Gride

gettyimages/1038900364
getty

ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

飛距離を落とす、曲げたくない……クラブを短く持つ利点

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回のお話は、クラブを短く持つ利点です。

実際に、私がどんな時に短く握るのかを解説させていただきます。

ドライバーを短く握る

getty

私が、ドライバーを短く持つ時の状況は、少し飛距離を落としても曲げたくない時や、安全に低い球を打ちたいと思った時です。

それなら、3番ウッド(3W、スプーン)で打てばいいと思うかも知れませんが、曲げたくないホールですから緊張しています。

緊張した中で3Wで強く打つよりも、ドライバーで軽く打ったほうがコントロールをしやすいのです。

それにドライバーのヘッドの大きさが安心感を生んでくれます。

短く持つ利点

なぜ短く持つと打ちやすくなるのか、いくつか述べさせていただきます。

短く持つと、シャフトのしなりを抑えることができるのです。そのためにミート率を上げることができます。

短く持つと、当然シャフトの稼働部分が短くなりますので、扱いやすくなります。

短く持つと、シャフトを少し硬く感じます(ヘッドがブレ難くなります)。

短く持つと、ヘッドバランスを軽く感じます(ヘッドが重く感じる時など有効です)。

短く持つと、低いボールが打ちやすくなります。

実際に打つ場合、どんな時に使っているかご紹介します。 

アイアンを短く持つのは、たとえば「7番では大きいが8番では小さい」というような時に、8番を強く打つとミスになってしまうことがありますが、7番を短く持って普通に振れば、安全に飛距離を落とすことができます。

ライが悪い時はどのクラブを持っても短く持ちます。

グリーン周りのアプローチも、遠くに飛ばす必要がないのですから、クラブを短く持ったほうが扱いやすくなります。

遠いところにあるヘッドより体の近くにあるほうがコントロールしやすいです。

シャフトを硬く使うために短く持つ

フェアウェイウッドは、芝の上から打つクラブの中でもシャフトが長くミスが起きやすいクラブです。

そのため私は、飛ばしたい時でも短く握りシャープに振り切ります。

短く握るのは、シャフトを余りしならせたくないからです。

芝の上から打つ場合、シャフトの大きなしなりは、ミート率の低下を招きます。

短く持つだけで上記のようなメリットがあるのですから、ぜひ試してみてください。

初めは、指1本分余すくらいから初めて、違和感を感じなければ今平周吾プロ(写真下)くらい(4から5センチ)開けるくらいまで練習場で試してみてください。

どんな球筋になるのか(高くなるのか低くなるのか、左に行くのか右に行くのかなど)、ミート率は上がるのか、自分にメリットがあるのかを見極めてみるのもいい練習です。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。

getty