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初心者

miyazoto39

グリーンでスパットを見つけてスコアアップ!パッティングの秘訣

パッティングについて書かれている本や雑誌を読んでいると、「スパット」という言葉を目にすることも多いはず。

けれど、スパットについて、実はよく知らないという人も多いのではないでしょうか?

このスパット、実は活用することでパッティングが良くなり、スコアアップが見込めるのです。

今回は、スパットの基本的な情報や、スパットを使ったアドレスの取り方などを紹介します。

スパットを見つけてスコアアップを狙っていきましょう!

スパットとは?

スパットとは、目標方向を示す目印のことです。

写真の、ボウリングのレーンの手前にある三角の矢印もスパットと呼ばれています。

ゴルフのルールでは、これからパッティングをする時になって、方向を狙いやすくするために、何か目標物を置くことは違反行為です。

そこで、打ち出し方向の目安として、打ちたい方向にあるピッチマークや葉っぱなどのゴミ、芝生の色が変わっている場所などを見つけ、そこに向かってパッティングをします。

わざと目印になるものを置くことはできませんが、初めからあるものを目印として利用することは認められているのです。

ゴルフでは、そのような目標物となるものを「スパット」と呼びます。

ラインを読む際、スパットになるような何かを見つけ、そこに向けてアドレスに入るのです。

ゴルフの理念から生み出されたスパット

そもそもこのスパットは、ゴルフの「自然の中で誰もが公平にプレーをする」という原則を下にして生み出されました。

この原則では、あるがままを大切にしています。

そのため、打ちたい方向に目印となるようなものを置いたり、クラブなどを方向取りのため、見えるところに置くような行為は禁止とされ、仮にしてしまうとペナルティが課されることに。

それはグリーン上でも同じことで、狙いどころに対して、そこに目印となる何かを置くことはルールに反する行為です。

※ティーイングエリアとグリーン上だけは、ボールのブランドロゴなどを目標方向に向けて置くことは認められています。

ピッチマークや葉っぱを目印とするスパットは、この理念が背景にあり、考え出されたものと言えます。

ボールの真後ろに立ってターゲットラインをイメージする

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スパットを見つける方法として、まず、カップとボールを結んだ線の真後ろから、ボールがどのように転がっていくのか、ターゲットラインをイメージすることから始めましょう。

カップとボールの間の芝の目はどちらを向いているのか、グリーンの傾斜は上っているのか下っているのか、はたまた右から左へ流れるのかなどの情報が、ターゲットラインのイメージに役立ちます。

どれくらいの強さで打つと、どのように転がってカップに入るのか。

真後ろから見るだけではラインのイメージがつかない場合は、反対側、横側など、しっかりとラインを観察し、ボールが転がってカップインするイメージをしっかりと持ちましょう。

スパットを見つける

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ターゲットラインを見つけたら、アドレスを取った視界の中にスパットを見つけます。

スパットの位置が遠過ぎると、ボールがスパットに行くまでに曲がってしまうことがあるのに加え、スパットが気になってストローク中に頭を動かしてしまい、打点がブレる可能性があるからです。

このことから、スパットは、アドレスを取って頭を動かさなくても見える場所に設定するのがおすすめです。遠くてもボールから1.5メートル先くらいの位置で見つけるようにしましょう。

スパットとボールを繋いだ線に打ち出すためのアドレスを取る

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スパットを設定したら、スパットとボールをつないだ線に、真っすぐ打ち出せるよう、アドレスを取ります。

ボールからカップまでのターゲットラインが、芝目や傾斜が関係して大きく曲がる場合、スパットとカップの位置は目に見えてずれますので、不安に思う人も多いかもしれません。

しかし、そのターゲットラインに対する打ち出し方向を設定したら、迷わずそこに向かって打つ構えを取りましょう。

不安を感じてしまうと、いつものリズムでスイングができないなど、パッティングに悪影響を与える可能性もあります。

基本のアドレスは大切

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「パターに型なし」という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、この言葉、思うように好き勝手打って良いというものではありません。

自分に合ったパターを打つためにも、まずは基本が大切です。

ゴルフは「アドレス8割」と言われるほど、アドレスが重要と言われています。

基本のアドレスのチェックポイント

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・左目の真下にボールが来るように構える
・前傾は股関節から
・足は肩幅かそれよりも少し広く
・正面から見て肩と腕が五角形になっている
・後方から見てパターのシャフトと前腕が一直線

パッティングのアドレスでは、必ず自分の左目の真下にボールが来るように構えましょう。

左目の下にボールが来る位置に立ったら、そこに合わせてクラブヘッドを置き、前傾します。

パター以外のスイングでも同じですが、前傾は、股関節から。

真っすぐ立った姿勢で、背中を丸めず、お辞儀をするように前傾し、膝を若干緩めます。

足は肩幅か、肩幅よりも少し広くても良いです。下半身がしっかり安定する足幅を見つけてください。

腕の力を抜いて、正面から見て両肩・両肘・手首で五角形ができるようにします。

後方から見た時に、パターのシャフトと前腕が一直線になるような構えができれば、パターのライ角通りに構えられていますので、他の人にチェックしてもらいましょう。

これで、基本のアドレスが完成です。

パタースイングは真っすぐ引いて真っすぐ出す

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パタースイングの基本は、「真っすぐ引いて真っすぐ出す」です。

このスイングをすることで、アドレスで構えたフェース面を保ったままインパクトができます。

「真っすぐ引くだけなら簡単だ」と思われるかもしれませんが、真っすぐ引くことは意外と難しく、ゴルフ初心者に多いのが、真っすぐ引いているつもりなのに、アウトサイドに引いてしまっているテークバックです。

テークバック中に手首が遊ばないようにしっかりと固定した上で、グリップと身体の距離がアドレス時と変わらないよう、まずは最初の10センチを真っすぐ引くことを心掛けましょう。

パターを真っすぐ引くための練習方法

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パターを上手く真っすぐ引けないという人は、構えたパターヘッドの後ろに、もう1つボールを置いてみてください。

あとは、いつもと同じようにテークバックを行うだけ。

真っすぐ引けていれば、後ろに置いたボールは真っすぐ転がっていきますし、アウトサイド・インサイド、それぞれに引いているのであれば、ボールは曲がって転がってしまうか、ヘッドにボールが当たらないこともあります。

この方法であれば、思い立った時に畳やカーペットの上など、特別な練習道具がなくても、部屋の中でも練習できますよ。

ただし、使っているパターヘッドの形状によって、テークバックを真っすぐ引けていてもボールが真っすぐ転がっていかないものもありますので、初めのうちは自分のパターの場合はボールがどのように転がれば真っすぐ引けていることになるかを検証するといいでしょう。

パターはスパットに向かって打つ

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最後に、ゴルフ初心者が意外とできていない「スパットに向かって打つ」ことについて。

狙うのはカップではありません、スパットです。

ターゲットラインとタッチが合っていれば、スパットの上をカップが通るだけで、ボールは自然とカップインしていきます。

ただ、そうは思っていても、身体が勝手にカップのほうを向いてしまっているなんてこともよくあります。

ターゲットライン上にスパットを見つけたら、スパットとボールを結んだ線だけを意識して、スパットにフェースが向くように構えます。

この時、自分のつま先にも注目してください。

開いていたり、閉じていたりしませんか?

つま先の向きを真っすぐにすることで、狙った方向へボールを転がすことができますよ。

スパットがゴルファーを救う

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ゴルフ場は、ゴルファーの視覚を惑わすようなレイアウトになっていることが多い場所です。

平衡感覚を惑わしたり、距離感を誤解させたり、ミスを引き出そうとしてきます。

まさに、自然との戦いですね。

スパットは、そのような環境で、自分の感覚をブレさせないポイントとなります。

ゴルフ初心者や、パッティングが苦手という人は、ボールからカップまでのターゲットライン上にスパットを見つけましょう。

グリーンに残されたピッチマークや風に乗って落ちている芝など、そこにあるものであれば何でもスパットになり得ます。

スパットを決めたら、カップではなく、スパットに打っていくだけ。

事前に読んだラインとタッチさえ合っていれば、ボールはカップに吸い込まれます。

パターのアドレスやスイングについても基本的なことをご紹介しましたので、徐々に自身の型を作り上げていきましょう。

こんな練習がおすすめです