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もーりー

静かなる復活!A・スコットには“長尺パター”がよく似合う【全米プロゴルフ選手権~アダム・スコット編~】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

ベルーフCC(7316ヤード、パー70)で開催された今シーズンのメジャー最終戦『全米プロゴルフ選手権』。

優勝したブルックス・ケプカと、最終日の“タイガーチャージ”で単独2位まで浮上したタイガー・ウッズに注目が集まりましたが、その中で静かに復活を果たした選手がいました。

最終日最終組で周り、タイガーに次ぐ単独3位でフィニッシュしたアダム・スコットです。

アンカリング規制に苦しんだプレーヤー

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アダム・スコットは今年38歳のオーストラリア人プレーヤー。

若い頃から頭角を現すと、タイガー・ウッズになぞらえて“ホワイトタイガー”と呼ばれた逸材でした。

しかし極度のパターイップスに陥り、大不振に陥ります。

そんな彼を救ったのが長尺パター。

頼もしい相棒を得たスコットは見事復活を果たします。

2011年にはWGC-ブリジストン招待、そして2013年にはオーストラリア人として初のマスターズ制覇を成し遂げました!

世界ランク1位も経験し、順風満帆かと思われたスコットに試練が訪れます。

それは2016年からルール化されたパターのアンカリング規制。

パターグリップを体にくっつけて支点にしなければ、規制後も長尺パターを使うことは可能でしたが、先を見据えたスコットは短尺パターに戻す選択をしました。

そして2016年の春先に2勝を挙げ、短尺パターへの順調な適応を見せたかに思われましたが、ここからまたもや低迷期を迎えます。

長尺パターとともに最高峰の舞台に帰ってきた!

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2017年シーズンも優勝を挙げられず、今シーズンも全米プロ開催前までトップ10フィニッシュは1回のみ。

世界ランキングも76位まで順位を落としてしまいました。

今年の全米オープンに至っては直前まで出場権がなく、最終予選会に出場して、ようやく出場権を獲得したくらいです(やはりこれだけの選手であっても、心技体の小さな綻びから調子を大きく崩してしまうものなんですね)。

そんなスコットは今年に入り大きな決断をしていました。

パターを慣れ親しんだ長尺タイプに戻していたのです。

そして5月から長尺パターに戻してから3ヶ月。

全米プロ選手権と大舞台でその成果が現れます。

最終日最終組で最後まで優勝争いを繰り広げ、結果は単独3位。

38歳のベテランとなった今でも、“世界一美しい”と称されたスイングは健在でしたし、なによりスコットにはやっぱり長尺パターがよく似合います!!

親日家のナイスガイ!

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スコットは親日家としても知られており、ウェアもユニクロと総合契約を結んでいます。

日本オープンにもたびたび出場して、日本人ファンも沸かせてきましたしね。

38歳という年齢は、今のアメリカPGAツアーではかなりベテランの域に来ていますが、同世代の盟友であるジャスティン・ローズ(英)は世界ランクのトップ5をキープしていますし、スコットももう一花二花咲かせられるはずです。

全米プロ3位の勢いをそのまま持続して、スコットも復活優勝してくれるといいですね!

皆さんもぜひスコットの“世界一美しいスイング”をチェックしてみてくださいね。

それでは、また!