3本ほどで試打をして、データを比較しながら最適なスペックを探していきます。
なんだかもう、鬼に金棒・ゴルファーにミウラ、みたいな無敵な感じがしますね……!
2019年1月に発売される新しいアイアン「CB-301」は、このミウラのフィッティングとフルカスタムに対応している飛び系フルキャビティアイアンです。
やさしいクラブのラインアップが追加されたことで、もっと多くのゴルファーの期待に応えられるようになりました。
ギアマニアなあなたも、クラブに興味が出てきた! というあなたも、三浦技研の奥深い世界をぜひチェックしてみてくださいね〜!