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SIMグローレ アイアン試打インプレッション【動画あり】

皆さん大注目の「SIMグローレ」。

前作のMグローレがかなり性能が良く、アマチュアゴルファーから非常に大きな支持を得ました。

今回はSIMグローレ アイアンをインプレッションしてみました。

今度のSIMグローレ アイアンもぶっ飛び

グローレシリーズは、前作のMグローレから7番アイアンでロフト27度のぶっ飛びアイアンに属してきました。

皆さんに印象深いその前のグローレF2 アイアンが7番アイアンでロフト31度と結構標準的だったので、4度もロフトを起こしていることになります。

ちなみに自分はこういうぶっ飛び系のアイアンロフト設計は大歓迎です。

力が落ちてきてゴルフがつまらなくなったとなり離れていく人も少なからずいる中で、こういうクラブは本当にいい結果を残していると思います。

ネットの口コミを見るとストロングロフトアイアンに対しての否定派の意見がかなり目立ちますが、一切気にすることはありません。

テクノロジー満載

今回のSIMグローレ アイアンには、テクノロジーが本当に満載です。

1.スピードブリッジHT
2.タングステンウェイト
3.L型ICTフォージドフェース
4.貫通型スピードポケット
5.ワイドソールシャローヘッドデザイン

となってます。

元々ウッドに比べてヘッドが小さくテクノロジーを搭載しにくいのがアイアンなのですが、ここまでたくさんの技術を載せられるのは、さすがテーラーメイドです。

この中でもSIMグローレ アイアンで重要度の高い3つを以下で説明したいと思います。

主要な部分を解説します

まずは「スピードブリッジ」です。

これはグローバルモデルの前モデルであるMシリーズのアイアンから搭載されている機能なのですが、遂にグローレシリーズにも搭載されることになりました。

これは当然ですが、デザインを重視したものではなく、れっきとしたテクノロジーです。

クラブとボールのインパクトって意外と強い衝撃で、あの硬いアイアンでも少なからず歪みが生じるんです。これをなくすためにバックフェース側に橋(ブリッジ)をつけて強度を上げることに成功したんです。

これによって今まで以上にフェースも薄く作れるので飛距離につながるわけですね。

グローバルモデルのSIMアイアンシリーズだとこのスピードブリッジが1個に対して、SIMグローレ アイアンには、何と2本のブリッジがあります。

続いて「タングステンウェイト」です。

これは重心を下げる目的です。もちろん皆さんも「そんなことはわかってるよ!」と言いそうなのですが、注目するのはその重さです。

テーラーメイドの最新モデル、P770 アイアンにもタングステンウェイトが搭載されていますが、その重さは46.5グラムです。

それに比べてSIMグローレ アイアンに搭載されているタングステンウェイトの重さは、何と49グラムです。

鉛チューンなどで売られている小さな鉛が大体1個2~2.5グラムなので、それくらいの重さがプラスされているんです。

それもただ重くなっただけでなく、当然重心を下げて今まで以上の高弾道を打てるように設計されました。

最後に「L型ICTフォージドフェース」です。

これはスピードブリッジの影響でさらに薄肉化したフェースで番手別に設計された※ICT(インバーテッド・コーン・テクノロジー)がさらなる直進性と飛距離をもたらします。

※ICT(インバーテッド・コーン・テクノロジー)とは、フェースの裏面に円錐状の形状を作り、最適な反発エリアをコントロールできる形状のことです。

スペックは?

ラインアップとしては5番アイアンからサンドウェッジまで。

ロフトは7番アイアンで27度と、正真正銘の飛び系アイアンです。

ロフトは、マッスルバックで言えば5番アイアンですが、長さは37.25インチと6番アイアンと7番アイアンの中間くらいでしょうか?

シャフトにも純正でラインアップが3種類あり、フジクラ製のエアスピーダー、日本シャフトのN.S.PRO 790GHとN.S.PRO 950GH neoがあります。

試打動画その1

まずはカーボンシャフトでの試打動画です。

この動画後半で詳しい製品説明を行っています。

本記事ではカーボンシャフトでの試打インプレッションを正直に話したいと思います。

結論から申し上げて、純正カーボンシャフトは非常に扱いにくいということでした。

ユーティリティの記事でも少し言及したのですが、やや打ち込み気味のクラブでのエアスピーダーはトウダウンが激しく、ドライバーやフェアウェイウッドと同じ感覚で振っているのにまったく芯に当たりませんでした。

ある程度無理矢理合わせて打っているのですが、感覚としては結構無理しているのでいつも以上にシンドイ試打になってしまいました。

試打動画その2

こちらはN.S.PRO 790GHとN.S.PRO 950GH neoでの試打動画です。

当然個人的な感想になりますが、カーボンシャフト装着モデルよりもはるかに打ちやすく感じました。

ヘッドスピードをドライバーで40メートル/秒(m/s)くらいの人を想定で打ってもいるのですが、確実にミートできる確率が高く、安定した弾道になってます。

790GHと950GH neoを比べると、790GHは70グラム台の超軽量スチールとあって遅めのヘッドスピードでも振りやすくドライバーでヘッドスピード42m/sくらいまでは十分カバーできそうな感じでした。

対して950GH neoはやや硬さを感じ、ヘッドスピード40m/s以上がストライクゾーンだと感じます。

ヘッド性能も関係しているのですが、どちらのシャフトも打ち込むのではなくターフを一切取らないくらいに払い打つときれいな高弾道が打てました。

ぜひ試打してご自身に合うシャフトを選んでください。