ゴルフで健康になる!?ゴルフの運動効果を考える

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まだゴルフが大衆化されていない頃は、ゴルフをする人は、は富裕層に限られていました。

ひと昔前までは「ゴルフなんてスポーツじゃない。ジジィの遊びだよ」とも言われていました。

確かに、プレーの途中にアルコールは飲むし、社長さんたちが集まって、賭けゴルフなんてイメージもあった時代が長くあり、「スポーツ」という概念より「遊び」という印象が強かったのです。

果たして、ゴルフはスポーツとして、どれくらいの運動効果があるのか、検証してみましょう。

1ラウンドの消費カロリーは1200キロカロリー

1ラウンドの消費カロリーは1200キロカロリー

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まず名古屋大学の故・村瀬豊教授の研究チームによりますと、5人の健康な男性(30~50歳)を対象に実験をし、その結果を報告しています。

それによりますと、酸素摂取量から計算した18ホールのプレーのゴルフの運動強度は、最大運動能力の約40パーセントだったということです。

また、順天堂大学の坂本静雄(現・早稲田大学)研究チームが行った実験では、35キロのウォーキングの運動強度は、最大運動能力のほぼ50~60パーセントだったといいます。

ゴルフは長距離のウォーキングより、わずかに運動強度の低いスポーツだといえるわけです。

次に消費カロリーをみてみましょう。

前述の名古屋大学によりますと、1ラウンド約4時間の消費カロリーは約1200キロカロリーと報告しています。

ウォーキングの実験では、35キロのウォーキングを約7時間かけて行ったところ、およそ2400キロカロリーが消費されたという結果が出ています。

所要時間などから計算しますと、ゴルフはウォ-キングとほぼ同じ程度のカロリーを消費することがわかります。

成人病の予防や治療に大切な糖質や脂質の代謝について、再び名古屋大学の研究報告を引用しますと、ゴルフの1ラウンドにおけるプレー中に血糖値は102mg/dlから85mg/dlに減少しています。

脂質については、体内の脂質を知る目安の血中遊離脂肪酸(この数値が高いほうが代謝していると考えられている)が0.43mEq/lから0.63へと増加していました。

この結果から、ゴルフは中高年にとって心配な高脂血症や高血糖など、成人病の危険因子になりやすい状態を呼ぼう、改善する効果が確かにあると考えられます。

最近はカートでのプレーが主流ですが、できる限り歩いたほうが健康にいいというのは言うまでもありません。

ダイエット効果もあるゴルフ

ダイエット効果もあるゴルフ

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アメリカにおけるゴルフ愛好家、ゴルフ以外のテニスや水泳、ウォーキングなどスポーツをしている人、まったくスポーツをしていない人のグループを比較する実験結果を見てみましょう(『ゴルフ 一番危険なスポーツ』吉原伸・著、飛鳥新社、1997)。

対象は、すべて40歳以上の男性で、それぞれゴルフを定期的にしている人8人、ジョギングをしている人7人、テニスをしている人14人、水泳をしている人8人、特にスポーツをしていない人65人です。

これらの人たちを対象に、肥満度、安静時の心拍数、血圧などの運動耐久時間を比較したところ、次のような結果が出ました。

ゴルフ愛好家グループの肥満度は100.7±9.3パーセントで、ウォーキンググループや非スポーツグループよりも小さな肥満度を示していました。

これは、ゴルフに体内脂質や糖質を代謝させる効果があるため、定期的にゴルフをしているグループでは、高脂血症や糖尿病の予防、改善に貢献し、肥満度を少なくしている結果だと考えられます。

ウォーキングにも同様な効果はあるのですが、ウォーキングはすでに糖尿病などの疾病を持った人が運動治療法などで定期的に行っていることが多いため、ゴルファーに比べて肥満度が高くなっていると推測されます。

安静時の平均心拍数は、ほとんどのグループと差はありませんでしたが、ウォーキンググループのものと比較すると、大きい値だったそうです。

血圧では、ゴルフ愛好家グループの平均安静時収縮期血圧は124.73±25.9、拡張期では85.0±15で、いずれも他のグループと差はありませんでした。

結論、ゴルフは中高年に最適なスポーツ

結論、ゴルフは中高年に最適なスポーツ

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以上の結果を踏まえると、ゴルフは中高年にとって、運動強度やその効果から見て、まさに最適なスポーツといえるでしょう。

とはいえ、医学的に見て成人病予防や改善の効果を上げるには、定期的に週3回程度のラウンドが必要なようです。

アメリカでの比較実験においても、ゴルファーグループの人たちは、すべて週3ラウンド以上プレーしている人たちだそうです。

ところが、アメリカに比べて日本はプレー代が高いこともあり、週に1ラウンド以上することは、ほとんどのゴルファーにとって経済的に無理なことです。

そのため、ゴルフだけでなく、週に2回程度、ウォーキングなどの軽い運動を補足しなければ、効果は上がらないと思われます。

最後に打ちっ放しの運動量を見てみましょう。

練習場でショットを打ち続けているだけに、ラウンドしている時よりは心拍数が高くなっており、平均心拍数は、ほぼジョギングと同じです。

個人差はありますが、連続してボールを30~40分打ち続けると、その時間だけで18ホールを回ったのと同程度の運動消費カロリー量になるといいます。

しかし、そんなに連続してボールを打ち続けることは無理ですから、全体の運動消費カロリー量としては、ラウンドも練習場での打ちっ放しも同程度といえるでしょう。

ただし、時間的な効率は、練習のほうがいいといえます。
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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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SRIXON ZX201007-1107
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