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嫌な予感はたいてい当たります……。意識を変えて“脳をだます”!

ショットの前、パットの前。

何か嫌な予感がするという経験をしたことがある人は多いと思いますが、その嫌な予感というのは大体の場合において当たりませんか?

人間の脳の特徴

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よく言われることですが、脳には否定という概念がありません。

例えばティーショット前に「右には池があるから右サイドを避けよう」と意識したとします。

しかし、これだと残念ながら自分自身の脳に「右サイド」という意識が強く刻まれてしまいます。

結果、ボールは避けたはずの右サイドへ……ということにつながります。

この場合、右サイドは意識から消して、「左サイドを狙う」という意識へ変える必要があります。

あと、脳は安心したがります。事前に予想したことに対して、「やっぱり」と思いたい訳です。

例えばパットで普通なら簡単に入るはずの短い距離なのに、「なんか外しそう」という嫌な予感がよぎることがあります。

この嫌な予感の正体は、そのくらいの距離やそのラインを過去に外してしまった経験から来ているんですが、この後に脳が願う着地点は、このパットを外すことによって「やっぱり」と思いたい訳です。

この場合は、「外すわけがない」「絶対に入る」と意識を切り替える必要があります。

脳は自分の意思と連動していない!

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ここで理解しておかなければいけないことは、脳は自分の意思や希望とは、リンクしていないどころか、かけ離れてしまっていることです。

当然のことながら、ショットを池に入れたい訳なんてなく、自ら望んでショートパットを外したい訳でもありません。

しかし、自分の意識の向け方ひとつで脳の働きを、意思(願い)とはまったく逆の結果をもたらしてしまうように導いてしまっているのです。

そのため、脳の仕組みを理解した上で意識を変え、自分の意思と合致させるように導いてあげる必要があります。

左右OBホールでは失くしても平気なボール使ってませんか?

例えば、左右がOBで見た目も狭く、看板には「ティーショットがOBの場合はプレイング4にお進みください」と書いてあるホールがあるとします。

こんな時、汚れや傷が付いているような、失くしても平気なボールでティーアップしていませんか?

そして迷いなくドライバーを振って、ボールはOBゾーンへ消えていく……ってことになっていませんか?

これでは予めOBになるように自分で自分を導いてしまっているだけですね。脳の期待に応えてしまっています。

むしろ、こういう時は逆にニューボールを箱から取り出して、ティーアップすべきだと考えを改めるべきです。

ニューボールを失くすのは精神的にも財布的にも痛いので、OBを打たないようにするためにはどうするかを全力で考えるはずです。

狙いはどこにするのか、アドレスはそこへ向かって構えられているのか、今日のミスの傾向は何か、ドライバーだとOBまで届いてしまうからフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンを持つ選択肢も検討してみる、などなど。

ここまで周到に準備をすると、たいていの場合は上手くいきますし、仮にミスしても致命的なものにはならないものです。

嫌な予感がよぎったら……

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嫌な予感がよぎることはあります。

そして、残念ながらたいていの場合、その予感は当たります。それを意識してしまうと、脳が意識したほうへ引っ張られてしまうからです。

なので、「嫌な予感のある状態」のままプレーを続けないことが肝心です。アドレスに入って何か嫌な予感がよぎったら、勇気を持ってアドレスを解きましょう。

有耶無耶(うやむや)なままにショットをしないことです。

だいたいの場合において、「やっぱりな……」という結果になります。

同伴者の目が気になるかもしれませんが、普段からスロープレーには気を付け、素早く行動し、アドレスに入る前の時点で事前にやれる準備は全部やりきるクセを付けておけば、アドレスを解いても同伴者は嫌がらないものですよ。