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Gridge編集部

ヒッティのThe U.S. Open 2018レポート③運命の分かれ道

ごきげんよう。全米オープン2日目を観戦したヒッティです。

フェスキューが生い茂るラフ。

「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢のあと」と詠んだのは松尾芭蕉ですが、この全米オープンの地でその句を思い出しました。

今年もタフなコースコンディションに多くの実力プレーヤーが苦戦を強いられ、予選カットラインに届かず夢破れました。

有名プレーヤーも軒並みスコアを崩す

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予選カット日のプレー中は、速報ボードに「Projected cut(予想カットライン)+◯」というのが表れます。

今回の予選カットラインは最終的には+8でした。

予選を通れなかった有名プレーヤーは、バッバ・ワトソン、ジェイソン・デイ、ロリー・マキロイ、アダム・スコット、ジョン・ラームら“強者”たち。

日本勢では小平、星野、秋吉も苦しみました。

そして大注目だったタイガー・ウッズは、2日間のトータルストロークを10オーバーで終え、予選通過は残念ながらできませんでした。

一方、フィル・ミケルソンも初日に叩いてしまったので、もうダメかと思いましたが、流石。

プレー中もギャラリーとハイタッチを交わすなど、あいかわらずのファンサービスで笑顔を見せながら、第2ラウンドを-1で回り、トータル6オーバーとしてカムバックしました。

世界ランク1位はやはりスゴかった

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この日-3とスコアを伸ばし、トータル-4で首位に飛び出したのは、“DJ”の愛称で親しまれるダスティン・ジョンソン。

飛ばし屋のイメージが強い彼ですが、実はパットの巧者でもあります。

DJの初日・2日目のトータルスタッツは以下の通り。

ドライバー飛距離平均: 306.60ヤード (平均298.74ヤード)
フェアウェーキープ率: 79% (平均70%)
パーオン率: 58%(平均53%)
ホール毎の平均パット数: 1.47(平均1.73)

DJもいた午前スタート組は、雨が降っていたので不利かと思いましたが、逆にグリーンが濡れて止まりやすく遅くなったのは、攻めやすかったのかもしれません。

2位タイのスコアがイーブンパーなので、今大会唯一の2日間アンダーパーです。

去る時の寂しさよ…

(ここから完全によもやま話です)

ヒッティはアメリカ滞在時代に、ミニツアーやローカルトーナメントに出て武者修行していました。

2013年にアメリカでUSGAの主催する全米ミッドアマチュアに出たことがあります。

USGAのトーナメントは、アマチュアでも抜かりなく抜群のホスピタリティーで、高級プライベートゴルフクラブで開かれます。

クラブハウスのロッカーに自分の名前があり、火曜日の夜にウェルカムパーティーがあり、大会スタッフやボランティアスタッフは皆恐ろしいほど親切で、それは自分がレギュラーツアーのプロになったかと思うほどのスケールでした。

その大会は最初の2日がストロークプレーで、3日目の決勝戦からマッチプレーでした。

ヒッティは予選通過したものの、マッチプレーの1戦目で前年覇者のおばさんにコテンパンにやっつけられ敗退しました。

そしたら、追い出されるのもあっという間。

スタッフの手厚いホスピタリティーは勝ち進んだプレーヤーにのみ向けられ、敗退者には「ハイ、おかえりの方はアチラです」というような感じ。

……と思えるくらい、VIP扱いは儚(はかな)く終わりました。もう少し栄光を味わいたかったなぁと、楽しかったけど苦い思い出です。

あまり大きなタイトルで勝ったことがないせいか、敗者のプロにフォーカスして親近感を覚えてしまうヒッティなのでした。

お疲れ様です。この舞台でプレーしたすべての選手に拍手!