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プロゴルファー

クレンショウ木村

石川遼がWGCメキシコ選手権とザ・ホンダ・クラシックに参戦決定!!

2月20日から開催される世界選手権シリーズのWGCメキシコ選手権と翌週のPGAツアー、ザ・ホンダ・クラシックに石川遼が参戦します。

このWGCメキシコ選手権には、国内ツアーからは今平周吾と、ショーン・ノリスも参戦予定です。

WGCメキシコ選手権は、標高2300メートルの高地にあるコースのチャプルテペックゴルフクラブで開催されます。毎年、この標高の高さからくる飛距離の伸びに距離感を合わせるのに苦労をする選手が続出です。

そして、このWGCシリーズですが、予選落ちがありません。また、世界ランキングを上げる上でもこのような大会で上位に入ることは重要ですね。

目次
1:WGCメキシコ選手権の見どころは?
2:WGCメキシコ選手権で、石川遼は活躍できるか?!
3:ザ・ホンダ・クラシックは、どんなトーナメント?
4:まとめ

WGCメキシコ選手権の見どころは?

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去年の参加者は、優勝したダスティン・ジョンソンを筆頭に、ローリー・マキロイ、タイガー・ウッズ、リッキー・ファウラーなど人気選手が参加しています。

そして、今年の参加者では、マキロイが早々に参加表明をしています。毎回、人気選手が優勝争いするトーナメントですが、ここ5年の優勝者は、D・ジョンソン(2019、2017、2015)、フィル・ミケルソン(2018)、アダム・スコット(2016)となっています。

人気選手や、応援している選手の2020年序盤の調子を見ることができるテレビ観戦もいいですね。

また、この時期は、新製品も出ているので、注目選手がどんなクラブを使っているかを注目するのもいいと思います。

テーラーメイドやキャロウェイの契約選手が早々に新製品にスイッチしているかとか、まだ、旧モデルを使っているかなどをチェックするのも楽しみですね。

さらに、高地ゆえの、プロの飛距離のすごさ。普段以上の飛距離の出るコースなので、「ドライバーの飛距離が350ヤード!」みたいなのも結構見どころですね。

WGCメキシコ選手権で、石川遼は活躍できるか?!

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さて、石川遼ですが、今シーズン1月に開催されたSMBCシンガポールオープンでは、-3の24位タイとまずまずの滑り出しでした。昨年のWGCメキシコ選手権の優勝スコアは、ジョンソンの-21で、10位タイのタイガーは-8でした。

石川遼が活躍するためには、連日60台のスコアが必要になりますね。その時のポイントですが、やはり、ティーショットを曲げないこととアイアンの距離感だと思います。

開催コースのチャプルテペックゴルフクラブは、林間コースのため、ティーショットを曲げるとスコアメイクに苦労します。林もけっこうな密度のため、昨年の試合でも、曲げると林から出してボギー、みたいなケースが多かったですね。

石川遼のクラブを注目してみると、現在ドライバーは、キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロのツアーバージョンを使用しています。弾道は、ドロー系で、ミスは右へのプッシュという感じです。

先日、ラウンドでキャロウェイのマーベリック マックスを試していましたが、つかまり過ぎるショットが多く、まだ調整に時間がかかりそうです。

インパクト音は、エピック フラッシュよりもおとなしい音で、打感が柔らかく感じるプロ好みの音になっていましたが、おそらくこの試合は、エピック フラッシュ サブゼロで挑むと思われます。

アイアンは、特に前年から変更ありません。キャロウェイのマッスルバックアイアン APEX MBアイアンです。

イマドキのタングステンが埋め込まれたり、チタンを使ったり、中空構造だったりなどの複雑な設計ではない、単一素材の純粋なマッスルバックアイアンですね。もちろんロフトもストロングロフトではなく、ノーマルロフトの仕様になっています。

石川遼のアイアンの飛距離ですが、6番アイアンで、192ヤード、7番アイアンで、185ヤードということでした。

ノーマルのマッスルバックアイアンでこの飛距離もすごいですが、メキシコのこの標高2000メートルを超えるゴルフ場では、この飛距離以上にボールが飛ぶことになります。

それを試合の中で、いかに距離感をピタッと合わすことができるかが、好スコアのカギになりますね。

もちろん、最後にスコアを絞めくくるパット。石川遼は、長年同じタイプのL字マレットを使っています。このタッチが、メキシコのグリーンに合うかどうかもポイントです。

とにかく、初日2日目に好スコアを出せるかどうかが、活躍できるかどうかのポイントですね。

ザ・ホンダ・クラシックは、どんなトーナメント?

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翌週のPGAツアーのザ・ホンダ・クラシックですが、フロリダ州にあるPGAナショナル チャンピオン・コースで開催されます。石川遼は、主催者推薦で出場とのことで、3年ぶりのアメリカ本土のPGAツアー参戦ですね。

2017年にもこのザ・ホンダ・クラシックに出場していましたが、その時は、-1で37位タイでした。調子の悪かった2017年でも予選通過で、アンダーパーを記録していますので、コースとの相性もまずまず良さそうです。

その時の優勝者は、R・ファウラーで、スコアは-12です。

毎年-10前後の優勝スコアなので、とにかくバーディー合戦というわけではありませんが、守るところと攻めるところをしっかり分けて攻略すれば、優勝もまったく届かないわけではないと思います。

あと、選手を苦しめているのが、池とバミューダグラスのグリーンです。コースは、池の中にゴルフ場があるといっても過言ではないくらい池が多いです。そのため、曲げるとリカバリーが効かない池に入るという形で、スコアを崩してしまいます。

さらに、グリーンもラインが読みにくいバミューダグラスなので、このあたりも、優勝スコアが伸びない一因ですね。

このザ・ホンダ・クラシックは、前週開催のWGCメキシコ選手権に出場した選手たちがメキシコからフロリダへの移動となり、約50名ほどのプロがそのままフロリダに乗り込んで来るのをサポートするため、直行便のチャーター機を用意しているということです。

主催者の選手に対するサポートも素晴らしいですね。直行便のおかげで、選手にとっては、かなりの時間節約と疲れの軽減になります。

まとめ

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日本の女子プロは、渋野日向子の全英女子オープン優勝を筆頭に、畑岡奈紗等、海外で活躍しているプロが増えています。

日本の男子プロは、松山英樹や小平智がPGAツアーで奮闘していますが、石川遼も今の日本ツアーだけでなく、PGAツアーで活躍している姿を見たいですね。