ゴルフスイング
Nick Jagger
フェアウェイウッドは「ボールを運ぶ気持ち」で打つ
7番や9番ウッドといったショートウッドは持っていなくても、スプーン(3番ウッド)、クリーク(5番ウッド)は、たいていの人がバッグに入れているクラブですよね。
フェアウェイが狭いホールや、距離のないホールなどでティーショットに使うこともあるかと思いますが、基本的にはその名の通り、フェアウェイから距離を出したい時に用いるクラブです。
フェアウェイウッドが苦手というアマチュアゴルファーは多いですが、実は構造上はやさしいクラブなんですよ。
振り抜きをスムーズにする広いソール
フェアウェイウッドの特徴は、アイアンと比べて幅広になっているソールにあります。
実は、この幅広いソールがゴルファーにやさしいスイングを提供しているのです。
アイアンショットではボールの手前をダフると飛距離がかなり落ちますが、フェアウェイウッドならば、多少ダフってもソールが芝の上を滑ってくれて、スムーズに振り抜けます。
その分、ミスが少ないし、ボールも上がりやすいのです。
ロングアイアンが苦手という人でも、5番ウッドなら比較的やさしく打てることでしょう。
コツは「ミドルアイアン感覚で打つ」こと
しかし、ソールが滑りやすいからといって、ボールを払う感じで打つとダウンスイングで右肩が下がって、すくい打ちになりがちです。
また、インパクトで両手もこねやすくもなります。
意識して上から鋭角的に打ち込む必要はありませんが、ミドルアイアン(5〜7番程度)と同じように、やや上からヒットする感覚でスイングすると、結果的にソールが滑ってくれるのです。
両ひざの高さを変えずに両肩をターンさせる
フェアウェイウッドで芯でボールをとらえれば、距離が稼げて有利です。
しかし、飛ばしを意識したスイングでは、力み過ぎからの速過ぎるテンポ、ダウンスイングでの体の突っ込み、バランスの崩れたフィニッシュなどを誘発し、あらゆるミスショットにつながります。
大切なのは、トップとフィニッシュが左右対称となるような動きをイメージし、クラブを気持ちよく振り切ることです。
アドレス時の両ひざの高さを変えずに、肩や腰をスムーズにターンさせると、結果的に軸のブレを防ぎ、スイングにも流れるようなリズム感が生まれてきます。
狙った目標まで飛ばしてやるという気持ちではなく、狙った場所に運ぶという気持ちになって、ミドルアイアンと同じスイングイメージで打つ、これだけでいいのです。
力まずに上からボールをヒットした結果、ソールの滑りを引き出せますから、フェアウェイウッドがやさしく感じられるはずです。