新・貧打爆裂レポート『ミズノプロ120 アイアン』

新・貧打爆裂レポート『ミズノプロ120 アイアン』

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今回の新・貧打爆裂レポートは、2019年9月20日に発売されたミズノ『ミズノプロ120 アイアン』です。

いつものようにコースに持ち込んで打ってみました。『ミズノプロ』シリーズのフラッグシップモデルの実力は? 真相に迫ります。動画も含めて試打レポートします。

単なるノスタルジックではないマッスルバックが120!

単なるノスタルジックではないマッスルバックが120!

『ミズノプロ120 アイアン』は、ミズノが2019年の9月20日に発売したクラブです。

形状は、1980年代末に一世を風靡した『ミズノプロTN-87』によく似ています。

名器の系譜というもので見れば、『ベン・ホーガン パーソナル』の流れということになるのだと思います。

2019年は、マッスルバックアイアンが近年では珍しく、各メーカーからいくつも発表されました。

プレーンバックのアイアンがトレンドでしたが、美しい曲線や盛り上がりがあるマッスルバックのアイアンもありました。

どれも、良い出来で、マッスルバックのアイアンは終わったと考えていたゴルファーに衝撃を与えました。

『ミズノプロ120 アイアン』は、前モデルの『ミズノプロ118 アイアン』が良くできていたので期待が高まるアイアンです。

とは言いながらも、最新のアイアンなのに、特別な新しいテクノロジーはありません。

独特の感触が得られる四層の「銅下メッキ」も、20世紀からあった技術を復活させたものです。

ノスタルジックに浸るためのアイアンなのかもしれないという疑念を抱くのも当たり前です。

逆に、マッスルバックのアイアンには余計なテクノロジーはいらないのだと、歓迎するマッスルバックアイアンのファンもいます。

『ミズノプロ120 アイアン』に過剰に期待しないように戒めていました。

期待して裏切られることを恐れて、多くのオールドゴルファーが、同じように思っているようです。

2019年にマッスルバックのアイアンがいくつも発売された背景は、ツアープロの中でマッスルバックのアイアンを使う選手の割合が増えているからだといわれています。

タイガー・ウッズや松山英樹プロの両名がマッスルバックのアイアンを使っているのは有名ですが、昨年ぐらいから使用者が増え始めて、現在では、全体の1割を超えたといわれています。

『ミズノプロ120 アイアン』は、フィッティングシステムの選択肢として必要だっただけではなく、そういう要望に応える意味があったのではないかと推測できるのです。

誰がなんと言おうと、20世紀末の一時期、マッスルバックのアイアンはミズノ製が世界一だという時代があったことは間違いのない事実です。

期待してしまうのがゴルファーです。

試打したクラブは、3番~ピッチングウェッジ(PW)で、シャフトは「ダイナミックゴールド120」S200フレックス装着でした。

これぞ21世紀のマッスルバックと唸らせる120!

動画を見てください。

『ミズノプロ120 アイアン』の7番アイアンを最初に打ちました。

7番アイアンのロフトは34度で、自分が使っているアイアンとまったく同じです。

普通に打てば問題ないと選択しましたが、素晴らしい打音を残して、ボールは力強く飛び出し、高く上がってグリーンの奥に着弾しました。

想定した距離は130ヤードでしたが、実測してみると137ヤード飛んでいました。何かの間違いかと思いながら、次のホールに向かいました。

『ミズノプロ120 アイアン』の打ち応えは、特別です。

真芯に当たった感触は澄んでいて、抜けるようです。それらは、ミズノの十八番ですが、今までの中でも最高のものになりました。

打音も最高です。音質、音量とも、ある意味でマッスルバックのアイアンらしく、言うことなしです。

打ち込んだときの抜けも完璧です。

ヘッドはコンパクトで、構えるとボールが大きく見える。ボールを包み込むような感じで、ストレートに構えることができます。

次に使ったのは9番でした。

107ヤード。平地でした。ショートしても難しくないのですが、オーバーすると強烈な下りのラインになるので、少しパンチショット気味に打ってピンの手前に止めようとしました。

良い感じで当たって、低めに出たボールは、ショートするかと思いましたが、ピンの根元に落ちて、ほぼその場に止まりました。

5番アイアンは通常なら150ヤードを狙いますが、自分のアイアンより飛ぶようだとわかったので、161ヤード先のやや打ち上げのピンに向かって打ちました。

惚れ惚れする強い中弾道で、ピンに向かっていきました。ピンの手前2ヤードに着弾して、1ヤードで止まりました。

『ミズノプロ120 アイアン』は、理由はわかりませんが、ロフトよりも半番手ぐらいは楽に飛びます。

そして、強い中弾道で飛びます。上下左右の打ち分けにも、気持ち良く対応してくれます。

クセとまではいきませんが、ややフェードがでやすいチューニングがされています。

個人的には、それが『ミズノプロ120 アイアン』を打っていて、気持ち良く感じさせる要因になっていると感じました。

『ミズノプロ120 アイアン』は、マッスルバックのアイアンの王道を行くアイアンです。

小さなヘッドが好きなゴルファーには、絶対の自信を持ってオススメします。

『ミズノプロ120 アイアン』は、カスタム専用オーダーモデルですので、フィッティングの結果で推薦されるゴルファーのためのアイアンです。

マッスルバックのアイアンは難しいので使う気がないゴルファーには無用のアイアンです。

でも、『ミズノプロ120 アイアン』は難しくはありません。

過去には、芯が1円玉よりも小さく、ミスヒットすると手の皮が破れてしまいそうになるようなアイアンがありました。

『ミズノプロ120 アイアン』は、ミスヒットを助けてくれる機能は優れていませんが、狙い通りに打てたときの精度を驚異的に上げることができます。

試打をしながら、もっと精度が高いアイアンショットを打ちたいというゴルファーと『ミズノプロ120 アイアン』を一緒に堪能したくなりました。

『ミズノプロ120 アイアン』は、単に使うのではなく、じっくりと堪能するギアなのです。

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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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