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幹事必見!ゴルフコンペの組み合わせを決める基本の方法とコツ

会社内やお客様との付き合い、サークル、町内会など、ゴルフコンペを開催する機会は多々あります。

若手の方で幹事を任される人もいれば、定例コンペで持ち回り式で幹事の順番が回ってきた、という人もいるでしょう。何度も幹事を経験した人や、今回が初めてという人、それぞれですよね。

ここでは、幹事が特に頭を悩ます、組み合わせの決め方から、組み合わせを決めたあとの行動についてアドバイスしていきます。

ゴルフコンペの組み合わせとは?

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ゴルフコンペは、例えば20人でゴルフプレーをし、ダブルペリアや持ちハンディなどを用いて、成績を競い合う競技です。

20人をみんな一緒に回らせることはできませんので、1組4人、5組に参加者を振り分けることが必要となります。誰がどの順番でどこの組で回るか、これが、組み合わせです。

多くのゴルフコンペでは、参加者が決まったあと開催日の少し前に、幹事が組み合わせを決めて参加者へ通知を行います。

4で割り切れる参加人数であればすべての組が4組のプレーヤーになりますが、割り切れない場合、4人の組と3人の組、2種類の組み合わせができることになります。

コンペの進行をスムーズにすることを念頭に

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みんなが同じような技量を持ち、気心の知れた仲間うちのゴルフコンペであれば、アミダクジなど、運を天に任せて決めてしまう、という幹事もいるでしょう。

しかし、参加者のゴルフの技量はベテランから初心者までさまざまで、今回が初参加、という人がいる場合も多くあると思います。

組み合わせを決める時は、コンペの進行をスムーズにすることを念頭に置きましょう。

仲の良い人同士で組むのも良いですが、技量が偏り、コンペの進行に著しく支障をきたしてしまっては、そのコンペだけではなく、後続の組、ひいてはゴルフ場全体に迷惑をかけることになりかねません。

進行をスムーズにするためには、どの組み合わせが最良か? 基本の方法とコツを以下でご紹介します。

組み合わせの基本1.参加者の平均スコアを元に組み合わせを決めよう

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組み合わせを決める時は、参加者の平均スコアを前もって確認するようにしましょう。

例えば、A氏が平均80、B氏が平均100、C氏が平均95、D氏が平均110とすればアベレージが96となります。

もう一組がE氏が100、F氏が120、G氏が100、D氏が120だとアベレージが110となり、アンバランスとなってしまいます。

こうなると、ペースの遅い組が出てしまう可能性もあり、上記でお話したプレーの進行に支障をきたしてしまうかもしれません。

パーティーの開始時間が遅れてしまうなども考えられますので、ゴルフ場から注意を受けるだけでなく、コンペ参加者からも組み合わせについて言われる可能性も出てきます。

そうならないためにも、事前に情報を収集し、各組のアベレージが平均的になるように組み合わせを考えることが、組み合わせの基本です。

組み合わせの基本2.幹事の入る組は前のほう

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参加者の平均スコアを考えていくと、組み合わせの大枠はできてくると思います。

組み合わせの基本の2つめは、幹事である自分自身が入る組についてです。

自分はまだ若手だから……といって、一番後ろの組に自分を配置することは、絶対NGです。

幹事は組み合わせをしてプレーして終わりという役柄ではありません。

プレーが終わったあとのパーティや表彰式の準備、その場での司会進行なども、幹事の大事な役割です。

自分自身のラウンドが終わったあと、着替えや身だしなみを整え、パーティの準備をする時間を保持しなければなりません。

そのような時間の確保がゆとりを持ってできるように、幹事は、1番目の組、もしくは、2番目の組に入るようにしてください。

また、コンペとなるとニアピンやドラコンなどのお楽しみを行うことも多いですが、先頭の組がうっかり旗をさし忘れてしまった、ということもあり得ます。幹事が先頭にいることで、うっかりをなくすことができます。

ちなみに、幹事の補佐的役割の方がいる時は、幹事が最初のほうの組、幹事補佐が最後の組に入り、役割を努めるのが良いでしょう。

組み合わせのコツ1.接待客や役職者はどこに入れる?

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仲間内のコンペであればあまり考えないことですが、会社内や取引先のお客様が関わるコンペの場合、接待客や役職のついた人物を、どこに配置すれば良いか、悩んでしまう人もいると思います。

基本的には組み合わせの全権は幹事に任されていますが、上下関係などが絡み、なんでもかんでも基本通り、とはいかない場合もあるのです。

これらの接待客や役職のついた人物がいる場合、ホールアウトしたあと、パーティが始まるまでの間、適度に休憩を取ってもらうことを考え、前のほうの組に配置するのが良いと覚えておきましょう。

あらかじめパーティ開始は何時予定、とアナウンスしておけば、みんながその時間を目安に動いてくれるため、わかりやすいです。

組み合わせのコツ2.女性も前のほうの組に配置すると良い

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女性がいる場合も、接待客や役職者同様、前のほうの組に配置すると良いですね。

コンペによって、最終組がホールアウトしたすぐあとにパーティを始める場合もあり、パーティについての最初のアナウンスで、「パーティ前のお風呂は2組目まで」と、参加者に協力を仰ぐこともあります。

女性は男性より身支度に時間がかかることが多いため、パーティに間に合うよう、お風呂と身だしなみを整える時間を作る気遣いがあると、喜ばれます。

組み合わせのコツ3.初心者は真ん中の組に

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初心者の方がいる場合は、一番前、一番後ろを避け、真ん中の組に配置すると良いです。

前の組に遅れないようペースをつかむことができますし、仮に遅れてしまっても、後ろが同じコンペに参加している仲間であれば、にらまれることもありませんので、初心者の方にありがちな、焦ってミスにつながってしまうということも起きにくいです。

できれば、ベテランで面倒見の良い人と同じ組にすると、リラックスしてプレーに臨むことができるでしょう。

組み合わせにより3人の組ができるのであれば、初心者の方を3人の組に入れることで、大幅に遅れることが防げます。

いずれの場合も、プレーファーストの感覚を覚えてもらうことが大切です。

組み合わせのコツ4.最終組には余裕のある上手い人

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ゴルフのベテランでプレーに余裕のある方は、初心者と同組にすると良いとお伝えしましたが、そのような方が複数人いる場合、2人ほどは、最終組に入ってもらうと良いでしょう。

幹事補佐がいれば問題ありませんが、幹事が1人で前の組でプレーをしている場合、最終組のプレーヤーがニアピンやドラコンの旗を回収し忘れてしまうというハプニングが起きないとも限りません。

そんな時、ベテランで余裕のある方に最終組に入ってもらえると、周りにも気が遣えるため、そのような回収し忘れが発生しにくくなります。

各組にエチケットリーダーとスコア提出者を設定する

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各組1人は、エチケットリーダーを設定しましょう。

エチケットリーダーとは、その組のリーダーで、プレーの進行や、同組の初心者のサポートを任せる存在です。

それぞれの組のスコアに間違いがないように、最終確認が終わったら、スコアを提出する「スコア提出者」も設定しますが、エチケットリーダーと兼ねて誰か1人にお願いする形で問題ありません。

初心者の方をエチケットリーダー・スコア提出者に設定しないように注意しましょう。

プレーだけで手一杯の中、プレーファーストに努めたり、スコアが正しいか確認をしたりするのは、かなり大変な作業となります。

ある程度の知識や、経験を持った、余裕のあるプレーヤーに任せるのが一般的です。

ただし、その組の中で一番の上司や接待客にお任せするのは、失礼に当たるのでなるべく避けましょう。

もし、どうしてもその組に任せる方がいないという時は、再度組み合わせを考えるか、前もってお願いをしておくことが大切です。

最終決定前に必ず前任の幹事や中心となる人に確認を

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基本やコツを踏まえて組み合わせができても、すぐにゴルフ場に提出するのは待ってください。

自分の考えたこの組み合わせで、本当に大丈夫か、念には念を入れて、前任の幹事や、その会の中心となる人(キーマン)に、確認を取るという作業を行いましょう。

面倒に感じるかもしれませんが、自分では気づかなかったポイントや、幹事が知らなかった人間関係により、組み合わせを変えたほうが当日スムーズに回れるかも、ということも良くあります。

誰と回りたい、誰と回りたくないなど、個人個人の意見を尊重し過ぎないことも大切ですが、誰と誰を組み合わせるとよろしくない、といった裏事情もよくある話。

指摘された場合、大枠を崩さないように、事情に配慮しながら、組み合わせを変えてください。そうすることで、やっと最終決定を迎えます。

組み合わせを決めたら当日までにやることは?

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最終的な組み合わせが決まったら、幹事が当日までにすることはいくつかあります。

順番に見ていきましょう。

組み合わせ表を作成する

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まずは、組み合わせ表を作成します。

一覧表に、1組ごとに、プレーヤー名を記載していく作業です。

例えば5組のコンペであれば、上から1組目、右側に参加者4人(組によっては3人)の名前を記載します。2組目は、1組目の下の段ですね。

前任の幹事が使っていたテンプレートなどをもらえるようであれば、それを手に入れて再利用するのも良いでしょう。

インターネット経由で、所定のテンプレートをダウンロードできるサービスを公開してるところもあります。

wordやexcelを使って一から作成できる人もいると思いますが、ゴルフコンペにおける幹事の負担は大きいため、簡単にできそうなところは、それを使用していきましょう。

参加者4人(組によっては3人)は、左詰めで記入をしていきますが、その順番は、ハンデの低い人順に書いておくと、角が立ちません。

もし、同ハンデの人が同じ組にいる場合、接待客や役職者を先に記入するようにするのがマナーです。

組み合わせ表に記載する必要な情報は?

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組み合わせ表には、名前や持ちハンデ戦の場合のハンディキャップのほか、必要な情報を記入するようにしましょう。

必要な情報とは、開催場所の名前・住所、ゴルフ場への連絡用電話番号、プレースタート時間、幹事からの挨拶がある場合は、集合時間と場所、プレー代、パーティまたは表彰式の有無、やむを得ずキャンセルする場合、キャンセル料は何日前からいくらかかるか、幹事の連絡先、等々です。

コンペ開催にあたって、コンペ内でのルール(6インチプレースは認められるのか、完全ホールアウトなのか1グリップ以内OKなのか)なども記載しておくと良いですね。

組み合わせ表が手元に来て、それを見ただけで当日の情報がわかるように、詳細を記載しておきます。

こうすることで、参加者が不明点を持った時の幹事への連絡が減り、余計な仕事を増やすことを防ぐことにもなりますよ。

ゴルフ場へ連絡する

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ゴルフコンペ開催の一週間前を目安に、ゴルフ場へ参加者と組み合わせを連絡しましょう。

土日プレーの場合、一週間前からキャンセル料がかかる場合があるので、一週間を切ってしまってからの連絡となると、本当に予約通りの人数が来場するのかなど、ゴルフ場の予約受付の方が不安を感じる場合もあります。

所定の連絡方法を持つゴルフ場もありますが、組み合わせ表をそのままFAXやメールで送信することで受け付けをしてくれるところもあります。

ただ組み合わせ表を送信するだけではなく、送付状(またはメール本文)を添付し、当日お世話になる挨拶や、パーティルーム使用の有無、緊急時の連絡先に幹事の携帯番号を記載しておくなど、ゴルフ場を使わせてもらう気持ちを添えておくと、それぞれが不安なく事前準備に入ることができますね。

参加者へ連絡する

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参加者への連絡は、1週間前~3日前くらいに知らせるようにしましょう。

一般的には組み合わせ表を封筒に入れ、開催案内と一緒に、郵便で送付する方法です。メールの場合もあります。

仲間内の気軽なコンペであれば、みんなが閲覧できるSNSのグループページ内などで知らせるという方法もあります。前例を踏まえ、その会にあった方法で、連絡するようにしましょう。

また、組み合わせが変更になったり、当日組み合わせ表を忘れてきてしまう人もよくいますので、ゴルフコンペ当日にも、組み合わせ表を人数分持参するようにしてください。

キャンセルが出た時の対処法

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ゴルフコンペを楽しみに参加表明をしていても、急に外せない予定が入ってしまったり、体調を崩してしまったりすることもあり得ます。

その場合、それがわかった時点でゴルフ場に連絡し、その旨を伝えましょう。

キャンセルが出た場合、組み合わせを変える必要が出てくることもあります。

その時は、組み合わせの基本を踏まえ、誰を移動させるか考え、組み合わせ変更をゴルフ場に伝えてください。

また、1週間以内や3日以内など、キャンセルする日によって、所定のキャンセル料が取られる場合があります。

キャンセル料の請求は幹事に来るかもしれませんが、社内の人間や接待客の方のキャンセルはそれには当たりませんが、他の場合は幹事が抱え込むのではなく、キャンセルした人に、支払ってもらうようにしましょう。

後々わだかまりが残らないためにも、キャンセル料が発生する日にちと、その日を超えたあとのキャンセル料の場合は、理由の如何により、本人に支払ってもらうよう、前もって伝えておくことが大切です。

当日は自分自身もプレーを楽しみましょう!

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ゴルフコンペの幹事の仕事は、多岐に渡ります。

今回は、中でも悩んでしまう人が多い、組み合わせの基本やコツを中心にお伝えしました。

組み合わせを行い、ゴルフ場と参加者に連絡、無事予定通りの参加者たちで当日ゴルフコンペを迎えても、進行やホールアウト後のパーティや表彰式など、解散まで幹事はやることがいっぱいです。

けれど、そのことに頭を悩ませ過ぎないようにして、その日はゴルフも楽しみましょう。

プレー中は、自分自身も思い切りプレーを楽しむことも大切にしつつ、幹事の役割を果たしてください!