ギア猿
Gridge編集部
5月の『ギア猿』は、ギアで悩みを解決する“ゴルファー再生工場”!
今月の『ギア猿』は新企画、ゲストのギアの悩みを改善してゴルファーを再生する『ギア猿ゴルファー再生工場』です。
工場長は、博多華丸さん。
記念すべき最初のゲストは、元ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さん。
ゴルフ好きとしても有名な具志堅さん、現在は週1ペースでゴルフをしているそうですが、なんと現役時代にはゴルフ場でトレーニングキャンプをして、暇を見つけてはコースの貸しクラブでゴルフに興じていたそう。
そんな具志堅さん、いまだに「自分に合ったクラブを使えていない」と言います。
果たしてそんな具志堅さんを“再生”することはできるのでしょうか?
まずは工場長の問診から
具志堅さんは、ベストスコア76、最近の平均スコアは90前後という腕前です。苦手なクラブはアイアン(特に6番、7番)で、引っ掛けのミスが多いそうです。
現在使用中のアイアンは、ミズノの「Mizuno Pro 918」のカーボンシャフトのモデル。
ドライバーは、「叙々苑カップ」の優勝賞品でもらった「Mizuno Pro MODEL-E」とビートたけしさんからもらった、リョーマの「MAXIMA TYPE D」の2本。
セッティングでも迷っているようです。
最近はタブレットでゴルフ動画をずっと見ているけど、「みんな言ってることが違う」と、かなりお悩みも深そうです。
そこでまずは、苦手だという7番アイアンをチェック。
何発か打ってもらうと、当たりが薄く、満足な飛距離も出ていません。
しかし、番組が誇る名医(?)QPさん(関雅史プロ)、カリスマクラフトマンの鹿又芳典さんの2人は「間違いなく治ります」と断言。
「クラブでそんなに変わるの? 腕じゃなくて?」と具志堅さんは疑心暗鬼ですが……。
テーラーメイドの最新アイアンを試打!
そこで、今回はテーラーメイドの協力で最新アイアンを準備しました。
「マッスルバックは難しいからやめておけ」と知り合いのシングルプレーヤーに言われたという具志堅さん、まずは、「SIM グローレ」のスチールシャフトとカーボンアイアンを試打。
「振り抜きがいい」となかなか好感触の具志堅さんを見て、QPさん、鹿又さんの2人は具志堅さんに合うシャフトを見抜いた!?
「カーボンのほうが振りやすそうだけど、たぶん重量が足りない」とQPさん。つまり、「アイアンのシャフトが軽過ぎる」とのこと。
そういって、もう1回「SIM グローレ」のスチールシャフトモデルを試打すると、なかなかいい当たりで、自分のアイアンよりも10ヤード以上飛んでいます。
今度は、シャフト重量約54グラム(カーボン)の「SIM2 MAX」を試打。どうもシャフトが軽いと手打ちが助長され、ボールが右に出ていってしまう模様。
比較のために、シャフト重量が約119グラム(スチール)の「P790」を試打。
クラブが重くて、これじゃ「疲れるよう」と言いながら打ってみると、やはり重くて振り切れません。
鹿又さん「こうやって自分に合うシャフトの重さを探していくといいでしょう。たぶん具志堅さんにはシャフト重量的には70~80グラムくらいが(合う)」
さらに、シャフト重量54グラム(カーボン)の「SIM2 MAX OS」を試打。やはりちょっと軽く、なかなかいい当たりが続きません。
QPさん「ゴルフのスイングは、自分の力量で再現性を高めることも大事ですけど、重いものを持ってそれに振り回されているほうが、同じスイングになるじゃないですか。だから、ある程度重さや遠心力が効いていてくれたほうが、何回も同じスイングをしやすくなります」
100グラム前後のスチールシャフトが挿さっているウェッジは調子がいいという具志堅さんに、「これより少し軽いシャフトにするといいですよ」と鹿又さんがアドバイス。
最後にもう一度「SIM グローレ」のスチールシャフトを試打すると「これだよね! しっくり来た」と得心した具志堅さん。
「本当は、もう少し軽い70~80グラム台のスチールシャフトが合いそう(「SIM グローレ」は90グラム台)」とQPさん。
具志堅さんのように、せっかくスチールシャフトでも振れる体力やスイング技術があっても、ショップなどで、年齢だけでカーボンシャフトを勧められてしまうことがあります。その軽いクラブを使い続けることで、結果振れなくなって飛距離が落ちてしまうことを「アンダースペック症候群」と言います。
そのようなことにならないように注意しましょう。
「軽いスチールシャフトがあることを知らなかった」という具志堅さんには、「70~80グラム台のスチールシャフト」で、「低重心でソールが厚めのタイプ」の「SIM2 MAX OS」がオススメされました。
カーボンシャフトとスチールシャフトの違いは?
続いて、「教えて!鹿又っちゃん」のコーナー。
今回は「カーボンとスチール、それぞれの特徴は?」です。
鹿又さんいわく、一般的には「スチールシャフトのほうがショットの安定感が出しやすい」が、「カーボンシャフトは設計自由度が高いので、クラブ性能を向上させる特性を出しやすい」のが特徴とのこと。
最近では様々なシャフトのバリエーションがあり、カーボンシャフトのような飛距離性能を持たせたスチールシャフトや、スチールシャフトのような安定感を持たせたカーボンシャフトもあるが、大きく分ければ「安定感のスチール、飛距離性能のカーボン」と言えそうです。
ここで、同じヘッドでスチールシャフトとカーボンシャフトでどう違うか、華丸工場長が「SIM グローレ」で試打をしてみます。
カーボンシャフトだと「スイングであわてちゃう」と華丸さん、薄い当たりでボールが上がりません。
スチールシャフトを打つと、厚い当たりで高さもしっかり出ます。
その後、お気に入りだというマッスルバック「P770」を打つと、その結果に思わずニンマリ。しかしそこで、中空タイプの「P790」を打ってみると、さらにいい当たり。
自分にはスチールシャフトが合うということが再確認でき、華丸工場長、ご満悦です。
ドライバーも4本を試打!
続いてドライバーの悩み。
「いまだにわからないんですよ」という具志堅さん。ラウンドでは、最初に「Mizuno Pro MODEL-E」を使い、疲れてきたら「MAXIMA TYPE-D」に変更するそうです。
現在のドライバーの悩みは、ずばり「飛距離」。「飛ぶクラブが欲しい」と、多くのアマチュアと同じ悩みのようです。
試しに「Mizuno Pro」を打ってもらうと、ナイスショットでも低い弾道で200ヤードにわずかに届かない。
そこで今日は、新製品を含む4種類のドライバーを用意。
最初にご紹介するのは、プロギアの「RS F PROTOTYPE」。
●と●●●(“●”はトランプのクローバー)の2モデルがあり、性能は同じで顔付きだけが違う2モデルとのこと。「●」はシュッとした感じの洋ナシ形状で、「●●●」は投影面積が大きく、安心感のある丸形形状になっています。
試打してみると、しっかり振れてはいるものの、ややつかまらない模様。
続いて、ダンロップの「ゼクシオ プライム」。
やや非力な方向けに設計されているシリーズで。つかまった打球も飛び出しました。
続いて、キャロウェイの「EPIC MAX」。
最新の大人気シリーズの軽量モデルです。
シャフトは40グラム台だけど、「具志堅さんに合うはず」と鹿又さんが柔らか過ぎないSRシャフトを用意したところ、具志堅さんも「振りやすい」と満足気。
最後に、現在使用中のミズノの最新モデル「ST-X」。
何球か打つとQPさんも「これは合いそう」と太鼓判。具志堅さんも「今日ミズノに電話します」と気に入った様子でした。
ともあれ、ギア猿再生工場でのアドバイスにより、アイアン・ドライバーともに買い替え意欲が高まった具志堅さんでした。
ざっくりお便りコーナースペシャルもあるよ!
今月は、お便りコーナーのスペシャル版もあります。
「旅行先でゴルフをしますか? やってみたいのですが荷物は多くなるし、いろいろ大変なのかなと躊躇しています」(コリン星の森川さん)というお便りに、レギュラーMCの3人に加え、スペシャルゲストの関根勤さん、神奈月さんが、宅配便がなかった頃のゴルフ事情や、営業先でのゴルフの爆笑エピソードを話します。
また「コンペの挨拶で上司をクスリとさせる面白い挨拶を考えてください」(白浜パンダさん)というお便りには、芸人ならでは数々のアイデアを伝授します。
みなさんもぜひ、何か『ギア猿』メンバーに相談したいことがありましたら、ぜひ番組宛に手紙やメールをお送りください!
今月の放送予定は下記のゴルフネットワーク内『ギア猿』公式サイトまで!