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ライフスタイル

Nick Jagger

素朴な疑問、ゴルフコースはなぜ18ホールなんだ?

ゴルフのストロークプレーでは、1ラウンド、つまり18ホールのトータルスコアで競われますよね。

私たちは普段当たり前のように18ホールをプレーしていますが、そもそもなんでゴルフコースは18ホールなんでしょう?

アウト、イン10ホールずつの20ホールのほうが自然に思えるのですが…。

最初に18ホールにしたのはセント・アンドリュース

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「なぜゴルフコースは18ホールなのか?」と質問すると、ちょっとウンチクのあるゴルファーはこう答えます。

「ゴルフ発祥の地であるスコットランドは、とても寒いからスコッチウイスキーの小瓶をポケットに入れてプレーしていたんだ。各ホールのティーグラウンドでキャップで1杯ずつ呑むと、18番ホールで1本が空になるから、18ホールでプレーをやめようじゃないか」

と、あるゴルファーが提案したのが起源なんだと。

結構この説は有名な話ですが、実はこれよくできたスコットランドのジョークなのです。

果たして真相はいかに?

実はゴルフが生まれた頃のスコットランドでは、コースによってホール数はバラバラだったのです。

その中で、最初に18ホールにしたのは、全英オープンの会場として知られているセント・アンドリュースのオールドコースなのです。

当初は22ホールだったセント・アンドリュース

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セント・アンドリュースは1764年までは12ホールしかなくて、これを往復することで1ラウンドとしていたのです。

しかし、12ホールの往復で24ホールではありませんでした。

当時のグリーンは次のホールのティーグラウンドを兼ねており、さらに10ホールを2回回ったので(アウトとインで)、10×2+2=22で、1ラウンドは22ホールでした。

それがこの年にコース改造が行われ、最初の4ホールを2ホールにまとめて10ホールにしたのです。

このうち8ホールは2回プレーするダブルグリーンになっていましたから、往復すれば18ホールになりました。

その後、利用するゴルファーが増えて、行きと帰りで同じホールを使用するのは危険だということで、グリーンを広げて2か所にカップを切ったのです。

これで名実ともに18ホールになったのです。

1ラウンドが18ホールになったのは、つい最近

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とはいっても、18ホールに何か意味があったわけではなく、あくまでもたまたまだったのです。

以後、イングランドではセント・アンドリュースにならって、次々に18ホールのコースが誕生し、アメリカにも波及し、現在に至っています。

ちなみに1ラウンドが18ホールという正式なルールができたのは、なんと1950年です。

長いゴルフの歴史からすると、つい最近の話なんですね。