プロゴルファー
もーりー
待ってました!石川遼がメジャー初優勝!!【日本プロゴルフ選手権】
鹿児島県のいぶすきゴルフクラブを舞台に開催された日本男子ツアーの『日本プロゴルフ選手権』。
今年の開催地である鹿児島県全域が大雨に見舞われた影響で大会中止も検討されましたが、日曜日に36ホールプレーという強行日程でなんとか72ホールを無事終えることができました。
そして最後はプレーオフとなった激戦を制したのは、なんと石川遼選手でした。
異例の展開
今年の『日本プロゴルフ選手権』は異例ずくめの展開となりました。
開催地の鹿児島県県が未曾有の大雨に見舞われ、大会直前に県内全域に避難指示が出される事態に。
初日は延期となり、天気がなんとか回復した金曜日から競技をスタート。
金曜、土曜で予選ラウンドを行い、日曜日に決勝ラウンド36ホールを行うという強行日程を組むも、主催者サイドとしてはプレーヤーと観客の安全を考慮して中止にすべきかを最後まで慎重に判断せざるをえない状況でした。
ただ最終的には鹿児島県で男子ツアーが開催されるのは15年ぶりということや、天気の回復具合も考慮して、大会を最後までやり切るという苦渋の決断を下したのでした。
石川遼選手が3年ぶりのツアー優勝!
そんな身も心もハードな状態のメジャー大会を制したのは石川遼選手。
実に3年ぶりのツアー優勝です。
選手会長という立場から、大会自体を開催すべきかを最後まで慎重になっていたようですが、いざ大会が始まると気持ちを切り替え、初日から首位に立ちました。
さらに予選2日目も首位をキープして迎えた最終日。
36ホールという長丁場の中で、最初の18ホールはスコアを伸ばせない展開。
途中3ホールで5打落とし一時は首位と7打差まで離されたものの、上がり3ホール連続バーディーと巻き返し、首位と4打差で後半の18ホールを迎えました。
開幕直前から重度の腰痛に悩まされ満身創痍の状態。
普通に考えればかなり厳しい状況でしたが、ここから石川選手が魅せてくれました。
後半18ホールに入り上位の選手がスコアを落とすのを尻目にしっかりとスコアを伸ばすと、首位の黄重坤(ハンジュンゴン)選手と2打差で迎えた17番ホールパー3、パーとした石川選手に対し、黄選手はティーショットを池に入れダブルボギーとし、ついに並びます。
最終18番ロングホール(パー5)ではお互いバーディーを奪い、プレーオフへ突入。
プレーオフは同じ18番ホールで行われ、二人とも2オンに成功。
黄選手がイーグルパットを外したのに対し、石川選手は圧巻のイーグル締め。
驚異の逆転劇で実に3年ぶりのツアー優勝を手にしました。
初のメジャータイトル
石川選手はこれでツアー通算15勝目。
そして意外にもメジャー大会初制覇なんですね(※2015年のゴルフ日本シリーズ勝利をメジャーに数えるメディアもあります)。
アメリカツアーからの撤退や度重なる故障、そして同じ年齢の松山英樹選手との比較、さらには選手会長としての責任と、何かと辛い時間を過ごしてきた石川選手。
それだけに今回の優勝は格別だったでしょう。
それに日本男子ツアーが盛り上がるためには石川選手の活躍は必要不可欠ですからね。
今回の優勝で一気に賞金王争いに名乗りを上げた石川選手。
このまま賞金王、そして再び世界の舞台で活躍してほしいと切に願います。
というわけで今回はこのへんで。
石川選手、優勝おめでとうございます!