ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その5)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、「70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その5)」です。
力は、合理的に使わないと受け取る益が少なくなってしまいます。
力の無い方こそ、無駄のないスイングを作り上げないとゴルフを楽しめません。
私の書いた本に『力の弱い女性やシニアの為のスイング』という本があります。
読んでいただければ参考になると思います。
ノーコックスイング
z様は、体は並より大きいので飛びそうなのですが、体の割には飛びません。
前回は、「ヒンジと肘の曲げ伸ばし」の使い方で腕を「しなやか」に使うという方法を主に練習していただきました。
今回は、ヒンジを有効に使うためのトップの作り方をレクチャーさせていただいたお話です。
z様は、長い間スナップを使わないスイングをして来ましたので、トップの形もシャフトが天を指すような形でした。
出前持ちスタイルのトップの作り方
それを、右肩のところで出前持ちの岡持ちを持つような形にして、手首が甲側に90度近く折れて手のひらが天井を向くような形にしてもらいます。
実際には、そこから右肩を少し後ろに引きます。
その形のまま前傾させればアドレスの形になります。
出前持ちスタイルのトップは、手首が甲側に90度近く折れていますので、インパクトまでに元に戻す動きがヘッドスピードを出す動きになります。
出前持ちスタイルのトップ
練習の方法は、初めはユックリとフェース向きを感じながら行います。
出前持ちスタイルのトップを作り、止めます。
右肩を少し後ろに引いて、その反動でダウンスイングを開始します。
インパクトまでにフェースが目標と正対するように甲側に折れた右手首を戻します。
インパクトまでにフェースを目標に正対させます
何回か繰り返します。慣れて来たら少しスピードアップします。
この段階は、腕とヒンジが中心で、体は早く動く腕とヒンジに耐えるために土台として使います。
つまり、体は積極的に動かすのではなく、左の腰や肩が開いたりしないようにします(体の正面で打つことを覚えるためです)。
できるだけ体を動かさず、スナップ(ヒンジ)と腕の振り方を覚えます。
一般的に、体で振れというフレーズはとても納得しやすいですが、腕とスナップがシッカリと振れないうちは、体の回転や体重移動は上達のブレーキにしかなりません。
ご本人は、一生懸命に体を使い体重移動もしているのですが、ボールは一向に飛びません。
「一生懸命に振っている割に飛ばない」とお思いの方は、腕とスナップ(ヒンジ)の使い方をもう一度おさらいして見てください。
チェック項目は以下です。
・インパクトまでにフェースが真っすぐに戻っていますか?(インパクトまでにフェースが真っすぐに戻っていればストレートなボールが打てます)
・体の正面で打てていますか? 厳密には、インパクトで少し体が開いていますがインパクトにコスリ感がなければ良いです。
上記が上手くできていないのであれば、スナップを使った腕振りを練習する方法を次回記しますので、お待ちくださいませ。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。