ゴルフクラブ
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ミズノ新旧MPドライバー、どう違う?<打ち比べ編>
ミズノ製MPドライバー model-Eを入手。
以前から持っているtype-1、2との打ち比べをレポートします。雑談もありますがぜひ読んでください。
ドライビングレンジにて
ミズノ新旧MPドライバーのtype-1×2本、type-2、model-Eの計4本を練習場に持っていって打ち比べました。
通称カチャカチャクラブの新旧MPドライバー。ヘッドとシャフトを簡単に入れ替えられるので、このような打ち比べの際はとても便利な機能です。
アイアンで軽く打った後、新旧ドライバーのヘッドとシャフトの組み合わせを変えて打っていきます。
仕様編で書いたように、ヘッドが3種類、シャフトはNV55(X)、GT-6(S)、IZ-6(S)、GM-1 D55(S)の4種類ですので、合計12の組み合わせとなります。
打ち比べまでの経緯やクラブのスペック等は、上記リンク「ミズノ新旧MPドライバー、どう違う?<仕様編>」をご覧ください。
新MPドライバーの感触
12の組み合わせをすべて試してみました。
まずは新MP modle-EとD55(S)の感触です。スイング中はクラブを軽く感じ、インパクトの当たりは柔らかいです。
特筆すべきは球のバラツキが他のどの組み合わせよりも少ないようでした。
特に少しスイングのヘッドスピード(筆者は45メートル/秒前後です)を抑えて打つと、気持ちの良いドロー球が出ました。
他のシャフトは60グラム台なのとややしっかり目ですが、D55はダウンスイング中にしなり戻りを感じます。
ヘッドスピードが上がるとばらつくでしょうが、45m/sくらいまでならフレックスSで大丈夫と思います。
他のシャフトを挿して打つと、やはりやや感じが変わります。
弾道は旧MPよりは高いですが、着弾エリアはほとんど変わりません。
ヘッドだけでのキャリーの飛距離アップはほぼないといっていいでしょう。
いろいろな組み合わせの結果は?
12の組み合わせを打ち終えて、どのような違いが出たか。
距離について言いますと、前段で書いたように、弾道の高さが違えど着弾エリアがほぼ一緒でした。
キャリー+ランの合計飛距離が不明ですので、最終的な飛距離は不明ですが、平均してキャリーが一番飛んだのは、model-EとNV55(X)の組み合わせでした。
約230ヤードの練習場は、高低差がなくて落下地点が分かりやすく、筆者はちょうど向こう側のネットに届くくらいです。
他の組み合わせは向こう側最下部にぴったりくらいでしたが、上記の組み合わせは、ネットの上5メートルくらいに当たっていました。
NV55は、普段は使用していないので、ちょっと意外でした。クラブ長が46インチなのが影響しているかもしれません。
弾道の左右のバラツキが少ないのは、model-EとD55(S)の純正の組み合わせでした。
シャフトのしなり戻りが一番あるので、多少ゆっくり目のスイングになるせいもあるかもしれません。
練習場だけでは分からないことがあったので、最近入会した室内練習場で機器計測させていただきました。
新MPドライバーで計測
画像が、model-EとD55の組み合わせ(“D”とします)で打ったデータですが、見にくくて申し訳ありません。
他クラブ(次の段落の画像データ、“G”とします)との比較になるのですが、データ的には次のことが言えます。
・Dのほうがヘッドスピードが上がっていない
・Dのほうがミート率が高い
・Dのほうがバックスピンが少な目
・Dのほうがサイドスピンが少ない
・打ち出し角度はそれほど変わらない
結果的に飛距離のバラツキも少なく、飛んでいます。
打ち出し角度についてですが、練習場では、model-Eを10.5度で合わせていたのですが、少し高めだったので、計測時は9.5度にしました(Gは11.5度合わせ)。
type-1のデータ
この計測クラブは、旧MPドライバーのtype-1とIZ-6(S)の組み合わせです。ロフトは11.5度に合わせています。
身体のほぐしが少なくて計測したので、力み気味だったかもしれませんが、ミート率が悪く、左右のバラツキも大きいです。
コースでは一番使用している組み合わせですので、ちょっと意外でしたが、データは嘘をつきません。
翌日に再計測
2回目のデータ採りをしました。この画像もDの組み合わせです。
機器計測なので当然なのですが、ヘッドスピードとミート率の適度なマッチが一番飛んでいます。
この日は、type-1とIZ-6の組み合わせでも測定しましたが、最大飛距離はDの組み合わせでした。
結論
あくまで筆者の個人的なデータですので、すべてのゴルファーに当てはまらないかも知れませんが、次のことが言えます。
①マックスのヘッドスピードを少し抑えてリズム良くスイングすることを心掛ける
②そうすることによって、ミート率が上がる
③新MPドライバーヘッドを使用するならば、ロフトを9.5度にして、純正シャフトか55グラム程度のやや軽めのシャフトを装着する
④グリップエンドを1.5センチ程余して握る
⑤ややアップライト気味にフォローを取る
実は4番目を実行した時に、データ採りでの最長記録が出たのです。
5番目のは、少し水平気味なフォローになって身体が起き上がっているとのインストラクターのご指導があったので追加で記載しました。
当然の帰結なのですが、飛距離の増大には、飛ばせる要素があるクラブとゴルファーとの相性、そしてクラブの機能を引き出すタイミングの良いスイングが必要なのでしょうね。
コースでの実打ラウンドは後日行いますが、今回のレポートはこれまでとします。
しばらくは、新MPドライバーヘッドを駆使して、15ヤードの飛距離アップを目指して鍛錬します。