ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
フジサンケイクラシックを完全優勝した星野陸也プロのスイングを解説!
こんにちは、JGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。
今回は2018年フジサンケイクラシックで初日から首位をキープし、完全優勝した星野陸也プロのスイングを解説します。
その前に少しだけ星野陸也プロを紹介!
高校時代は「関東ジュニア」を2013、2014年と連覇をしています。
2016年日本大学を中退しプロ転向。
その年、ファイナルQTをトップで通過しました。
2017年にはチャレンジトーナメント初優勝を飾るとともに初めてシード権を獲得し、若手の中で最も注目されている選手になっています。
では星野陸也プロのスイングを見てみましょう!
圧倒的な飛距離の秘密!
星野プロの一番の武器は300ヤードを超える飛距離です。
彼の飛距離のパワーソースは3つ!
①上半身の深い捻転。下半身と上半身との捻転差はダスティン・ジョンソンにも負けていません!
その秘密は、チンバックをしながらバックスイングをすることにあります。
ちなみにチンバックとは、顔の向きを少しだけ右に向けた状態でバックスイングをスタートさせることです。
この動作は肩が深く入る効果がとてもあり、肩が硬くバックスイングで肩が回らないゴルファーの参考になるはずです。
②腰の回転を止めてコンタクトしている。
野球では「二枚腰」、ゴルフでは「ツイスト打法」と言われているスイング動作をしています。
ツイスト打法はコンタクト時に腰を止めたり、腰を逆回転させるような意識でスイングする打法のことをいいます。
ヘッドスピードが上がる効果がある反面、タイミングが難しかったり腰への負担が多かったりします。
③地面反力を使ってスウィングをしている。
ダウンスイングで地面を足で踏み込み、コンタクト以降はその反動を利用して地面を蹴っているスイングをしています。
星野プロのスイングエラーを発見!
最後はあえて星野陸也プロのスイングエラーを説明します。
・バックスイング時に少しスウェイをしている
ちなみにスウェイとは、バックスイング時に体が右側にズレてしてしまう悪い動作です。
これによりスイング軸が左右にズレてしまいダフリ、トップが出やすくなります。
緊張した場面でミスにならないよう、今のうちに矯正できればと私は考えています。
・トップポジションでオーバースイングになっている
このスイングエラーは多くのゴルファーさんもお気づきのことと思います。
じつは星野陸也プロは肩が90度以上回転しているため、もともとオーバースイングになりやすいのです。
トップをコンパクトにしたほうがインパクト時のタイミングが安定するはずです。
しかし、ジュニア時代からのスタイルなので変えることが難しいのかもしれませんね!
フォロースル―で左足のめくれ方が大きいことも気になります。
試合中、気合いが入った場面でバランスを崩す場面を良く見ます。
体幹の強化を行い、フィニッシュで立ち続けられているスイングが理想ですね!
星野陸也プロは間違いなく海外で活躍できる選手!!
スイング動作の修正や体幹トレーニングを圧倒的に行い、さらに強くなり日本を代表する選手になってほしいです。
ではまた次回Grigdeでお会いしましょう。