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亜月

ゴルフナビは必要?GPSとレーザー距離計はどっちが良いの?

多くのゴルファーが持っているゴルフナビ。

まだ持っていない、という人でも、ゴルフナビが本当に必要なのか? 買うならGPSとレーザー距離計どちらが良いのか、気になっている人も多いはず。

セルフプレーをする上で、ゴルフナビはあるととても便利なアイテムです。

ここでは、ゴルフナビの必要性、種類の違いやメリット、おすすめのゴルフナビまで、紹介していきます。

ゴルフナビの購入を迷っている人、必見です!

ゴルフナビとは? 本当に必要なの?

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ゴルフナビとは、「距離計」「距離測定器」とも呼ばれ、ラウンド中、自分のいる位置から目標物までの距離の測定に使用する道具のことです。

以前はゴルフと言えばキャディ付きプレーが一般的でしたが、昨今、プレーヤーだけで回るセルフプレーが増えたことにより、プレーヤー自身が自分のボールからピンまでの距離を把握することが求められてきました。

ゴルフナビがない時は、コースに設置してあるヤード杭を見て自分のボールの距離を把握し、グリーン上のピン位置を見て、足したり引いたりすることでプレーヤー自身で距離を出すことができます。

けれどその方法では、時間がかかる上に、数字としてはっきり示されるわけではないため、目測との違和感で、迷いながらボールを打つという人も少なくありません。

ゴルフナビを持つことで、瞬時にボール位置からグリーンまでの距離を把握することができるため、ゴルフナビは、セルフプレーが増えた現在のプレースタイルにおいて、とても必要性が高いものと言うことができます。

競技で使用する場合のゴルフナビのルール

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ゴルフナビは、競技中に使用しても良いのでしょうか?

答えは、「使用可」です。

以前は競技中のゴルフナビの使用は禁止とされていましたが、2019年にゴルフルールについて大幅な変更があり、競技中のゴルフナビの使用についても、その時に合わせて変更となりました。

ただし、どんなゴルフナビでも良いかと言うと、そうではありません。

まず、各クラブの委員会で、競技中のゴルフナビについて、“使用不可”とローカルルールを定めることができるため、その場合は、そのルールに則り使用不可となります。プレー前に確認しておくことが大切です。

次に、高低差の計測・おすすめのクラブを選択してくれる機能・風向きや風の強さの計測・傾斜や勾配の計測、これら4点が搭載されているゴルフナビは、競技中の使用ができません。

上記の機能がついたゴルフナビでも、競技中に使用してはいけない機能をオフにしてくれる「競技モード」が搭載されているものも多いです。

競技でもゴルフナビを使用したいという人は、競技モードがついているゴルフナビを購入すると、安心できますね。

ゴルフナビの2つの種類

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ゴルフナビは、大きく2つの種類に分かれます。

それが、「GPSゴルフナビ」と「レーザー距離計」です。

GPSゴルフナビとは、人工衛星からの電波で現在の位置情報を把握し、あらかじめ登録したゴルフコースの、グリーンやハザードまでの距離を、瞬時に表示してくれるゴルフナビのことです。このGPSは、スマートフォンやカーナビにも搭載されています。

レーザー距離計とは、レーザー式の“メジャー”として、建築や土木現場などでも昔から使われている距離計です。

ゴルフで、自分がいる場所から、ピンまでの距離やハザードまでの距離を、瞬時に正しい距離を測ることができます。

それぞれの使い方を下で見ていきましょう。

GPSゴルフナビの使い方

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GPSゴルフナビは、腕時計型のものから、ポケットに入れて持ち歩くもの、キャップに取り付けて音声で案内を聞くものなど、様々な形で販売されているのが特徴です。

最近では、ゴルフ場のカートに搭載されていることもあります。

そのため、使い方もそれぞれ若干の違いはありますが、基本的には、自分のボールの場所に行き、画面を見るだけ(カートタイプの場合はボールの近くに行く)。

それだけで、人工衛星からの電波を受け取り、自分とグリーンまでの距離を表示してくれます。

各ハザードまでの距離を教えてくれる機能があるものであれば、ボタンを操作し、それらの距離を表示させることができます。

グリーンもセンターだけではなく、グリーン奥や、グリーンエッジまでなどを示してくれる機能もあり、狙い所までの距離をしっかりと知ることができるでしょう。

レーザー距離計の使い方

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レーザー距離計も、GPSゴルフナビ同様、簡単です。

自分のボールの場所まで行き、ピンやハザードなど、距離を知りたい目標物をレンズの中心でとらえ、ボタンを押し、レーザーを当てるだけ。

瞬時に、その距離が表示されますので、対応したゴルフクラブを選択し、打っていきましょう。

いきなり実戦で使用して使いこなせるのか不安な人は、練習場に持っていき、ヤード表示板などを測ってみるのも良いですね。

レンズは望遠レンズとなっているため、遠くから自分のボールを探すために望遠鏡として使用することも可能です。

GPSゴルフナビのメリット

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GPSゴルフナビのメリットは、腕時計型やポケットに収納できるものなど、手軽で持ち運びに邪魔にならず、見たい時に取り出して、すぐ使える点です。

ゴルフナビの中で、画面が大きく作られているものは、ホールの全体図を見ることができるものもあり、初めてのゴルフ場でも、そのホールがどのような形をしていて、どのあたりに打っていくと良いのかを把握しやすくなります。

スコアを入力し、スマートフォンと連携してラウンド後にスコア登録ができるものなど、とにかく近年は機能が充実しているだけでなく、手に入れやすい価格設定であるという点も選ばれる理由ですね。

GPSゴルフナビのデメリット

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逆にGPSゴルフナビのデメリットは、5~10ヤード程度の誤差が生じてしまうことがある点です。

ティーショットやセカンドショットでこれだけの誤差であれば問題は少ないかもしれませんが、アプローチで差があると、思い通りのショットだったのにピンから遠くに乗ってしまった(あるいは乗らなかった)なんてことも。

グリーン周りまで来たら、ゴルフナビは参考程度に見て、歩測や目測に重きを置いても良いかもしれません。

GPSゴルフナビの選び方

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GPSゴルフナビは、腕時計型や持ち運び式、キャップにつける形式など、様々な形を持つことが特徴になります。

人工衛星を使用し、GPSにより距離を測定するという点は同じですが、その形により、機能に違いが出てくることも。

下でおすすめのGPSゴルフナビを紹介していますので、それらをもとに、自分のプレースタイルに沿ったGPSゴルフナビを選択しましょう。

画面の見やすさはもちろん、本体の持ち運びの便利さ、雨ゴルフの時に重宝する防水性や連続使用可能時間などもチェックのポイントです。

機能が多ければ多いほど良いと思う人もいるかもしれませんが、多過ぎると操作がわからなくなり、時間がかかってしまうという人は、シンプルなものを選んでもいいですね。

レーザー距離計のメリット

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レーザー距離計のメリットは、なんといってもその精度と速さ。

目標物をレーザーでとらえてほとんどの誤差なく瞬時に距離を出してくれるので、よりピンに近づけたいアプローチ地点などで有効に使用できるでしょう。

ピン位置により引き算や足し算をせず、ピンまでの距離を迷う時間がなくなりますので、スロープレーの防止にも一役買いそうです。

アップダウンのあるコースでも、高低差を表示してくれるタイプもありますので、何ヤードを打てば良いかがしっかりとわかります。

レーザー距離計のデメリット

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レーザー距離計のデメリットは、目標物が直線的に視認できていないと、距離を測れない、という点です。

目標物に直接レーザーを当てて距離を測る道具のため、ドッグレッグのホールなどで、ピンが木に遮られてブラインドになっている場合、距離の測定には木が邪魔になってしまい、直接距離を測ることができません。

また、GPSゴルフナビのように、軽量でウェアラブルな形がなく、手持ちタイプのため、持ち運びに面倒を感じるという声も聞かれます。

レーザー距離計の選び方

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レーザー距離計はGPSゴルフナビに比べて比較的高価なものが多く、性能と価格は比例すると見てよいでしょう。

測定距離が長いものほど価格が上がっていきますので、予算に合わせて測定距離を選んでください。

また、レーザー距離計自体の重量があり、片手で使用することで目標物を上手くとらえられないという人は、手ブレ補正機能がついているものがおすすめです。この機能がついていることで、測定に時間がかかってしまうという人でも、スムーズに測定できるでしょう。

女性や男性でも手の小さい人は、コンパクトなものを選べば持ち運びを苦に感じにくくなります。

初心者にはGPSゴルフナビがおすすめ!

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以上2種類のゴルフナビですが、どちらを選ぶのが良いのでしょう?

もちろん、それぞれのプレースタイルによって合うほうを選ぶと良いのですが、もし考えても迷ってしまう場合、初心者の人には、GPSゴルフナビが良いでしょう。

初めて購入するゴルフナビとして、価格設定が安価なため、気軽に手に入れやすいことがポイント。

大画面がついていてホールのコースレイアウトがひと目で確認できる機能がついているものであれば、トリッキーなコースでもどこに打つと良いか判断がつきやすいです。

ゴルフナビの画面上で確認しながら、コース攻略の作戦を立てる練習もしていきましょう。

中・上級者はレーザー距離計でより正確な距離計測を

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GPSゴルフナビを使い慣れてゴルフの腕も慣れてきた中・上級者は、より正確な距離測定のできるレーザー距離計がおすすめです。

精度の高いレーザー距離計は、短い距離でも誤差がほとんどなく、正確な距離をプレーヤーに教えてくれます。

ピンに近い位置にボールを置くことで、1パットの可能性が高くなり、バーディやパーを狙うパッティングをするチャンスが多くなるでしょう。

レーザー距離計で良い位置までボールを持っていき、スコアアップを狙ってください。

いいとこ取りの“2つ持ち”をする人も

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GPSゴルフナビとレーザー距離計、どちらかを選ぶ人もいれば、2つを持ち、使い分けている人もいます。

コースレイアウトをGPSゴルフナビで見つつハザードを避け、グリーンを狙える位置に来たらレーザー距離計で正確な距離を測って打っていくという方法ですね。

2つのゴルフナビのいいとこ取りができるため、ゴルフの上達を狙えますが、それなりの資金が必要になる方法となります。

おすすめのGPSゴルフナビ5選

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それでは、おすすめのGPSゴルフナビを、1位〜5位までのランキング形式で見ていきましょう。

GPSゴルフナビは腕時計型やキャップにつけて声を聞く形のものなどがあるため、使いやすいものを選んでくださいね。

1位 ガーミン スマートウォッチ アプローチ S62

最先端のゴルフナビ機能とスマートウォッチ機能を両立したガーミンのゴルフナビです。

直射日光下でも見やすい画面はフルカラーのタッチスクリーンで、ゴルフ中でも簡単に操作が可能。

プレーヤーのプレー傾向を学習し、狙い所や推奨クラブを教えてくれるので、まさに本当のキャディさんについてもらっているかのような便利な機能が魅力です。。

スマートウォッチとして日常使用も違和感なく、ゴルフナビモードで最大20時間、スマートウォッチモードで最大14日間の大容量バッテリーを搭載しているため、電池切れの心配がありません。

2位 ショットナビ W1-FW

腕時計型の中でも画面が大きめで、とても見やすいと評判のショットナビW1-FW。

サイドのボタンを押すだけでハザードを表示し、そこまでの距離を表示することができますので、ゴルフナビを初めて使う人にもシンプルな操作で扱いやすいです。

世界初のフェアウェイナビ機能を搭載しており、トラブルショット時、自分の位置からフェアウェイまでの距離を計測することが可能で、その操作もセンターのボタンを押すだけという簡単さ。

スコアカウンター機能もついていますので、初心者の方にも安心の一台です。

3位 ユピテル ゴルフナビ YGN4200

こちらはポケットなどに入れて持ち運ぶタイプのGPSゴルフナビです。

大型画面に大きい文字で、とにかくプレー中でも見やすく、グリーンやハザードまでの距離を自動で表示してくれるため、瞬時に知りたい情報を得ることができます。

気圧センサーを採用しているため、コース場のどこからでもグリーンまでの高低差がわかり、打つべき距離を知ることができる優れもの。

高低差表示と、グリーン方向を教えてくれるグリーンセンサーモードをオフにすることで、競技中でも使用可能です。

4位 ボイスキャディVC4 エイミング

わずか28.5グラムの超軽量のGPSゴルフナビ。キャップに装着し、音声でガイドしてくれるゴルフナビです。

こちらのゴルフナビの最大の特徴は、「エイミング機能」が搭載されたこと。

エイミング機能とは、自分の狙った方向にきちんとアドレスが取れているか知らせてくれる機能です。

正しい方向にアドレスを取ることは、プロゴルファーでも難しいと言われています。

エイミング機能の使い方は、エイミングボタンを打ちたい方向に向けて押し、そのまま右に回転するだけ。ちょうど目標方向から90度のところで知らせてくれるため、そのままボールを打つだけです。

音声でナビされることで、本当にキャディさんに距離を教えてもらっている気持ちになれるでしょう。

5位 イーグルビジョン ネクスト ゴルフナビ EV-732

以前のモデルでは12個あったボタンを5個まで減らし、操作を簡単にした「イーグルビジョン ネクスト ゴルフナビ EV-732」です。

スマートフォンアプリの「EV PRO」と連携させることにより、その日のピンポジションを簡単に設定することができ、ピンまでの距離を知ることができます。

業界初の新機能「ベタピンナビ」により、常にグリーンを現在位置から見た方向で表示させ、ピンまでの距離だけでなく、手前と奥・左右のエッジまでの距離情報を示してくれますので、遠い場所からでも、グリーン上の狙い所を把握した上でショットが可能です。

GPSゴルフナビは5ヤード程度の誤差が出ることも多いですが、こちらのゴルフナビは従来の衛星に加え、ロシアのグロナス衛星とみちびき対応になり、距離表示がより高精度になりました。

おすすめのレーザー距離計5選

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次に、レーザー距離計のおすすめのご紹介です。

より正確な距離を把握して、ピンに近づけていきましょう!

1位 ニコン クールショット PRO STABILIZED

レーザー距離計で目標物までの距離を拾う時の最大のネック、「手ブレ」を補正してくれる機能を搭載した「クールショット PRO STABILIZED」。なんと、手ブレを80%軽減してくれます。

ID TECHNOLOGY機能により、打ち上げや打ち下ろしの高低差から、打つべき距離の目安を表示。クラブ選択に迷う時間がなくなり、プレーファーストにつながります。

有機ELを採用し、内部表示されるヤード数などは赤色。測定する周囲の明るさに合わせて、自動的に表示を見やすい輝度に調節してくれるため、視認性が高まることも、うれしいポイントです。

2位 ブッシュネル ピンシーカープロ XE ジョルト

ゴツめの見た目がかっこ良い、ブッシュネルの「ピンシーカープロ XE ジョルト」です。

すでに各メーカーで当たり前になりつつ勾配機能のほかに、なんと気温と高度(気圧)、時間帯や季節までも計算に加え、打つべき距離を推奨してくれる、「エレメント機能」を搭載しています。

GPSゴルフナビと比較すると、持ち運びに悩んでしまうレーザー距離計ですが、こちらのピンシーカープロ XE ジョルトは、本体側面部に強力なマグネットを内蔵。カートフレームなどの鉄素材にベタッと貼って装着できますので、すぐ手にして使用することが可能です。

雨天時使用可能の完全防水設計ですので、悪天候の時でも不安がありません。

3位 WOsports レーザー距離計

GPSゴルフナビと比べ高価なイメージのレーザー距離計ですが、こちらのWOsports レーザー距離計は、2020年2月現在、なんと1万円を切った価格で手に入るという、格安価格が最大の特徴です。

値段なりの機能かと思えばそうでもなく、勾配から高低差を割り出すこともでき、他のレーザー距離計に比べ機能自体はシンプルですが、使いやすく手に入れやすいアイテムとなっています。

また、本体のほか、ケースやストラップも込みの値段という点もうれしいところ。

GPSゴルフナビではなくレーザー距離計で、試しに1台という場合は、こちらを購入をすると良いでしょう。

4位 レーザーアキュラシー PINPOINT L1100

リーズナブルで高コスパといえば、外せないのがレーザーアキュラシーの「PINPOINT L1100」です。

1200ヤード先の距離を瞬時にとらえ、なんと誤差範囲は0.5ヤード以内。

高低差モードに加え、水平距離と高低差から打つべき距離を示してくれる「簡易推奨距離表示モード」で、クラブ選択にも手間取りません。

軽量ボディのため、持ち運びに便利な点も良いですね!

5位 スティンガー D-01

本体が小型なため、片手でも楽々使用可能の、スティンガー D-01です。

300ヤード先のピンフラッグの計測ができたと喜びの声も多数。

液晶表示もくっきり読み取りやすく、黒を基調とし、差し色をピンクや黄色が選べるおしゃれな見た目は、男女問わず人気です。

手ブレ補正機能は搭載されていませんが、手ブレする前に距離表示をしてくれるという計測速度と言われています。

ポーチが付属していますが、ベルトにより通らない可能性があるので、お気に入りのホルダーなどを新たに選んでも良いでしょう。

ゴルフナビを手に入れてゴルフ場を攻略しよう!

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目測などで距離が数字で正確に把握できない場合、それが本当に合っているのか? 不安を感じ、その思いがミスにつながってしまう可能性も出てきます。

ゴルフナビがあれば、セルフプレーであっても、キャディさんが付いた時のように自分のボールからピンまでの距離を把握でき、迷いなくスイングすることができます。

GPSゴルフナビ、レーザー距離計、それぞれに特徴があります。

どちらのゴルフナビが良いのか? また、どの商品を選べば良いのか? 自分のプレースタイルに合わせて、選んでいきましょう。

ゴルフナビを手に入れて、ゴルフ場を攻略していきましょう!