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山口すず夏と石井理緒、ヨネックスと感極まる契約記者会見

ごきげんよう、Gridge編集部のヒッティです。

「アメリカ女子ツアー挑戦の山口すず夏(18歳)とヨネックスレディスベストアマ3度の石井理緒(19歳)との新規用具使用契約を締結」というプレスリリースが先日届きました。

2008年に立ち上がったヨネックスジュニアゴルフアカデミーが輩出したプロ、第1期生となった二人。

記者会見は、若き二人の成人式のような、結婚式のような……笑いあり涙ありの会見となりました。

山口すず夏プロとは

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2000年8月2日生まれの18歳、神奈川県出身。

160センチと体格は小ぶりですが、父と兄の影響で7歳から始めたゴルフでメキメキと頭角を現してきたすず夏選手。

彼女は2015年に全米女子オープンの史上最年少(14歳)で出場し一躍脚光を浴びました。その後もアマチュアとして数々の試合に出場しベストアマを獲得。

もちろん高校ゴルフ選手権の全国大会や豪女子アマチュアゴルフ選手権で優勝するなど、数々の輝かしい戦績を残してきました。

日本でQTを受けるには年齢制限があったことから、昨年2018年にアメリカの「Qシリーズ」(日本でいうQTファイナル)に挑戦し、見事2019年のアメリカ女子ツアー出場権を手に入れた、将来超有望選手です。

2015年のすず夏選手

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実はわたくしヒッティ、ちょうどアメリカにいた時期で、ペンシルバニア州のランカスターCCで14歳の彼女とお父さんとお会いしていました。

スイングやプレースタイルもさることながら、日本からの報道陣の前で物怖じしない“大物感”があったのをよく覚えています。

それでいてサバサバしていて礼儀正しく、良い選手だなと思いました。

当時からヨネックスとは強固な絆で結ばれていましたが「小学生の頃からお世話になっているヨネックスに、プロとして結果を残して恩返しがしたいと思って契約を決めました」とのコメントの通り、道具にも絶大なる信頼を寄せているようです。

お父さんと二人三脚での挑戦、とても楽しみです。

石井理緒プロとは

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2000年1月3日生まれの19歳、新潟県出身。

彼女も2014年にエビアンチャンピオンシップジュニアカップで優勝したのを皮切りに、ヨネックスレディストーナメントに出場した2015年、2017年、2018年に3度のベストアマを獲得するなど、波に乗っています。

昨年のQTで17位の成績を残し、見事2019年の女子ツアー出場権を獲得しました。

新潟県はヨネックスがこだわりの自社工場を置く場所。

地元で練習している時にも、工場で働くヨネックスの技術者たちがフィッティングに訪れたりアドバイスをしたりと交流があったそうです。

記者会見に寄せられたビデオメッセージでも、「知っている人がいてうれしいです」と話していました。

「すごい小学生がいる!」というエピソード

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石井選手は小学生時代、ヨネックスが主催したドラコン大会に出場し、未フィッティングの新しいクラブでいきなり261ヤードという記録を叩き出したそうです。

その時は小学生女子の部で2位に50ヤード差をつけて圧巻の優勝。ヨネックスのジュニア担当者も「後にも先にもあんな記録はないと思う」と脱帽していました。

「このクラブと一緒なら戦っていける気がします」とはにかんだルーキー。初戦は今年の3月開幕戦のダイキンオーキッドレディスです。活躍が楽しみですね。

お母さんとのツーショット写真、笑顔が眩しい19歳ですね。

ゴルフ版“下町ロケット”!?

ジュニアゴルフアカデミー出身の二人は、ヨネックスの希望。

まるで「下町ロケット」のような(決して小さい町工場ではないのですが)ヨネックスの方々の熱い想いが会場にあふれていました。

お世話になったお母さんとお父さんにお手紙の朗読

石井理緒プロからお母さんに「いつもありがとう」の言葉。お母さん、感極まって泣いています。

山口すず夏プロからお父さんへ「これからもよろしくお願いします」と面白おかしく正直な気持ちを伝えたお手紙。

父と娘の絆はこれからもずっと続いていくことでしょう……。

これからも頑張ってください

最後に二人の目標を尋ねました。

石井理緒プロ「ヨネックスレディスで優勝したいです。将来的には賞金女王になって海外へ挑戦したいです」

山口すず夏プロ「今年の目標はオリンピックの出場権獲得に向け、今年のシードを取ること。ゆくゆくは世界ランキング1位になって、メジャートーナメントでも優勝したい」

力強く語ってくれた両選手。舞台は違えど、高みを目指すゴルファーとしてその友情も熱くキラキラと輝いていました。

二人とヨネックスの活躍、今シーズンが楽しみです!