ゴルフスイング
aichan
フワッ!ピタッ!ロブショットをマスターしてアプローチ名人になろう!
バンカー越えですぐにカップがある状況や、砲台グリーンになっていて通常のアプローチでは対処しきれない時があります。
そんな時、最後の手段になるのがロブショット。
アマチュアゴルファーにとって難しいアプローチではありますが、今回は一か八かの時に使えるロブショットの打ち方をご紹介させていただきます。
写真は、ロブショットの名手、フィル・ミケルソンです。
ロブショットっていったい何?
ロブショットの打ち方を説明する前に、ロブショットとは何か? を説明しましょう。
ロブショットとは短い距離のショットで、ふわりとボールを上げたいときに使用するショットです。
特にバンカー越えでピンが手前にある場合や、木などの障害物を越えてアプローチしなければならない時に必要となるショットになります。
普通に打つとバンカーなどの障害を越えたはいいけど、その先のグリーンでボールが止まらずピンから離れていってしまいます。
ロブショットを使うと障害は越えることができ、しかもグリーン上でピタッと止めることができるのでピンの近くに寄せることが可能になるのです。
頻繁に訪れるシチュエーションではありませんが、覚えておいて損はないショットだということはわかると思います。
ロブショットの打ち方はバンカーショットのように!
ではロブショットの打ち方を説明していきましょう。
まず、クラブのフェース部分が上を向くようにして構えます。水平になるくらいまで思い切ってフェースを開きましょう。
上の写真のように、フカフカのバンカーショットの時のようなフェースのイメージです。
続いて、スタンスはいつもより広めに取ってオープンスタンスにし、ボールは自分の正面中央からやや左めに位置します。
そしてこのフェースが上を向いている状態を保ちつつスイングしていきます。
コツとしてはバックスイングを大きめに取り、腕の力を抜いてから振るようにするとうまくいきます。
また手首が返ってしまわないように振ることも意識しましょう。
ボールの下のスペースにフェースを水平に入れて切っていくようなイメージです。
フワフワなバンカーからのショットとほぼ同じ打ち方と思っていいでしょう。
練習する時は、練習場のゴムティにティーアップして、サンドウェッジやロブウェッジをフェースいっぱいに開いて高い球を打つ練習をしてみましょう。
ロブショットはライを選ぶ!
ロブショットは、ボールの下に開いたクラブフェースを入れていくショットです。
ですから、ボールの下にクラブが入るスペースがない時は、「ロブショットをする」という選択肢を選んではいけません。
具体的には、刈り高の低いフェアウェイ上にボールがある時や、ベアグラウンドや硬く締まったバンカーの上にボールがある場合です。
100パーセント失敗するとまでは言い切れませんが、非常に難度の高いショットになりますので、上記のようなライの時はロブショットは避けたほうが無難です。
逆にロブショットが成功しそうなライは、ラフの上にボールが浮いている時や、極端な左足上がりなど、ボールの下にクラブが入るスペースがある時です。
ロブショットのメリットは?
ロブショットの打ち方がわかったところで、あとは上手く打てるように練習していくことが必要になります。
そしてロブショットが身に付けば使う場面も増えてくるでしょう。
ロブショットの大きなメリットは先ほども述べたように、グリーンにピタッと止めることができることにあります。
また、決まると、同伴競技者たちから「おーっ!」という賞賛の声が上がり、決めた本人も気分がよくなります(笑)。
ロブショットのデメリットとは?
一方、デメリットもあります。
まず失敗する可能性が高いという点が挙げられます。そして思った以上に距離を合わせることが難しいという点です。
それだけでなく大きなデメリットは、ミスショットとなったときの傷が大きいということです。ロブショットは難度の高いショットなので成功率は高くありません。
ボールの下をくぐらせ過ぎて、想定よりもボールが飛ばないということもありますが、それ以上に、トップしたら大ホームランになってしまいます。
ロブショットは、5ヤード、10ヤードくらいの距離を思いっ切りスイングして打つショットなので、トップすると、打ちたかった距離の5倍、10倍飛んでしまうという危険があるのです。
バンカーを上手く越えて寄せようとして、逆にショートしてバンカーに入れてしまって何打も無駄にすることはありえることでしょう。逆にバンカーもグリーンも越えて奥の林まで飛んで行ってしまうということもあります。
なので普段から練習しておくことは大切ですが、できるだけロブショットに頼らないで済むに越したことはありません。
ロブショットに関して説明してきましたが、身に付けておいて損をするものではありません。
コースを回っているとどうしても必要となってくることもあるでしょう。
リスクはありますが、いざという時のために、普段から遊び感覚で練習してみてはいかがでしょうか。