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名門コースはなぜ難しいのか?〜コース攻略を考える〈2〉

前回、名門コースのコース攻略を考える〈1〉で、名門コースのその特徴と基本的なコースの造りから、その難しさを考え、攻略法を探ってみました。

今回は、2回目として、名門コースの特徴であるグリーン周りの状況から、難しさの一端を見ていきたいと思います。

グリーン周りの造りが、名門コースの攻略をさらに難しくしている! その要素とは?

〈1〉では、「グリーンが砲台でその周りを深いバンカーが取り囲んでいる」とお話しました。

この砲台グリーンが、林間の名門コースを難しくしている第2の要因です。

林間コースは、基本的に平坦な地形のために、そのままの高さでグリーンを造れば、手前の花道から転がって結果オーライで乗っていきます。

砲台グリーンにすることで、それを阻んでいるのです。

このようなコースでは、高い球でグリーンに止める技を求めています。

さらに、微妙な距離感も求めていて、少しでも短いと手前で乗らずに、ほとんどの場合はバンカーに入るようになっています。

もちろん、大きければグリーンをオーバーして、これまた難しいアプローチが残ります。

グリーンを取り囲むサイドバンカーは最大の難関!

そして、このグリーン周りのバンカーが最大の難関です。

それは、砲台グリーンの周りをぐるりと取り囲むように、バンカーが配置されているケースが多く、花道は一応ありますが、真っ直ぐに狙って行ける花道は少ないと思います。

花道が少し左右にずれており、これを利用して乗せていくことはほぼ不可能に近いと思います。

そして、このバンカーが難しいのは、その高さ(深さ)です。

場所によっては、グリーン面はもちろんのこと、旗竿の1/3位しか見えないほどの深いバンカーもあります。

また、バンカーとグリーンの間に少しラフがあるなど、高さと距離も必要など、高度なバンカーショットを求められるケースが少なくありません!

バンカーが苦にならない人は良いですが、バンカーが苦手な人にとっては苦難だと思います。

この砲台グリーンをバンカーが取り囲んでいるために、最悪でもここに外れてもという場所がなくなってしまいます。

夏の深いラフなら、バンカーのほうがまだ良しと思えるようにバンカーショットの練習をしましょう!

付録「バンカーはグリーン周りだけではない!」フェアウェイバンカーの難しさも!

バンカーと言うと、グリーン周りのバンカーだと思われがちですが、名門コースはフェアウェイのバンカーも難関です。

特に、有名なのは「我孫子GC」のフェアウェイバンカーです。

これは、バンカーのアゴがグリーン方向に向かって高く、ティーグラウンド側が低いという造りだからです。

ティーショットでは入りやすく、グリーンに向かっては出し難いということになります。

まさにハザードで、入れたら出すだけになるという思想で設置されています!

このようなバンカーに入ったら、距離を欲張らずにまずはフェアウェイに出しましょう!

長いクラブではアゴに当たって再度バンカーの中になります! くれぐれもご用心!