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ゴルフスイング

飛太郎

【起承転結記事、起の巻】世間で語られる“センス”とは一体何?【独断と偏見】

こんにちは、飛太郎です。

今回の記事を含めた4つの記事は、飛太郎記事で最もお伝えしたい内容をギュッと凝縮した新シリーズの【導入記事】となります。

僕のこの思いと小さな経験を、少しでも皆さんのお役に立てるためには、どうしてもこの導入記事を“起承転結”の4段階に分けてお送りする必要性があると考えたからです。

今回はその第一弾、「起」の巻をお送りします。

よく世間では、「センスがある」だとか「センスがない」だとか耳にしますね。

ゴルフに限らず、この「センス」という言葉を出されると、多くの方があきらめのため息をつかれるように思います。

「自分にはセンスがないから…」と。

「じゃあセンスって何ですか?」とそういった人たちに質問すると、「生まれつきの才能みたいなもんだろ?」と返ってくることが非常に多い訳です。

僕は、そんな不公平なモンじゃないと確信しています。

そもそも、センスというものがそのように先天的なもの、絶対的に運命で決められているようなものなのだとしたら、世界中の辞書から「努力」という言葉を消さなければなりません。

努力という言葉の意味がなくなるからです。

そんな訳がありませんよね。

センスは思考の造形物、いわば「性格」。

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センス=天賦の才、と思われる方も多いかと思いますが、僕の見解は違います。

例えばゴルフにおいて、別の記事で触れましたが「飛距離を出すには、ある程度のセンスが必要」と言われることがあります。

しかしそれは身体的な才能、いわゆるポテンシャルとはまた別物だと考えます。

例えば40歳の大人が、生まれた時からすでに今と同じ思考を持っていたなんて考えられますか?

長い年月をかけて生きる中で、環境は変わり、多くの他者と交わり、時に叱責を受けたり反省したり、あるいは衝突したりしながら、40歳の現在の思考に辿り着く訳です。

そうして形成されるものこそがつまり、「性格」と呼べるものだと僕は思います。

そして、その性格こそがセンスに直結するものだと考えます。

立て板に水を流すかの如く、最初からゴルフがドンドン上達する人もいれば、なかなか思うように習得が進まない人もいるのは、その性格が強く作用するからではないでしょうか。

これは、ドラコン競技において飛ばしのスペシャリスト達と交わる中で、より強く感じた事として競技の実例をもとに確信を持って綴ります。

独断と偏見、そして経験則からではありますが、より正確により遠くに飛ばす事ができる人と、そうではない人の性格を例に挙げて、件(くだん)の「センス」についてお話ししたいと思います。

成長速度に顕著に表れる、性格。

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先に申し上げておきますが、どんな性格が良い・悪いというお話ではありません。

「センス」という言葉に絶望的な先天性を感じられて、せっかくのゴルフを楽しめていない方のために、「センスなんて後天的なものですよ!」とお伝えしたい記事となります。

ですから、どうぞ肯定的な目線でご覧いただければと思います。

ではズバリ、ゴルフの習得速度が速い、あるいは飛距離がドンドン伸びる人に多く見られる性格を言います。

1.固定観念や思い込みが少ない。

2.あらゆる人からの意見を抵抗なく聞き入れる。

3.「もうだめ」「もう限界」など、ネガティブな事はあまり言わない。

4.前回できなかった事よりも、今回できた事を重視する。

5.後悔よりも希望を先に持ってくる。

6.道具や練習方法をコロコロ変えず、何かをつかみ取るまでやってみる。

7.よそ見や浮気をしない。

こんな具合です。

もちろん、主題で掲げた通り独断と偏見ですので、どうぞご容赦ください。

ただ、こういった性格的特徴を持つ人の成長速度はそれはもうすさまじく、それこそ中国の故事成語にある「士別れて三日なれば、即ち刮目して相待つべし」の如き進化を見せてくれます。

この逆に、いつまで経っても飛ばない、成長しないタイプの方の特徴は以下の通り。

1.今の自分が絶対に正しいハズだと妄信する。

2.教材やDVDをとにかく買ってみたりと、あれこれ手を出して混乱する。

3.これ以上はどうしようもない、と早々に決めつける。

4.「コレで飛距離アップ!」といううたい文句に弱く、すぐにクラブを変える。

5.とにかくよそ見が多く、他人のことが気になって仕方ない。

6.「〇〇理論」などをかき集めて知識を得たつもりになるが、自身で理論の有効性を体現できぬまま、ただの理論マニアになってしまう。

こんな具合でしょうかね。

年齢を重ねると成長が遅い? そんなことはありません。

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よく、年齢を重ねるごとに成長は遅くなるだとか、歳だから頑固になったとか耳にしますね。

果たして、それは真実でしょうか? 僕は違うと考えています。

人生経験を多く重ねた結果、現段階でそうなっているに過ぎないということ。

多くの見識を積み、多くの記憶を刻んだ結果、ご自身の「性格」の輪郭がよりクッキリと浮き彫りにされたに過ぎないのです。

言い方を変えるなら、固定観念や既成概念が深くなった分、若かりし頃に比べて視野が狭窄したり、思考の柔軟性がやや損なわれているとも言えるでしょうか。

それを加齢によるデメリットと貶めるのではなく、それだけご自身の人生が性格形成に強い影響を与えてきたのだと喜ぶべきだと思うのです。

きっと実り多い出会いや経験をなされたのでしょうから。

その上で、どうでしょう。

「心を若返らせる」、つまり性格を一度、少年の頃に戻してみてはいかがでしょう。

もちろん幼児退行しましょうと言うのではありません。経験値はそのままに、初心に戻ってみませんか? というお話です。

そうすることで、きっと「センス」なんてものが天賦の才などというものとは程遠いことが、感じられるかと思います。

センスは性格によるものです。

もしもあなたが現状、伸び悩んだり苦しんでいるのだとしたら、もしかしたらそれはご自身の性格によって自らの首を絞めているから・・・かも知れません。

「センスがないから自分はダメだ」

このようなネガティブで非生産的な言葉を、僕は根底から否定します。

センスなんてものは都市伝説のようなもの。

できない自分を慰めるために、過去、誰かが言い出したことに過ぎません。

あなたには、必ずできます。

できない言い訳や理由を探すのは、もうやめましょう。

できるに決まっているのですから。

続きは、「承の巻」で深く掘り下げてお話しして参ります。

それではまた、飛太郎でした。