プロゴルファー
こせきよういち
スマホにご注意!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#149
今年は、スマホの着信音やカメラ機能のシャッター音がツアープロのプレーを邪魔したシーン(動画)をいくつも目にしました。
シャッター音は、最近の国内ツアーでも賑わいが増すほどに取りざたされる問題で、このトラブルは決して日本も無縁ではありません。
SNSなどにシェアされた同トラブルの動画を集めてみました。
今年も話題を提供してくれたガルシア
Can't find footage of Sergio going berserk on the greens, but there is .... uh... this pic.twitter.com/7AAXWol8gA
— Sean Zak (@Sean_Zak) February 2, 2019
まずは、今年1~2月にかけて開催された欧州ツアー競技「サウジ・インターナショナル」から。
スマホ(携帯電話)の着信音の被害にあったのはセルヒオ・ガルシア。
「マジかよ?」といった、やりきれない思いがリアクションに良く表れています。
でも、まだ表情は穏やか。
実は、この日のガルシアは、その後に大荒れ。
グリーンを複数回、故意に傷つけ、そのために翌朝、競技失格の処罰を受けたのでした(下記リンク先で紹介済)。
大荒れになった原因のひとつが、これだったのかも知れません。
ウェストウッドはさすが大人の対応
続いても欧州ツアー競技の「BMWインターナショナルオープン」(6月)でのひとコマ。
プレーを邪魔されたのは大ベテランのリー・ウェストウッド。
この大会は終始好調で、初日から上位で優勝争いに加わっていました(結果は10位タイ)。
その2日目の1番ホール(彼の10ホール目)の第2打。いざグリーンを狙って打とうとしたときに……。
それでも彼は大人の対応。
その場では静かに仕切り直し。
そして、ラウンド後はファンに向かって、「ゴルフと同じように、人々は物事を必要以上に複雑にしてるけど、これはとてもシンプルです」とニコヤカに語り掛け、スマホをサイレントモードに切り替えるアクション。
洒落た呼びかけでした。
スマホによるトラブルといえば、これ
スマホによるトラブルといえば、今年の一番はこれです。
直後にここでも取り上げました(下記リンク先をご覧ください)。
9月の韓国ツアー競技「DGB金融グループ・ボルヴィック大邱慶北オープン」最終日、16番ティーでのこと。
このとき優勝争いのトップに立っていたキム・ビオ(結果は優勝)がティーショットを打とうとしたとき、ギャラリーの間からスマホのカメラのシャッター音。
報道によれば、それ以前から同様の邪魔をされていたキム・ビオは、これにプッツン。
シャッター音を響かせたギャラリーに向けて“中指立て”。
さらに、ドライバーを地面に叩きつける怒りのリアクション。
結果、ツアーから「3年間のツアー競技出場停止」という重いペナルティーを課せられたのでした(その後、出場停止処分は1年間に短縮)。
スマホのカメラのシャッター音は、国内ツアーでもしばしば問題になっています。
とりわけ、渋野日向子を撮影しようとするファンは多いようです。
その音がプレーに及ぼす影響の大きさを改めて知ってほしいと思います。
おまけ――トイレのドアの音にムッ! その犯人は……
最後はスマホではありませんが、同様に打つ直前に鳴った音でプレーを邪魔された面白い動画です。
これも欧州ツアー競技の「イタリアンオープン」(10月)でのこと。
ティレル・ハットンが、ホール脇に設置された簡易トイレのドアの音にストロークをストップ。
仕切り直しの途中、音がした先を見ると、そこにいたのはなんと……婚約者!
今年最も笑ったシーンのひとつでした。