Gride

gettyimages/1203545601
getty

ライフスタイル

PAR RUSH 01

え!ゴルフにも影響が?!~新型コロナウィルス感染拡大

今年に入り、中国を発生源として、世界的に拡大している新型コロナウィルスですが、日本も危険な国の一つになり、連日感染者拡大とその影響について、話題が絶えません。

このウィルスとまったく無縁だと思える屋外スポーツのゴルフでも、様々な影響が出て来ています。

今回は、緊急特集「新型コロナウイルスのゴルフへの影響」を取り上げます。

早くウィルスの拡大が止まり、事態が終息して平穏な生活を取り戻し、楽しいゴルフの話題が出るようになってほしいと、願っています。

1月末には対岸の火事だったが、2週間のイベント自粛要請が出て一気に波乱の幕開けとなる

getty

1月末ごろは、中国・武漢での感染拡大から、春節を挟んで中国での感染拡大の報道が世界を駆け巡りましたが、日本ではまだ対岸の火事程度のことととらえられていました。

しかし、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスでの大量感染により、日本国内での感染拡大が一気に話題となり、マスク不足の騒動で世の中は一変しました。

少しずつ、宴会や集会などの中止が広がりつつある中で、2月26日(水)に政府が行った発表が、国内での波乱の幕開けとなりました。

その発表は、「今後2週間程度スポーツ・文化イベントの中止・延期、規模の縮小などを要請する」というものでした。

これを受けて、3月の中旬までの様々なイベントが中止となり、または無観客試合とするなど、その影響は拡大の一途でした。

そこに追い打ちをかけたのが、翌27日(木)の夕方に発表された「3月2日からの公立小中高校の休校の要請」で、これによりテーマパークの休園も含め、各施設の閉鎖につながりました。

「ジャパンゴルフフェア2020」も中止に!

ゴルフでの影響はここから始まりました。

2月21日(金)、3月19日(木)から21日(土)までパシフィコ横浜で開催予定だった、一般社団法人日本ゴルフ用品協会が主催する第54回「ジャパンゴルフフェア2020」の中止が決定しました。

想定来場人員6万人という、日本で最大のゴルフのイベントの中止は、ゴルフ界にとっても痛すぎる事態です。

昨年のフェアでは、来場者が念願の6万人を超え、過去最高の来場者で賑わいました。

来場者の30%が女性だったことで、近年ゴルフ人口が減少する中、新しい兆しとして期待していた矢先でした。

特に、昨年は渋野日向子の活躍で、ゴルフ界が一気に盛り上がった一年でしたので、今年のフェアへの期待は大きかったと思います。

関係者の落胆ぶりが目に見えるようです。

※写真はジャパンゴルフフェア公式サイトより

女子プロゴルフツアー開幕戦も、二転三転して、結局中止!

getty

さらに、3月6日(金)に開幕戦を迎える予定だった女子プロゴルフツアーでも影響が出ています。

開幕戦の第33回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは、2月19日(水)に無観客で実施をすると発表されました。

ゴルフファンとしては、「屋外スポーツであるゴルフは、関係ないんじゃないの?」という思いがあります。

しかし、この無観客試合も仕方ないかと思っておりましたが、それが2月28日(金)に中止と決定されました。

当日の主催者の発表によれば、2月24日(火)の専門家会議の見解、2月26日に政府から「大規模なスポーツや文化イベントについて、今後2週間程度、中止か延期、または規模を縮小するよう求める」との考えが示され、翌27日には、3月2日からの小中高校の休校を要請する、との発表を受けて、慎重に議論を重ねた結果、開催を中止することとしたとのことです。

これを受けて女子プロの中にも動揺が広がり、止むを得ないが、オリンピック出場に必要な世界ランキングを上げる必要がある鈴木愛などは、「残念だ」とコメントしていました。

そして、3月2日(月)には土佐カントリークラブでの、第2戦「明治安田生命ヨコハマタイヤレディース」も中止が決定されました。さらに、第3戦・第4戦への影響も懸念されています。

屋外のスポーツであるゴルフ場も空いてる! 練習場までも空いてる!

政府からの「公立の小中高校を3月2日から春休みまで休校にする」という発表がなされた2月最終週の週末に、ラウンドに行きました。

暖冬の影響もあり、この時期としては季節外れの陽気の中で、最高のコンディションでプレーをしました。

特に日曜日の昼頃は半袖にベストでもプレーできる気温となり、ゴルフを満喫しましたが、当日はこのような最高のコンディションにも関わらず、「空いてるなぁ」と感じるプレーヤーの数で、聞いた話ではこの日の予約は140名ということでした。

基本的には、18ホールであれば200名程度は入っていてもおかしくないので、明らかに少ないと感じました。特に少人数のコンペはほとんど見かけず、いつも日曜日に来場している年寄りのメンバーも、多数見かけませんでした。

ゴルフ場も「少ないですねぇ」という反応で、これから先暖かさが増していく最高のコンディションに近づいていくのに、心配をしていました。

また、私が通っているゴルフ練習場でもその影響が出ているようで、週末は朝の常連客がめっきり減ったと、関係者が話をしていました。

比較的年齢の高い利用客が多いということも、心理的に影響しているのではないかと感じました。

これからしばらくコンペやゴルフに行くことは、周りの目を気にする必要があるのでしょうか?

getty

新型コロナウィルスにまったく無縁だと考えられていたゴルフにも、お伝えしてきた通り、様々な影響が出てきています。

まもなくシーズンインとなる中で、プロトーナメントが次々と中止決定がされていて、今後影響がどこまで拡大するのか、大変危惧されます。

このような中で、一ゴルファーとして、ゴルフを続けることには様々な意見もあると思いますが、消費減につながる引きこもりを防ぎ、少しでも経済循環のためには、ゴルフを続けるべきであると考えています。

ゴルフを愛する皆さん、ゴルフをやりましょう!