初心者
オリオット
パッティングのアドレスでボールが動いた時のペナルティは?
パッティングのアドレスや、ボールのマークなどで、偶然にボールを動かしてしまうことがあります。
そのような時の処置方法について、具体的な事例をもとに考えてみましょう。
パターヘッドにボールが当たり動いてしまったら?
とあるゴルフ場の競技会、15番ロングホール(パー5)で起きた出来事。
Aさんは3メートルのパッティングを残してアドレスに入りました。
ところが、急にアドレスを解いて、マーカーのBさんに尋ねてきました。
Aさん「ボールが少し動きました! この場合どうなりますか?」
Bさん「ボールがクラブに当たって動いたのですか? それとも自然に動いたのですか?」
Aさん「パターヘッドがボールに当たり動いてしまいました」
Bさん「ボールは元の位置からズレたのですか? それとも元の位置にあるのですか?」
Aさん「揺れ動いただけで、ボールは元の位置にあります」
Bさん「それでは、そのままパッティングしてください。無罰です」
Aさん「わかりました」
もし、ボールが元の位置からズレたら1打罰、元の位置に戻してパッティング
この事例で、もしパターヘッドに当たったボールが元の位置からズレてしまった場合は1打罰となり、ボールを元の位置に戻してパッティングしなければなりません。
いくらインプレーの状態にあるボールだとしても、ルーティーンの段階で偶然動かしてしまったことに対してぺナルティを課すのは、少し酷のような気がします。
その辺に配慮し、ローカルルールで定めれば、プレーヤー自身がボールを偶然動かしても無罰にすることができるとされています。
また、風などが原因で自然に動いたのであれば無罰、ボールが動いた後の位置からパッティングしなければなりません。
ボールを元の位置に戻すと、誤所からのプレー(2打罰)になるので注意が必要です。
2019年1月1日からの改正規則を確認しておきましょう
2019年1月1日規則改正で、パッティンググリーン上でボールやボールマーカーが偶然に動いた場合は無罰になります(2019年ゴルフ規則13.1d(1))。
偶然に動く場合には、以下の様なケースも含まれます。
・ボールが足に当たって動く
・うっかり落としたボールでボールマーカーが動く
なお、ボールマーカーを置くときや外すとき、誤ってボールを動かした場合は、現行のルールでも無罰、元の位置に戻してパッティングします。
これは、規則に基づいて行う行為でボールが動いた場合は無罰と言うことなのですが、これにしても、アドレスに入るときなど、どこまでが規則に基づく行為なのか、その判定には曖昧さが残っていたように思います。
2019年改正規則ではこの辺の曖昧さが解消されたことになります。
ルーティーンでボールやマーカーを偶然動かしても無罰、元の位置に戻せばよい、と覚えておけばよいでしょう。
安心してプレーに集中できますね。