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PAR RUSH 01

名門コースはなぜ難しいのか?〜コース攻略を考える〈3〉

名門コースの難しさを考えてきましたが、今回は3回目です。

少しずつ、グリーンに近づいて来ました。グリーン周りも何とか攻略して、グリーンに辿り着きましたが、ここでも難関が待ち構えています。

そうです。お察しの通り、名門コースのグリーンが最後に待っています。

名門コースのグリーンは砲台の上で、その傾斜は様々!

一般的に、グリーンは手前から奥へ受けているものが多いのですが、これは丘陵コースの話です。

林間コースのグリーンは砲台であるために、その形状は様々です。

奥に向かって傾斜していたり、グリーン周りのバンカーに落ちるような形状になっていたり、一般的なグリーンへのショットで攻めていくと罠にはまります!

また、一般的な受けグリーンの場合には、スピンがかからずに少し転がっても、何とか奥で止まりますが、砲台グリーンで少しでも傾斜していると奥に落ちてしまいます。

基本的に、グリーンは固くて、速い!

今までの経験から、名門コースの砲台グリーンは固くて速いというのが印象です。

短いクラブでナイスショットしても、ボールマークがつくことは少なく、固いためにスピンがかからず、転がってしまうということです。

速さは芝の刈高などによっても変わってきますが、固さはグリーンオンを狙う上で極めて厄介な状況です。

砲台グリーンの場合は、手前がバンカーであることが多いため、固いグリーンで止まらないことを念頭に手前から転がすことができません。

このようなグリーンの場合には、高い球で攻めて、なるべく転がらないようにすることが必要です。

特に、大きなグリーンでは、厳しいアンジュレーションと微妙な傾斜に悩まされる!

名門コースの中には、ベントの種類で2グリーンとなっているコースもありますが、1グリーンの場合は大きなグリーンが特徴で、大きなアンジュレーションを造っているケースが多いです。

開場当時は2グリーンだったものを、その後改造して1グリーンにして、通常のアンジュレーションではなく、ポテトチップのように一定ではない大きな傾斜に仕上げています。

このようなグリーンでは大変難しいパッティングを求められるわけで、乗る場所によっては3パットの危険が隣り合わせになります。

また、微妙な傾斜は、目の情報だけでは判断できないものが多く、短い距離のパッティングも油断ができずに苦しむことになります。

このように、名門の林間コースは様々な難しい要素がいっぱい!

3回に分けて、名門コースの難しさをみてきました。

ここで、取り上げた名門コースは、首都圏のコースであり、どちらかと言うと林間のコースが大半です。

しかし、名門と言われるコースは日本中に点在しており、地域によってその地形を利用したコースになっており、ここで取り上げたことがすべてのコースに当てはまるわけではありません。

しかし、造りは違いますが、どこでも名門コースは、それなりに難しいということは、共通していると思います。

ですから、ラウンドする際には、そのコースの特徴を事前に調べておくことが必要です。

せっかく良いコースをラウンドするのですから、何倍も楽しみたいものです!