プロゴルファー
こせきよういち
ウォーキングパットが流行?~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#115
先週の米ツアー競技「ザ・プレーヤーズ選手権」で最も話題になり、何度も目にしたのが、下掲の動画です。
大会3日目、17番パー3でのケビン・ナとタイガー・ウッズによる“ウォーキングパット”の演じ合い。
パッティングをしたボールがホールインする前に、ホールに歩み寄るアクションですが、ケビンを真似てみせたタイガーの洒落っ気と屈託のない笑顔がとても印象的でした。
世界中のファンやメディアの間でさっそく話題沸騰となった、このシーンを振り返ってみましょう。
タイガーの満面の笑みが印象的
ケビン・ナはもともと、下掲のインスタ動画で紹介されているように、ボールのホールインを確信すると、さっさとホールに歩みより、手を伸ばすことがありました。
スロープレーで知られる彼のこと、少しはテンポアップを図ろうということでしょうか。
それはともかく、この日も17番で1.5メートルほどのバーディパットを打つと、すぐにウォーキング。
すると、これにタイガーが大笑い。
そして、「同じことをやったらちょっと面白いかなと思ったんだ」として、1メートルほどのバーディパットを、まずはラインに乗せることを考え、それが上手く行ったと分かった瞬間、「できるだけ速くホールに手を伸ばそうとしたんだ」とタイガー。
その後の“破顔一笑”からのケビンとのフィストバンプ(グータッチ)は、多分、この日の会場が最も沸いた瞬間でしょう。
鬼気迫る表情のタイガーもいいですが、たまにはこうした笑顔のタイガーもいいですね。
2000年の全米プロではこんな“ウォーキングパット”も
タイガーが“ウォーキングパット”を見せたのは今回が初めてではありません。
全米オープン、全英オープンに続いて制覇した2000年の全米プロ。
タイガーはボブ・メイとプレーオフ(3ホールの合計ストロークで競う)を争ったのですが、その最初のホールで7.5メートルほどのバーディパットを沈める際に、手前でホールインを確信。
そして、歩み寄りながら、この絵になるポーズを決めたのでした。
他にも真似る選手が現れた
Walking in putts.
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2019年3月17日
"What a story this could be."@JimFuryk is tied for the lead!#LiveUnderPar pic.twitter.com/NVabqrZJ87
ふたりの“ウォーキングパット”がファンやメディアに大ウケになったことに刺激されたのか、翌日の大会最終日には、同じようなアクションを見せるプレーヤーが現れました。
そのひとりが、この日最後まで優勝争いを演じた48歳の大ベテラン、ジム・フューリックです。
ただし、優勝争いをしている状況からして、これは狙ったわけではなく、自然の動きだったのでしょう。
また、松山英樹もホールイン前にカップに足を伸ばすシーンが撮られ、SNSに投稿されていました。
今後、ツアーで流行る……、わけないですね。