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SEペロしゅんすけ
競技ゴルフのススメ 第6話 思い出に残る快心の1打
今回も第5話までの続きです。
筆者が、インターネットゴルフメディア主催の、アマチュア競技会の個人戦に参加した時の「自分自身のプレー」に関する思い出を書きます。
今回はその中でも「良い流れから生まれたスーパーショット」をいくつか書かせてもらいます。
初の予選通過を決めた8メートルのバーディパット
参加2年目の梅雨の時期でした。
「負けグセが付いたらダメだから」という仲間からの言葉もあって、腕前としては一つ下のクラスの予選会に参加していました。
白ティー使用という事もあり、プライベートラウンドのように快調なプレーができていました。
17ホール目のパー5、ティーグラウンドからは右ドッグレッグで打ち下ろし、セカンド(2打目)からは左に曲がりながら打ち上げ、という難しいホールです。
ティーグラウンドで「このホールはバーディもあればダブルパーもありそう」という話をした記憶もあります。
ドライバーでのティーショット、2番ユーティリティでのセカンドショットを無難に進めて、ピンまで残り100ヤードへ運び、9番アイアンでのサードショットもピンの奥にナイスオンできました。
そして、寄せるだけと思って打った約8メートルのバーディパットで、ボールがそのままカップへ吸い込まれました!
最終ホールも勢いのままに無難にボギーとまとめられました。
結局その日の成績は6位で、ゴルフ人生初の予選通過となりました。
名物ショートホールであわやホールインワン
参加3年目の真夏でした。
第5話で書いた「女性アイドルゴルファーと同じ日に同じコース」での地区決勝ラウンドでの事です。
アイドルが会場にいるというだけで気分が盛り上がっていた事もあり、前半から「先にダボを打っても連続パーで倍返しする」という熱いゴルフができていました。
そんな中で迎えた17ホール目のパー3、170ヤード、打ち下ろし、池越え、アゲンスト、ピンはグリーンセンター、という緊張感のあるティーショットでした。
得意の4番ユーティリティで放ったショットは、一直線にピンへと向かい、カップをかすめてピンそば1.5メートルにピタッと止まりました。
バーディパットも決めることができ、最終18ホール目も寄せワンパーでホールアウトできました。
その日の成績はグロス84にて41位、一般クラスでの自己最高成績を記録する事ができました。
同伴者とのデッドヒートの中での5ヤード精度のショートアイアン
参加7年目の秋でした。第5話でも書いた地区決勝ラウンドです。
スタートから快調なゴルフをしていたものの、14ホール目のトリプルボギーで、後半から猛チャージしてきた1人の同伴者に追いつかれてしまいました。
この日は「全国決勝ラウンドへのカットラインが参加人数の25%まで」であり、「同伴者に負ければ敗退は濃厚になる」という狭き門でした。
15ホール目から始まった2人でのデッドヒート、一番思い出に残るのは16ホール目のピンまで100ヤード程度の好位置からのセカンドショットです。
このホールは距離が短いパー4なのですが、グリーンは横長で大きくうねって段もある要警戒のホールでした。
この日のピン位置もシビアで、ピンと同じ段は直径10ヤードほどでした。
ベタピンしなければ、ショートサイドの難しいアプローチか段超えのロングパットで、ボギーが濃厚になります。
普段の自分にはボギーは上出来ですが、この時ばかりは事情が違います。
キャディーさんが「100ヤードだとショート、110ヤードだとオーバー」だと言うので、通常は110ヤードという意識のピッチングウェッジで、少し抑えて105ヤードという狙いで打ちました。
結果はカップと同じ段のワンピンの距離につけることができました。
50ヤード以上のショットを、5ヤードの精度で狙い通りに打てたのは、後にも先にもこの時しかありません。
その後は、バーディパットは外れてパー、17ホール目も難しいアプローチから寄せワンパー、18ホール目は安心して電池切れしたのか、プレーを乱してダブルボギーでした。
結局、この日の成績は8位で9位以内という全国決勝ラウンドへの狭き門を通り抜ける事ができました。
おわりに
今回書いたような「自分の腕前レベルではあり得ないようなスーパーショットも飛び出してきて、良い流れがさらに加速して行く」なんていう事は滅多に起きません。
しかも、地区決勝などの「自分の腕前から見たら難しい目標で、自分の最大の実力を発揮してクリアしたい」という試合で、こういう快心のラウンドができる事も滅多にないです。
実際には「悪い流れを加速させてしまったミスショット」という「最悪の1打」、その結果として「自分の普段の実力すらも出せなかった残念なラウンド」と「惨敗と言えるスコアと順位」であった事の方が、何倍もあります。
そちらの話はまた別の機会に書かせていただきたいと思います。