ライフスタイル
ヒッティ
ジュニアゴルファーと彼ら・彼女らを取り巻く大人の事情
ごきげんよう、元ジュニアゴルファーのヒッティです。
先日、ジュニアゴルファーを応援する趣旨のコンペに参加させていただきました。
一緒に回ったのは小学5年生、11歳の女の子。猛暑の中、レディースティーから81でプレー。
すごいなぁ(ヒッティが小学5年生の時は、まだベストスコア90くらいだったと記憶しています)。
ノスタルジックになりながらも冷静に考えると、ヒッティのジュニアゴルファー時代は、約20年前。
1990年代と2010年代、ジュニアゴルファーを取り巻く事情はどう変わったのか? あるいは変わっていないのか? を自分の経験と照らし合わせて考察します。
目次
ジュニアゴルファーがゴルフをするきっかけ
ゴルフというスポーツを子供が知るきっかけは、ほぼ、ほぼほぼ 親または家族です。
そして子供にプレーさせるのは、ほぼ、ほぼほぼ ゴルフバカな親御さんのおかげです(笑)。
たとえばサッカーや野球なら、もし親がスポーツをやらない家庭でも、体育の授業やクラブ活動やテレビでも、それを知って実際にやってみる機会があります。
ところがゴルフは、子供たちだけで放課後参加するような地域のクラブ活動にはなっていないのが現状です。
ほとんどの小・中学校では、ゴルフとの接点がありません。
それはゴルフ場が近くになかったり、そもそも子供たちだけで行く場所ではなかったり、お金がかかったり……と様々な原因があります。
とにかく、子供にゴルフをさせよう! といっても一部の環境面でラッキーな子しかできないと言わざるを得ません。
一部キビシイ風当たりは今も昔も変わらず
こういう背景があるせいか、ジュニアゴルファーを「富裕層の子供」という目で見てやっかみをもったり、子供がゴルフ場にくるのはふさわしくないと思う大人がいるものです。
いつまでも現役の気分でいたヒッティですが、30代に突入した今、ジュニアゴルファーや学生ゴルファーをようやく「大人」目線で見られるようになってきました。
確かに、ゴルフは他のスポーツに比べてお金がかかるということは否定できません。
しかし、子供の頃、ジュニアゴルファー当事者からしたら、お金がかかるスポーツだという意識はない(もしくは薄い)わけです。
なのでどちらかというと、ストレスがかかるのは子供より親かもしれません。
ジュニアゴルファーの環境は徐々に改善してきている
ヒッティがジュニアだった1990年代は、まだバブルの余波もあってゴルフ場は強気。
「ジュニアお断り」のゴルフ場も多々あったそうです(母親談)。
嫌がられる理由は:
・ジュニアはうるさい/騒ぐ
・ジュニアはマナーを守れない
・ジュニアはプレーが遅い
という、決めつけ。
なので、ジュニアフレンドリーな遠くのゴルフ場へ行っていたりしました。
時は流れて、2003年に宮里藍ちゃんが現役高校生でツアー優勝後プロ転向。
石川遼くんがやはり高校生時にツアー優勝後2008年にプロ転向(写真は2007年当時)。
ゴルファーのみならず世間一般にもその名を知らしめたこの2人は、人々に「プロゴルファーになりたい」「子供をプロゴルファーにしたい」という夢ときっかけを与えました。
これはあくまでも主観ですが、その頃から、ゴルフ場も子供への対応が徐々に優しくなってきたように思います。
子供向けのゴルフ教室や、ジュニア料金を設けるゴルフ場が増えてきたのです。
礼儀正しさはジュニアゴルファーから学べ
さて、冒頭に紹介した、11歳の女の子。
彼女とラウンドして脱帽しました。
・挨拶をする、お礼を言う
・目土をする、ディボットを直す
・旗を持つ
・スコアやショットに一喜一憂しない
基本的なことかもしれませんが、皆さんはこれらができていますか?
4歳からゴルフを始めた彼女は、ゴルフ熱心なお父さんの教えがあってか、マナーや立ち居振る舞いを完璧に身に着けているのです。
「子供にゴルフをさせて、子供も親にゴルフをやらせてもらって、いい気なもんだ」と思う方がいるかもしれません。
が、ゴルフをする親子だってそんな風に思われるのを知っているので、いろいろ気を遣いながら過ごしているわけです。
私がジュニアの頃も、ゴルフ場や他のお客さんに文句を言われないように、マナーやルールに細心の注意を払い、全力でファストプレーに努めていました。
多くのジュニアゴルファーは、大人より飲み込みが早いので、よほど低年齢か、始めたばかりの子を除いては、そんじょそこらの大人ゴルファーよりしっかりしています。
けど、ゴルフ場でプレーが詰まっていたりすると、実力を見ずにすぐジュニアのせいにされてしまうのは悲しいです。
大人たちよ、ジュニアゴルファーに優しくなろう
なので、多くの大人ゴルファーの方たちに提案です。
①ジュニアゴルファーには愛を持って優しく見守ろう
②万一マナーや態度に問題があったら、子を責めるな親を責めよ
③情けは人の為ならず
子供に投資する親たちには経済を回してもらうことに感謝し、未来のゴルフ業界を担う子供たちには今後の成長を期待をして、彼らを応援しましょう!