新・貧打爆裂レポート『TW-MB ROSE PROTOアイアン』

新・貧打爆裂レポート『TW-MB ROSE PROTOアイアン』

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今回の貧打爆裂レポートは、2019年3月30日に発売された本間ゴルフ『TW-MB ROSE PROTO(ローズプロト)アイアン』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。

世界ランキング1位(当時)のJ・ローズのリクエストで制作されたアイアンの実力を探ります。動画も含めてレポートします。

伝統を集約させて小さなヘッドに詰め込んだROSE PROTOアイアン

伝統を集約させて小さなヘッドに詰め込んだROSE PROTOアイアン

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』を借りて、コースに持ち込んでラウンドしてみました。シャフトは「N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLD」のSフレックスでした。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』は、2019年初頭に最も話題になったクラブの一つです。

元旦に、ジャスティン・ローズと本間ゴルフの契約発表があって、直後の使用2戦目の米ツアー「ファーマーズ・インシュランス・オープン」にローズは勝ったのです。

そのときに手にしていたアイアンが、未発表だったマッスルバックの『TW-MB ROSE PROTOアイアン』だったから期待は高まりました。

マッスルバックアイアンには、伝統的な系譜があります。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』は、ベン・ホーガン『Personal(パーソナル)』から始まり、ミズノ『TN-87』で完成された系譜を感じさせます。

見た目よりやさしいのは、高い弾道が打ちやすいからですが、フェースが調整できていないと、やや引っ掛けが出やすくなってしまう傾向があるアイアンになってしまいます。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』のフェースを見て、感心しました。

いわゆるスペックも含めて逃げ顔になっていて、左に行きにくくなっていますが、トップエッジの傾斜を強くすることでボールとらえるイメージをゴルファーに与えて中和させているのです。

マッスルバックのアイアンの面白さは、敏感さへの対応力が技術となってフィードバックされるところですが、満点です。

ソールを見てみると、ほんの少しだけバウンスがあります。これも、ここまでの流れからすると王道で、一切の奇をてらっていないところはお見事の一言でした。

ここまで来ると、機能美を感じます。理屈がわからなくとも、多くのゴルファーが直感的に美しさを感じるはずです。

さらに驚かされたのが、スペックです。

シャフトは、「Dynamic Gold」「AMT TOUR WHITE」「N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLD」が用意されていますが、お借りした後者のシャフトが最も軽くなっています。

ロフトは伝統的なもので7番アイアンで34度なのですけれど、「Dynamic Gold」「AMT TOUR WHITE」のシャフトが入っているものは、標準的な長さより1/4インチ長い36.75インチで、「N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLD」は1/2インチ長い37インチなのです。

2019年の時点で、7番アイアンの36.75インチは標準といえるぐらいに多数派になっていますが、37インチの長さはこの手のアイアンとしては珍しいのです。

シャフトが軽いせいもありますが、「N.S.PRO MODUS3 FOR T//WORLD」のシャフトのわずかな長さは、ボールの高さに直結する傾向があるので、注目すべきところだと感じました。

細かいところまで、本当に丁寧に仕上げてある証拠のような気がしたのです。

最新のオーソドックスを教えてくれるのが『ROSE PROTOアイアン』

動画を見てください。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』は、見るだけでも楽しいですが、打ってみるともっと楽しいアイアンです。

小さいヘッドが本能的に打てないというゴルファーには無理かもしれませんが、ある程度打てるゴルファーであれば、見た目よりもやさしいアイアンだとわかると思います。

打感はソリッドで抜けるような感触です。敏感なアイアンは、打感がシンプルなほうが使いやすいのです。上手くできています。

打音もちょうどよい音量で、高音です。心地が良いです。

打ち応えは、ややしっかりしています。伝統的な感触にこだわったのかもしれない、と思いました。

弾道は美しいです。スピンが入っていることがわかる伸びがある弾道ですが、まくれる(伸びすぎて吹き上がってしまうこと)心配はありません。

ドローもフェードも打てますが、ややドローのほうが弾道が強くて、距離感が直感で出せるような気がします。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』は、飛びます。ロフトよりも少し飛ぶ感じがしました。

また、スピンは当然ですが効きます。5番アイアンで打ったボールが、やや硬めのグリーンでも落ちてから2ヤードで止まっていました。

マッスルバックを使う理由にスピン性能を優先するという例が多いのですけど、スピン性能はトップレベルです。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』をオススメしたいゴルファーは、今までも一度もマッスルバックのアイアンを使ったことがないけれど、興味があるというゴルファーです。

伝統的な部分を集約したことで、それが新しいゴルファーには新鮮に感じて、不安もないと考えられるからです。

もちろん、マッスルバックが大好きなゴルファーにもオススメです。

『TW-MB ROSE PROTOアイアン』は、オーソドックスでありながら、現在のボールで最も機能を発揮するように調整されています。

迷ったら、逆に答えを明確にする意味で『TW-MB ROSE PROTOアイアン』を打ってほしいと思います。本当に使っていて楽しいアイアンでした。

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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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