ゴルフスイング
あやの
絶対読んでほしい!左サイドを低くするローテーションのバイオメカニクス!その1
こんにちは! ライターのあやのです!
毎度おなじみでオタク度高めな内容ですがお付き合いください。
最近、ゴルフスイングでの体の動かし方についての記事をたくさん書いている流れで、今回はバイオメカニクスについてお話ししようと思います。
細いわっ! って思うかもしれませんが意外な気づきに出会えるかもしれませんよ?
それでは行ってみましょう!
左サイドを低くするためのマクロな動き編です!
バイオメカニクスって何?
ゴルフのバイオメカニクスとは、解剖学・生理学・力学を応用して、身体の動きの巧みさ、また効率的な動きを解明しようというスポーツ科学の一分野のことを言います。
わたしは短大でこの科目を選択していました♪
当時、教科書や参考書的な本はもちろん、レッドベター(※1)、Dr.クォン(※2)、白木先生(※3)など有名な方たちの文献もいろいろ読みました(ざっとですけどw)。
※1…デビッド・レッドベター。『ザ・アスレチックスイング』(1992)で一世を風靡したティーチングプロ。ミシェル・ウィーらを指導
※2…ヤン・フー・クォン。テキサス女子大学でバイオメカニクスを研究。「地面反力」を提唱
※3…白木仁。筑波大学教授(スポーツ医学専攻)。『股関節コアトレーニング』(2014)ほか著書多数。
そんなスター揃いの中で、わたしの推しメンは断然「ケルビン・ミヤヒラ」さんです。
彼のバイオメカニクスはローテーションに着目しているあたりがキュンキュンします。
ですので、今日のお話は彼のバイオメカニクスを中心にお話していきます。
左サイドを低くするための初めの一歩
最近流行りの(そうなの?)切り返しで左サイドを低くするという動き。
これができるとスムーズなローテーションが行えると言われていますが、何でなんでしょうね?
では、この動きをバイオメカニクス的に見ていきましょう。
左サイドを低くするというのは、ただ単に左側を低くしようとしてもそのようにはなりません。
まず骨盤を前傾の状態にし、さらに左骨盤を低くします。そして腰の反りの部分を伸ばさずにその反りをキープしましょう。
この型が最重要であり、左サイドを低くするためのステップ1になります。
この反りとはアーチバックとも言われる、腰部分のナチュラルなカーブのことです。
骨盤の前傾は、背骨下部の反りの部分と仙骨の動きをサポートします。
また、骨盤を左へ傾けることで、左お尻は屈曲し右お尻は伸展、そして腰自体のローテーションをスムーズにします。
この型ができると、足裏、脚、お尻を使ったパワフルなローテーションができるようになり、切り返しがスムーズに行えるのです。
右骨盤を下げたり、早い右お尻の内旋、腹筋を縮める動きはダウンスイングのローテーションを妨げるからダメですよーっていうことです。
腰の反りの部分が伸びてしまうと、いわゆるアーリーエクステンションという、腰がボールに近づいてしまう状態になってしまいますよね。
まずはこの型ができないと、左へのスライドやジャンプ、腰が止まったスイングになってしまう可能性が非常に高くなってしまい、動きの連鎖が止まってしまいますのでご注意を꒰ ×͈௰×͈̣ㆀ꒱՞
仙骨の動き
で仙骨ってどこやねん?
こちらの赤いとこです。
切り返しの動作が確認できたところで、お次は仙骨の動きです。
トップポジションからインパクトまでを背中側から観察したとき、この仙骨は後ろ(飛球線後方側)に動きます。
つまりターゲットから遠ざかるんです。
こんな感じ。
ここでのポイントは、先ほどの左骨盤が低く&腰のカーブをキープしながら、なおかつ仙骨をターゲットから遠ざけるように動かすことです。
同時に行うことがとても大事です。
これができないと、右サイドが詰まってしまい、いわゆる「フトコロ」というポジションが作れなくなってしまいます。
これがステップ2です。
ここで陥る謎
左サイドを低くするってことはダウンスイングで体を左に傾けるの? という疑問。
ここが大きな落とし穴です。
答えはNO! です。
ここでシンプルに側屈だけでスイング中の動きを考えてみましょう。
バックスイングで上半身は左へ側屈します。右じゃないですよ、左へ側屈しながら右へ回転するんです。
そしてダウンスイングで右へ側屈しながら左へ回転していきます。
文章だと何のこっちゃですよねw
実際にこの文を読みながら一緒に体を動かしてみましょう。
バックスイングで右にただ回転だけすると、突っ立った状態になってしまいます。
なのでここで左側屈を入れてあげると、ちゃんと前傾をキープしたトップの型ができます。
次に、そのままダウンスイングでただ左に回転してみましょう。うん、なんかまぁまぁな感じですよね。
めっちゃアウトから入っちゃうなーみたいな。
じゃあもう1回、トップから先ほどの左骨盤を下げ、腰のカーブをキープ、仙骨をターゲットから遠ざけるように左回転させて、右側屈を入れながら左へ回転してみましょう。
どうですか?
このねじれというか、引っ張り合いのパワーすごくないですか?
上半身だけでこのパワーだと、下半身も動かせるようになると大変なことになりますよね?
PGAで活躍する多くのプロ達はトップから切り返しの間でこの腰の反りがさらに大きくなります。
これが左サイドを低くする動きのステップ3です。
腹筋に力を入れるタイミング
ここでステップ4です。
ボールを打つときは腹筋に力を入れなきゃダメですよ!!
というお話。
でも腹筋に力を入れるのはインパクトの直前だけです。
この理由は、腹筋に力を入れっぱなしだと、ステップ3でお話した左側屈から右側屈への切り替えがスムーズに行えないからです。
ですので、インパクト前に腹筋にグッと力を入れましょう。
詳しい腹筋の使い方は【その2】でお話ししますので、ぜひご覧ください。
おわりに
さて、いかがだったでしょうか?
バイオメカニクスその1【左サイド低く編】でした。
わたしは今回お話ししたすべての動きを自分のスイングに取り入れています。
興味ある方はぜひお試しくださいっ。
次回は足の使い方や、引っ張り合う力の使い方などお話したいと思います。
ということで、また次回お会いしましょう〜♪
以上、あやのがお届けしました(◍ ´꒳` ◍)b