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中京高校ゴルフ部・朝倉吉則教諭インタビュー①「感謝の気持ち」が一番大切

こんにちは、ライターのとやです!

ライターとやの新企画、高校ゴルフ部への取材シリーズが始まりました。

第一弾は岐阜県瑞浪市、中京高校ゴルフ部顧問の朝倉吉則先生にお話を伺うことができました。

学生ゴルフ、という一般的にはあまり馴染みがない方が多いところで、ゴルフを通じて何を生徒に伝え、大切にしているのか、取材してきました。

「学生スポーツ」というくくりではゴルフも他競技も一緒

──ゴルフというスポーツ、部活としてやっていく上で朝倉先生が大切にされていることって何でしょうか?

これはゴルフに限らず「学生スポーツ」はどんなものでも一緒だと思うんです。やっぱり挨拶ができなきゃいけない。礼を失してはいけない。

スポーツを通じて健全な心身を作っていく、またそれを我々が教えていく、これが一番の根幹として持っています。

ただゴルフだと目立つんです。団体スポーツだと「マナーがいいチーム」「挨拶ができる部」という目で見られますから、マナーが悪い学生がいても集団なら目立たないこともある。

ゴルフだとそうはいかない。だって競技は1人ですからね。自分の行動や言動の責任がすべて自分にかかってきます。

ゴルフができるという環境に「感謝」できるかどうか

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──確かに態度が悪かったりすると目立ちますね。人間性というものがゴルフのプレーには出てしまうと思います。

その通りです。

「練習をさせてもらっている」「ゴルフをさせてもらっている」という感謝の気持ちを持っているかどうか。月並みですがこれが一番大切なことだと思っています。

金銭的な援助がなければ学生でゴルフはできませんし、ゴルフ場や練習場がなければそもそもゴルフをすることすらままならないでしょう?

今の自分がなんでゴルフができているのか、それを考えて感謝の気持ちがあれば、自然と挨拶やマナーといったものを大切にして生活してくれると考えています。

「娯楽」と「競技」2つの側面を持つゴルフ

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──ボクらアマチュアのエンジョイゴルファーとはまた視点が変わってくるんですね。学生ゴルフの難しさって何でしょうか?

ゴルフって「娯楽」としてのゴルフ、「競技」としてのゴルフ、と2つの側面を持っています。それぞれはまったく別物と考えた方がいいかもしれませんね。

大人の方が「ゴルフ部の高校生」という存在を見たときに、「高校生のクセにゴルフなんて・・・」という声も聞こえてきます。

そういう声が聞こえてくるということは「娯楽」としてのゴルフに子供が入ってくるんじゃない、というような意味合いも込められているんでしょう。

けれども学生は1打を削るために、真剣に練習を重ねているわけですから、地道に周囲の理解を得ていくしか方法はありません。

ゴルフが上手いと大人からチヤホヤされてしまうこと

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──ジュニアゴルフに対する見方も人それぞれなんですね。「感謝の気持ち」を持ち続けることは難しいものですからね。

学生スポーツの中でも、ゴルフはマイナースポーツだと思います。ゴルフという競技の知名度に比べて、学生の競技人口は少ない。

その分ゴルフで上手になっていくジュニアゴルファーは、周りの大人に「すごいねー」「上手いねー!」とチヤホヤされる傾向が強いと感じています。

そこで天狗になってしまうといけません。

感謝の気持ちを忘れ、謙虚ではなくなってきてしまいますし、態度や立ち居振る舞いにも表れてきてしまいます。

ゴルフという1人で戦わねばならないスポーツをしているんですから、自分を律する姿勢を持ち続けてもらいたいですね。

上を目指すジュニアゴルファーの皆さんにも常に「感謝」を忘れないでいて欲しいと願っています。

※中京高校ゴルフ部顧問、朝倉吉則先生へのインタビューは続きます!