ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
59歳からシングルプレイヤーを目指すt様のお話(その3)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、59歳のt様が人生で初めて月例に挑戦するお話です。
t様のハンデ19は、ずい分前に取ったハンデで、今はハンデに余裕を持っているので少し自信がありそうです。
シングルプレイヤーを目指す
t様は、ゴルファーなら誰でも憧れる、シングルプレイヤーを目指すつもりになって来ました。
ご自宅のガレージにネットを張りボールを打てるようにして、毎日ボールを打ち始めました。
週に一度のレッスンが終わった後で……。
t様「月例に申し込みをしました」
私「いよいよですね。しかし、月例とはいえ試合ですから緊張しますよ。多分メタメタになりますよ」
t様「でも私、ハンデが19もあるので何とかなりそうな気がしていますよ」
私「そうだと良いのですが、簡単ではありませんよ。試合は独特ですから慣れるまでが大変です」
初の月例競技
結果は……。
t様「100打ちました」
私「初めての月例で良いスコアを出したという方の話を聞いたことがありませんから、仕方ありませんよ」
t様「先生の言う通りでした。何もできませんでした」
私「どんな小さな試合でも、見ず知らずの方とラウンドしますので、怖さと期待と日常では感じたことのない精神状態になりますから、とても自分の持てる力を発揮することはできません」
t様「そうですね、久しぶりに100を打ちましたから。」
私「月例とか倶楽部競技は、自分のハンデを使い切るまでは、皆さんピリピリしていますが、ご自分のハンデを使い切るとリラックスして皆さんフレンドリーになります。そこで新しい友人が出来たりしますよ。」
t様「本当にそうですね、最初のハーフは余り会話がありませんでしたが、食事の後のハーフは結構会話が弾みましたよ。」
私「そう言う風に、知り合いが出来て来て、試合当日の朝、ロビーで何人かと会話が出来るようになれば、試合の緊張感が薄れますよ。」
少ないチャンス
月例や試合は毎月ありますが、自分にチャンスが来るのは、年に数回あるかないかです。
その少ないチャンスを物にするしかありません。
シングルハンデになった方は、皆さんその試練を必死になって乗り越える努力をした方です。
シングルプレイヤーは、ゴルファー全体の5から7パーセントとも言われていますので希少です。
努力して勝ち取るから価値があるんです。
私も、シングルプレイヤーになるのは大変でした。
今、振り返ってその頃の自分を評価すると、技術的にはまるで足りません。正確にボールを打つ技術も、コントロールの技術も全然足りていませんでした。
それでも、不思議な物でスコアはそこそこ、まとまる物なんです。
良く練習をしましたから、自分のできることとできないことの区別ができていたので、失敗をしない選択ができていたのだと思います。
つまり、「自分を知っていた」のだと思います。
t様も今後シングルプレイヤーになって、今の自分を振り返ると、自分が良く見えますよ。
まして、上り調子の時の自分ですから、楽しいですよ。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。