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こせきよういち
TPCソーグラス17番パー3はドラマ満載!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#21
先週の米ツアー競技は“第5のメジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権。
舞台は、主催するPGAツアーの本部のおひざ元にあるTPCソーグラスのスタジアムコース。
名匠ピート・ダイが、世界のトッププロたちに全力を発揮させ、その様子を大勢のファンに観戦してもらうために設計したチャンピオンコース。
なかでもアイランドグリーンの17番パー3は、この難コースを象徴するホールで、毎年のようにドラマチックなプレーが展開されます。
それは、今年もありました。そして、そのひとつが大会初出場の池田勇太の4日目のティショットでした。
今後は機会あるごとにオンエアされそうな奇跡的なバウンド
池田勇太のファイナルラウンドのこの動画は、「Gridge」の読者ならもう何度も目にしたことでしょう。
いまさら説明の必要はないと思いますが、大会の模様をライブでTV中継したNHK-BSの解説者=佐渡充高さんは「長年この大会を見てきましたが、こんなふうに(アイランドグリーンを補強するために周囲に並べられた枕木に当たって)グリーン上に止まったボールは初めて見ました」と語っていました。
それほどレアなケース。奇跡的なバウンドですから、このシーンは大会が続く限り、毎年TV中継で紹介されることでしょう。
アイランドグリーンの淵の枕木ですが、今大会の2日目には、初日にここでホールインワンをマークしたセルヒオ・ガルシアがダイレクトにヒット。
そして、やはりグリーン上に落ちて止まるというシーンも見られました。その動画は下記リンク先でご覧ください。
「ショット・オブ・ザ・イヤー」の候補にもなったタイガーのパッティング
TPCソーグラスの17番アイランドグリーンを語るうえで欠かせないのが、この映像です。
2001年大会の3日目、この大会を制したタイガー・ウッズの見事なバーディパットです。
ナレーションに「18メートル余、ダウンヒル、トリプルブレーカー(ボールの転がる向きが3度変わる)」とあります。
いかにタフなパットであったかは、カップイン後のタイガーのリアクションからも伝わってきます。
ちなみに、このプレーはアメリカのスポーツTV局ESPNが(当時)選定する「ショット・オブ・ザ・イヤー」の候補(5本)のひとつに選ばれています。
これに劣らず印象的なパッティングが、2014年大会を制したマーティン・カイマーの最終日のパットです。
このホールを1打リードのトップで迎えたカイマーですが、ティショットをミス。
ボールは「あわや池」のラフで止まりました。そしてさらに、そこからのアプローチショットをミス。
ボールはカップの手前8メートル余のマウンドの上にストップしてしまいました。
2パットで沈めることも簡単ではありません。実質的に優勝を決める一打となった次のパットを、下記リンク先でご覧ください。
17番パー3のエースは大会史上、わずか8人
17番ホールは137ヤード、距離の短いパー3ですが、ピンに寄せられる面は狭く、かつグリーン面は硬いためホールインワンはとても出にくいホールです。
ところが、今年は昨年のウィル・ウィルコックスに続いて、セルヒオ・ガルシアが大会初日にマークしました(下記リンク先の動画をご覧ください)。
この大会の17番パー3における8人目のホールインワン達成者となりました。
それでも、このコースが舞台になって今年で36回目(1982年~)ですから、やっぱりその数は少ないですね。
ところで、歴代3人目にエースをマークしたのは、1997年大会のフレッド・カプルスでした。
でも、彼にはもう一つ“幻のホールインワン”があります。それがこの映像です(説明は要らないでしょう)。
それにしても、“スラムダンク”でのカップインとは……。さすがスーパースター。魅せてくれます。