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プロゴルファー

もーりー

新型コロナウイルスの猛威が世界のゴルフ界に……マスターズも開催延期へ

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。

当初はアジアを中心に広がりを見せていましたが、その対象は欧米各国にも広がりました。

その影響は世界のゴルフ界にも暗い影を落としています。

ついにアメリカツアーまでもが……

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新型コロナウイルスの猛威はついに全世界へと広がりを見せています。

その余波はついにアメリカPGAツアーにまで……。

3月12日(金)に開催された『ザ・プレーヤーズ選手権』は初日を終えた時点で2日目以降の無観客試合が決定、かと思いきやそれから1日も経たないうちに中止が決定してしまいました。

人命および選手をはじめとする人々の健康が第一ですので、致し方ない決定ではありますが、この決定に割を食った形となったのが我らが松山英樹選手でした。

実は松山選手、この初日にロケットスタートを見せ、4連続を含む8バーディー、さらには9番のロングホール(パー5)ではイーグルも奪取するという離れ業を見せてくれました。

トータル9アンダーは文句なしの単独首位という最高のスタート……だったのですが、幻の記録となってしまいました。

“第5のメジャー”とも称される大会でもあったので、非常に残念としか言いようがありませんね。

さらに今大会を含む4試合の中止が決定。

さらにさらに、その後に開催予定だった世界最高峰のゴルフ大会、4大メジャーの初戦となる『マスターズ』も延期が発表される事態となりました。

その後また、PGAツアーは、マスターズ以降の4大会(RBCヘリテージ:4月16~19日、チューリッヒクラシック:4月23~26日、ウェルズファーゴ選手権:4月30~5月3日、AT&Tバイロンネルソン選手権:5月7~10日)の中止も発表しました。

同時に、全米プロゴルフ協会は、メジャー第2戦となる全米プロゴルフ選手権(5月14~17日)の延期を発表。

全米ゴルフ協会(USGA)は、メジャー第3戦となる全米オープン(6月18~21日)の開催は現時点では予定通りとしています。

そして影響は男子ツアーだけにはとどまりません。

アメリカ女子ツアーも3月以降の大会の延期が発表されました。

アメリカ国内では最低でも8週間はスポーツイベントを開催しない方向で政府が調整しているようですので、アメリカツアーは男女ともに5月以降のツアー再開で調整が進んでいきそうですね。

そしてアメリカよりも新型コロナウイルスの感染が深刻なヨーロピアンツアーも大会延期が相次いでいます。

わずか数カ月前には誰も予想できなかった事態がゴルフ界を襲っています。

国内ツアーも再開の目途が立たず

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いっぽう国内女子ツアーも依然として開幕戦以降、大会中止が続いています。

3月27~29日開催予定だった『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』も中止が発表され、これで開幕から4大会連続での中止となってしまいました。

世界のスポーツ界の状況を見ていても、国内女子ツアーの開催はまだまだ先になりそうな感じですね。

さらに4月に開幕予定の国内男子ツアーも無事に開幕できるか怪しい状況になってきました。

そしてこれだけ試合がないというのは、選手たちにもかなりの痛手です。

年俸制が主流であるプロスポーツにあって、ゴルフは大会ごとに設定された賞金額を、最終順位によって獲得するという賞金制を採用しているスポーツです。

現状のように試合がない状況では、賞金を稼ぎたくても稼げないという負のスパイラルに陥るプロゴルファーも多いことでしょう。

特にオリンピック出場をかけてし烈な世界ランキング争いの真っただ中にいる渋野日向子(12位)、鈴木愛(14位)の両選手は、出場予定だったアメリカ女子ツアーの『ANAインスピレーション』(4月第1週、メジャー大会なので世界ランキングポイントの付与率が高い)も延期になり、せっかくの世界ランクアップのチャンスがなくなってしまいました。

今はアメリカツアー、国内ツアーともに試合が開催されていないので、世界ランキングの変動はないと思われますが、今後ツアーが再開されたときに渋野選手と鈴木選手が不利な状況にならないかも心配なところです(国内ツアーはアメリカツアーに比べて世界ランキングポイントが低く設定されている)。

延期となったマスターズの出場資格はどうなる!?

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話を米男子ツアーに戻しますと、気になるのは延期になった『マスターズ』の出場資格です。

マスターズについては出場資格が他の試合と異なります。

賞金シードがあるからといって出場できるわけではなく、基本は2019年末とマスターズ開催前週の時点で世界ランキング50位以内に入っていなければ出場ができません(その他もろもろ出場資格はあるのですが、ここでは割愛させていただきます)。

そうすると一番のネックになるのは『マスターズ開催前週の時点での世界ランキング50位以内』のカテゴリーです。

本来は4月第1週末時点だったのですが、これを延期日の前週に変更するのかどうかで出場選手はかなり変わるかもしれません。

さらに今のような状況が続くことを想定して、もしかすると『マスターズ』は今年は開催されないのでは、という声も出始めています。

そうすると来年の出場資格はどうするのか(今年の出場資格を来年に持ち越すわけにもいかないでしょうから)、という問題も出てきますよね。

『マスターズ』はプロゴルファーの誰しもが出場を熱望する権威のある大会なだけに、出場資格ひとつをとっても判断が難しいですね……。

終始ネガティブな話になってしまいましたが、いずれにしろこの新型コロナウイルスの感染が早く終息に向かってくれることを祈るばかりです。

また世界中のゴルフアーでの熱い戦いが再開される日が早くに訪れることを願いつつ、今回はこのへんで。

それでは、また!