ゴルフスイング
keiman
アプローチをシンプルに!距離と高さを打ち分ける打ち方解説!
アプローチショットで悩む初心者ゴルファーの方は多いと思います。
しかしただ漠然とアプローチショットをするのではなく、状況に応じて距離や高さの打ち分けができるようになれば、計算してアプローチが打てるようになります。
アプローチショットの打ち分け方法はいくつかありますが、この記事ではかんたんな4つの方法をご紹介します!
目次
アプローチの距離感はグリップの位置で打ち分ける
アプローチショットの距離をシンプルに打ち分ける方法の1つ目は、グリップを握る位置を変えることです。
基本として練習して置きたいのは、次の3パターンです。
1.グリップを1センチ余らせて握る(通常位置)
2.グリップを3センチ余らせて握る
3.グリップを5センチ余らせてシャフトギリギリに握る
こうすることでクラブの長さを変えたのと同じ効果が得られます。小さなアプローチショットでは微妙な距離感の調整に使えます。
またある程度強いスイングでも数ヤード刻みで飛距離の調整が可能です。便利な方法なのでぜひ覚えておきましょう。
この時注意したいのが、同じスイング幅や力感でスイングをすること。そのためまずは基準となるスイングで距離をまとめられるように練習していきましょう。そうすると握り方での飛距離調整が上手くいくはずです。
どの持ち方でどの程度のアプローチショットになるのか、繰り返し打って距離感を把握するようにしましょう。
アプローチは振り幅で距離を打ち分ける
スイングの振り幅を変えれば、打てる距離は変わります。これは通常のショットでもアプローチショットでも同じですね。アプローチショットを打つときに振り幅で距離を打ち分けるコツは、明確に自分なりの基準を持つことです。
アプローチではサンドウェッジを使用するケースが多いと思いますので、こちらを例にとってみましょう。
サンドウェッジでのアプローチで
腰から腰の振り幅なら、キャリーで20ヤード
ハーフショットなら、キャリーで50ヤード
スリークォーターなら、キャリーで70ヤード
といった具合に、この振り幅ならこのくらいという基準を作り、いつもその距離が打てるように練習しておきましょう。
アプローチの飛距離を感覚で覚えておくよりも、自分のスイングで基準が作りやすくなりますので、ラウンドで自信を持ってアプローチに望めるようになります。
アプローチするクラブを変えて距離を打ち分ける
かんたんにアプローチを打ち分ける方法としては、振り幅を変えずにクラブで距離を変える方法も有効です。
同じように振っても、クラブ(ロフト)が変われば飛距離は変わります。
このときに意識しておきたいのが、インパクトの形を常に同じにしておくようにしましょう。クラブのロフト角ではなくボールを打ったときのロフト角(インパクトロフトと言います)が狂ってしまうと微妙に距離がずれてきてしまうためです。
インパクトの角度はハンドレートの人もいればハンドファーストの人もいます。またハンドファーストの度合いがかなり強い人だっていますよね。さらにはボールを置く位置によっても変化します。
クラブを変えて距離を打ち分けるのは打ち方も変わらず有効な戦略の1つですが、自分のスイングやスタンスによって距離が変わってしまうのが唯一の欠点です。
数ヤードがスコアを分けるアプローチで、毎回同じ距離が打てるようにインパクトの形を徹底的に覚えておくような練習ができるとグッドです。
アプローチショットの高低の打ち分け方
続いて見ていきたいのはアプローチショットで、ボールの高さを変える打ち分け方です。距離ではなく高さをコントロールしたいときに調整したい場面は少なくありません。
例えば手前から転がしてピンに寄せて行きたいときは低いアプローチで。またランが使えないシチュエーションやピン奥からの下りのアプローチである場合には高いアプローチが有効です。
アプローチの高さはインパクトしたときのロフト角で決まります。ロフトを立てれば低く、寝かせれば高くなりますよね。
まずいつも自分が普通にアプローチを打つ場合のボール位置、ロフトの立て具合。これらをまず基準にしましょう。
高いアプローチが打ちたい場合は、ロフトを少しだけ寝かせてハンドファーストのインパクトからややハンドファーストの度合いを弱くします。そしてボール位置を左足方向にボール1つ分ずらしてアドレスしてみましょう。
あとは普通に打てば高いアプローチショットになります。ただしこの場合、高さが出る反面、飛距離が出なくなるため距離感に注意。
低いアプローチが打ちたい場合は、ロフトを立ててハンドファーストの度合いを少しだけ強くしてあげましょう。ボールを置く位置は基準となる位置から右足寄りにボール1つ分ずらしてアドレスします。
基準となるアプローチよりも低いアプローチになって、キャリーが減ってランが出るようになります。
このときあまり極端にやってしまうと、感覚が大きく変わってしまいますので「少しだけ」やってみるのが実戦で使いやすくなるコツですよ。
アプローチが上手くなる! おすすめの練習方法は1ヤードアプローチ
アプローチはとにかく正確にボールとフェースをコンタクトさせてあげるのが何よりも大切です。実はアマチュアのシングルプレーヤーたちは、パーオン率がそこまで高くなくても、このアプローチでピンそばにまで寄せてスコアを稼いでいる人が少なくないんですよ。
アプローチが上手くなるおすすめの練習方法はずばり「1ヤードアプローチ」です。
自宅にあるパターマットなどを使って1ヤードをキャリーさせるアプローチをひたすら練習してみましょう。これは理屈でもなんでもなく、量がモノを言う練習方法です。
廊下などでもパターマットさえ設置してしまえばできる練習なので、コツコツ毎日、練習を積み重ねてみましょう。
たったこれだけの練習ですが、効果はかなりのもの。地道な基礎となる練習ですががんばって続けた先にはきっと良い結果が待っているはずです。
アプローチは狙いどころも大切! ポイントはアプローチの次!?
アプローチは狙いどころがものすごく大切です。アプローチを打つ前に考えるべきことはチップインやベタピンを狙うことではありません。
次のパットが狙いやすい位置にどれだけボールを置けるか、がポイントです。
まずアプローチを打つ前にグリーン全体を見渡して、傾斜の確認をします。そしてボールの落としどころや転がりを考慮したボールの高さを決定しましょう。
次のパットがなるべくまっすぐのラインで、かつ上り傾斜になるような場所にボールを狙って行きましょう。
できるだけアプローチは転がしたほうがケガが少ない!
アプローチショットにはボールを転がして寄せて行く「ランニングアプローチ」。キャリーとランが半々の「ピッチ&ラン」。ボールを高く打ち上げる「ロブショット」の3種類があります。
ここで状況に応じてそれぞれのボールを使い分けるのですが、できる限り転がして狙っていくようにするとスコアを崩しにくくなるのでおすすめです。
なぜなら、たとえミスが出ても、ミスの幅が大きくなりにくいのがボールを転がすアプローチだからです。そのためなるべくランニングアプローチやピッチ&ランでアプローチを打つようにしましょう。
逆にロブショットはボールをピタリと止めたいときには有効ですが、ミスショットをしたときの代償が大きいため、「ここぞ!」という場面以外ではあまりおすすめできません。
アプローチの打ち分けは難しくない! グリーン周りでもう迷わない
アプローチさえしっかり寄せられれば、スコアを大きく伸ばせる可能性がありますからね。ぜひかんたんなアプローチの打ち分け方法をチェックして、明日からのラウンドに役立ててみてくださいね。
アプローチの引き出しが増えると、ゴルフがもっと楽しくなりますよ。