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宮下芳雄@プロゴルファー

100切り、90切りの近道!ダブルボギーを打たないための思考を再点検する!

こんにちは、ゴルフコーチ宮下芳雄です。

今回はダブルボギーを打たないコツと題して記事を書きました。

プロも含め多くのゴルファーには、ダブルボギーを打ってしまって心が折れて、そのあと集中力が低下してしまったという経験がある方、多いことと思います。

そんなつらい思いを繰り返さないための参考にしていただけたらうれしいです。

ダブルボギーがなくなれば、100切り、90切りができるようになる!

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Gridge読者のみなさん、目標スコアはどれくらいのイメージですか?

多くの人が100切りだったり、90切りを目標にしているんじゃないかと思います。

そんなゴルファーさんは、ダブルボギーを打たないプレーを意識してみましょう!

パーやバーディを狙うのではなく、ダブルボギー以上を打たない守りのプレースタイルを意識することが、目標スコアをクリアできる近道だと私は考えています。

では具体的にどう行動すれば良いかを一緒に考えていきましょう。

Gridge読者のみなさん、素ダボってご存知ですか?

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まず最初に「素ダボ(ダブルボギー)」って、みなさんご存知ですか?

素ダボとは、OBや池などに入れてしまったミスがないのに、ダブルボギーを打ってしまったことを言います。

実はこの素ダボは、フォーム的なことが原因でダブルボギーを打ってしまうのではなく、間違った思考でプレーをしてしまった結果として出てしまうことが多いと言われています。

この間違った思考を直すことができれば、素ダボを打ってしまうことを予防できるのです。

素ダボを打たないためには「プレショットルーティーン」を毎回行う!

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ちなみにルーティーンとは、「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」という意味があります。

このプレショットルーティーンをゴルフへ置き換えると、「ショット前の素振りの回数」「ショットをする前のワッグルの数」「ショットをする前に何歩でアドレスに入るか」など、ショットをする前の行動、予備動作のことです。

このような一連の動作をショットの前に毎回必ず行うことで、平常心でショットができたり、集中力を高める効果があると言われています。

実は、平常心や集中力を高めないままショットをしてしまうと、当然、ミスをしやすくなります。

ドライバーショットからからパッティングまでプレショットルーティーンを行うことが、ミスをなくし、結果として素ダボをなくすポイントになると私は考えています。

OBを打たないことがダブルボギーを予防する近道です!

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すごく当たり前のことですが、OBを打たないこともダブルボギーを予防するには、とても大切です。

そのためには、ドライバー以外のクラブでティーショットをすることをお勧めします。

そのために普段からフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンなど、ドライバー以外のクラブをティーアップしてボールを打つ練習をしておく必要があります。

本来、ティーアップするとボールが少し浮いた状態になるので打ちやすいはずなのですが、普段あまりやらないことを、ぶっつけ本番のラウンド中に行うとミスになってしまうことが多くあります。

みなさんも普段から短いティーでティーアップしたボールを打つ練習をしておいてくださいね!

池・川をトコトン避ければダブルボギーは防げる!

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当たり前のことですが、池・川にボールを打ってしまうとダブルボギー以上を打ちやすくなります。

その池・川を避けるには2つのことに注意をしましょう!

1.打球が池・川に届かない番手でレイアップ(刻む)を行う。

2.確実に池に入らない方向を狙ってショットをする

レイアップをする際は、ボールから池・川までの距離をしっかり把握してからショットをする必要があります。

例えばボールから池まで150ヤードだとしましょう。

確実に池に入れないためには、少し余裕を入れて140ヤードしか飛ばないクラブを選んでくださいね!

GPS、レーザー、ゴルフ場コースガイド、ヤード杭などを参考にし、逆算をして残り距離をジャッジししてからクラブ選択をしていきましょう。

池越えの方向を狙う場合は、70%以上の成功がイメージできる時だけにすることをお勧めします。

イメージできない時は、確実に池のかからない方向へ打っていきましょう。

一か八か、五分五分なんて場合の多くがミスになってしまいます。

安全にプレーすることがダブルボギーを打たない近道なんですね!

ミスショット後に3パットをしない!

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パーオンできなかったものの何とかグリーンに乗せることができ、いざパッティングをしたら3パットをしてしまい、簡単にダブルボギーを打ってしまった経験ってありませんか?

これには「方向性が悪い」「距離感が悪い」「そもそもフォームが悪い」「ラインが読めていない」などいろいろな理由がありますが、ここでは「集中力」にフォーカスしてアドバイスをさせてください!

その名も「パッティングに集中して3パットを克服する」です!

集中力を高めるには「小さいものを5秒間凝視」「行動目標を意識する」ことが大切だと言われています。

例えばボールのブランドロゴを5秒見てみてください。

あるいは、ネイルをしている女性でしたら指先を5秒間見てください。

5秒間あるものを凝視すると集中力が高まると言われています。

さらに「カップインさせる」「カップに寄せたい」などの結果目標を意識するのではなく、「ボールをスパットの上を通すことに集中する」「パッティングのフォームだけに集中する」「右手でボールをトスする感じだけをイメージする」など、行動に対して意識をすると結果的に集中力が高まると言われています。

同じミスを繰り返さないゴルファーはダブルボギーを打たない!

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プロゴルファーも含め、同じミスを繰り返してしまうとダブルボギーを打ちやすくなります!

同じミスをしてしまうと心も折れてしまい、スコアも乱れてしまいます。

そこでどうしたら同じミスをしないかを深く考えてみました。

ずばり、同じミスを抑制するには、素振りを行うことが一番有効な方法だと私は思います。

例えばダフリのミスが出てしまった場合は、骨盤の回転を意識する素振り(手打ちを抑制、入射角度を浅くする効果がある)をしてから次のショットを行う。

トップのミスが出てしまったケースではバックスイングで前傾角度が伸び上がっていないかをチェックする素振りをする。

左右に方向性を乱してしまったミスでは、腰の高さでフェースの向きをチェックする。

などなど、ミスショットの後は素振りでフォームを整えてから打つと同じミスを繰り繰り返しにくくなります。

みなさんも同じミスを繰り返さないためにも、一度素振りでフォームを整えてから次のショットを打つようにしましょう。

ダブルボギーを打たないために、セカンドショットでは「ボールの状況(ライ)や風」を確認する

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アマチュアゴルファーはフェアウェイキープ率が高くないこともあり、傾斜やラフ、あるいは林の中などトラブルに遭遇することが多いはずです。

例えば傾斜からのショットの場合は、「傾斜に合った構え方」「傾斜に沿ったスイング」「傾斜の状況にフィットしたクラブ選択」などなど、しっかり考えてからショットをしないとミスが出やすくなります。

さらにこれからの季節はラフが伸びてきます。

そんなラフからのショットでは「ボールが芝に沈んでいるのか? 浮いているか?」、あるいは「グリーンを狙えるのか? 脱出を優先させたほうが良いのか?」「フライヤーは大丈夫なのか?」などなど考えることは山ほどあります。

さらに風が強い日などは「向かい風?」「追い風?」「右から吹いているのか?」「左から吹いているのか?」などのジャッジもしなくていけません!

素ダボを防ぐためには「ライ」と「風」などの状況を確認するクセを付けましょう。

これがセカンドショットが原因で素ダボを防ぐ近道です!

ダブルボギーを防ぐには無謀な攻め方をしない! そして夢を見ない!?

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素ダボを打たないためには、ストレスを感じない安全な攻め方を選びましょう。

ストレスを感じながらのショットは、スイング動作がスムーズに行かなくなったり、悪い動作を増幅させやすくなります。

左右OBのホールやバンカー越えのショットなどストレスを感じる場合は、無理をせずに罠に届かないように短い番手でレイアップ、OBや池を避けて安全な方向へ打つ方法を選んでいきましょう。

ミスを予想していても、無謀な攻め方をしてしまったり、一か八かプロゴルファーのような夢のようなショットはイメージしないようにしたいものですね!

アマチュアゴルファーにとってゴルフは休日の楽しみなはず!

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アマチュアゴルファーのみなさんにとって、ゴルフは遊びであって仕事ではありませんよね!

たとえミスをしてしまったとしても、自分を責めたり、深く思い悩んだりしなくてもいいと私は思います。

本来は休日にゴルフを楽しむはずが、気持ち的につらくなってはいけません!

ゴルフにおいてミスは付き物で、そのミスをなるべく防ぐにはどうすればいいのかを考え、そして行動していければ自然とダブルボギーは打たなくなると思います。

みなさん、1人ひとりにあったペースでゴルフ上達を目指してくださいね!

ではまた次回、Gridgeでお会いしましょう。