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【畑岡奈紗】東京五輪を目指す二人が2020年初戦に挑む!【石川遼】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
今年はオリンピックイヤー!
それも東京で開催ですよ。
そしてオリンピック種目にはゴルフも含まれています♪
自国開催ということもあり、出場を熱望するプロゴルファーも多いですが、出場枠は最大でも女子が3名、男子が2名という狭き門。
そんな東京五輪の出場を目指す畑岡奈紗選手と石川遼選手がそれぞれ2020年の初戦を迎えました。
初戦から絶好調!
アメリカ女子ツアーの開幕戦である『ダイヤモンドリゾート トーナメント オブ チャンピオンズ』に登場したのは畑岡奈紗選手。
この開幕戦は2018年、2019年シーズンのアメリカ女子ツアーの優勝者しか出場できない試合。
予選落ちはありませんし、過去2年間に優勝した26名の実力者が揃いましたので、東京五輪出場を目指す畑岡選手には、今の実力を推し量るうってつけの大会となりました。
その畑岡選手ですが、首位と3打差の-5で5位タイと、初日から好位置につけます。
2日、3日目も着実にスコアを伸ばして3日間トータルは-10。
首位と3打差の3位で最終日を迎えます。
そして最終日も勢いは衰えずに、圧巻の勝負強さを見せます。
トータル-13までスコアを伸ばし、ついに首位をとらえての三つ巴のプレーオフに持ち込みました。
プレーオフ3ホール目で朴仁妃選手が脱落して、ギャビー・ロペス選手との一騎打ちとなるも、両者一歩も譲らずに日没サスペンデッドとなり、勝負は翌日(月曜日)に持ち越されます。
そしてプレーオフ再開後の7ホール目。
8メートルほどのバーディーパットを決めたロペス選手に対して、畑岡選手は3メートルのバーディーパットを惜しくも外して勝負あり。
残念ながら優勝はならなかったものの、プレーオフの末での2位タイ。
シーズン初戦としては上々の滑り出しとなりました。
東京五輪に出場が濃厚な出場者たちを相手にこの成績ですし、何より大会4日間(4ラウンド)すべてで60台のアンダーパーを並べたというのが素晴らしいですね。
大会後の世界ランキングは一つ順位を上げて5位とした畑岡選手。
ケガでもしない限りは東京五輪出場は確定といってもいいでしょうね。
それどころか有力なメダル候補といっても過言ではありません。
東京五輪の金メダル、そして念願の海外メジャー制覇に向けて上々のスタートを切った畑岡選手にこれからも注目です!
石川遼選手は優勝ならず……
いっぽう石川遼選手の2020年初戦の舞台となったのはシンガポール。
『SMBCシンガポールオープン』に出場しました。
この大会は2016年に日本ツアーとアジアンツアーとの共同開催でスタートして5年目。
国内開幕戦は4月となりますが、今大会が一足早い日本男子ツアーの開幕戦になるわけです(日本男子ツアーからは60選手が出場)。
昨シーズン最終戦の勢いをそのままに、年またぎの連続優勝が期待された石川選手でしたが、結果は通算-3の24位タイに終わりました。
優勝したマット・クーチャー選手の優勝スコアが-18ですから、石川選手にとっては物足りない結果ではあったと思いますが、ずい所に良いプレーを見せてくれました。
まず昨年復調したドライバーについては4日間を通じて安定したショットを披露し、予選を同組でラウンドしたジャスティン・ローズからも、「ドライバーショットが良かった」とお墨付きをもらっていました。
そして最終日には今年初めてのイーグルを奪取。
残り250ヤードのパー5の2打目を、アゲインストの風を物ともせずに2番アイアンでピンそば2メートルにつけるスーパーショットでした。
昨シーズンは見事な復活を遂げた石川選手ですが、今シーズンも活躍が期待できそうですね。
しかしながら、本人も出場したいと公言している東京五輪の出場権に関しては黄色信号が灯っています。
東京五輪の出場権は各国2名(世界ランキング上位者)の狭き門(アメリカのように世界ランキング15位以内に4名以上いる場合は、最大4名まで出場可能)。
今大会終了直後の石川選手の世界ランキングは80位。
6月後半までに今平周吾選手(ランキング36位)を逆転しなければなりません。
世界ランキングで44人を抜き去るには、アメリカPGAツアーで少なくとも1回は優勝しなければならないはずですので、かなり厳しい状況ではありますが、石川選手ならミラクルを起こしてくれそうな気もしないでもないですが、皆さんはどう思いますか?
木下稜介選手が早くも全英オープンの切符を手にする
そしてこの『SMBCシンガポールオープン』で日本人最上位の6位タイでのフィニッシュとなったのが木下稜介選手。
プロ8年目でツアー未勝利ながら、2年連続シード権を獲得している選手です。
今シーズンはツアー初優勝を目指しているでしょうから、幸先のいいスタートになりましたね。
さらに木下選手にはうれしい知らせが舞い込みました。
実はこの大会の上位4名には『全英オープン』(ロイヤル・セントジョージズGC)の出場権が与えられるのですが、上位の中にすでに有資格者が2名いたため、木下選手に出場資格が与えられることになったのです。
20代のうちに海外メジャー大会出場を目標にしていた木下選手。ひとつ夢がかないましたね。
全英オープン初日の7月16日は、くしくも29歳の誕生日だそうで、憧れの地で松山選手との再会をモチベーションにこれからも頑張るようです(ちなみに木下選手は松山英樹、石川遼選手らと同学年で、特に同じ四国出身の松山選手とはジュニアの頃からしのぎを削ってきたそうです)。
というわけで、そんな木下選手が4月からの日本ツアーでも今大会同様の活躍をすることを期待しつつ、今回はこのへんで。
それでは、また!