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kiyomatuゴルフ塾

練習場で知っていると上手くなる知識!?後編

練習場での勘違いがコースで悪影響を与えていることがあります。

知っておいて損はないと思います。

では、後編へ。

アプローチの距離感をあまり信用しない

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特に10ヤードぐらいのアプローチは注意が必要です。練習場は打つ打席のベース(建物の基礎)が高くなっていることがほとんどなのです。

よって、少しですが打ち下ろしということになります。

30ヤードぐらいになるとボールの軌道が少し山なりになるので、影響が少なくなるのです。

なので練習場の打席ではあまりシビアに距離感の練習はしないことです。適当感を持っていることが大事です。

理想は、練習場に芝のアプローチ場があるのであれば、ショットは通常の打席で練習して、アプローチはアプローチ場で練習するほうがいいのです。

上達の度合いが格段に上がります。

特に初心者の方は芝から打つことを覚えるのでいいと思います。

アプローチは1本のクラブで練習?

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これについてはいろいろな意見があると思います。こういう考え方もあると思って読んでください。

ごく一般的なゴルファーが年間何回ゴルフコースに行くでしょうか?

私が今まで教えてきた人達を考えてみれば、クラブ競技に出ている人達で50回ぐらい。

平日はあまり行けない人達は20回行ければ多いぐらい。中には、5回とかいう人もたくさんおられます。

月一として年間12回。20ヤードのアプローチを何回する機会があるでしょう?

もしかしたら、もしかしたらですよ。1回かもしれない。

30ヤードは何回? ……と考えていくと、20ヤード打ってグリーンに落ちた場合何ヤード転がるかなんてわかるわけがないのです。

たくさん打って平均値としてこれぐらい転がるんだ、とか覚えていくものですから。

そこにクラブをピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)と使い分けていては、体験する頻度があまりにも少な過ぎることになります。

このことから、アプローチは1本クラブを決めて練習するほうが効率がいいと思います。

ではどのクラブがいいのでしょう?

AWかSW。

通常の芝が刈ってある場所では、9番アイアンであろうがなんだろうが、本当はなんでもいいのです。

自分がそのクラブで打った時の落とし場所と、そこから転がる距離がわかっていればですが。

ただ、ラフにあるボールは違います。

ボールの頭と芝の先端が揃ってる時や、さらに深くボールがある時はPWや9番アイアンでは脱出できないこともあります。その場合はAWかSWということになります。

このことから、1本決めるとすればこの2本のどちらかということになります。

ここでちょっと気にしてほしいことがあります。

ロフトは寝ているほうが難しいということです。

ロフトが50度か52度かはあまり難しさに影響ないのですが、55度より寝ているロフトはどんどん難しくなります。

理由はフェースの芯に当たりにくくなるからです。

ロフトが寝ているクラブは構えた時にフェースが広く見えるのですが、ボール側から見ればフェースが狭くなっているのです。

以前SWは56度がスタンダードでした。現在は58度のほうが多くなっているかもしれません。

これは、アメリカツアーが影響していると考えています。

メーカーが使いやすいからそのロフトを積極的に出しているのではなく、アメリカツアーで58度や60度を多く使い出しているので、日本でも売っていると考えたほうがいいのです。

フェースの形についても同様です。

20年少し前までは、フェースにグースがついているものが日本では当たり前でした。

その頃アメリカではいわゆる出っ歯のフェースのSWが主流でした(その頃私はアメリカにいたのですが、アメリカでグースのSWはほとんど売ってなかった)。

それから、何年かして日本で出っ歯が出てきて、今では主流となっています。

58度より56度のほうが芯に当たる可能性は増えます。このロフト選びはメーカーのうたい文句に流されることなく、いろいろなロフトを試して決めてください。

バウンス角は10度~14度ぐらいが使いやすいです。

練習場でのアプローチはランを計算しない

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落とし場所を決めてそこまでの距離を練習する。

仮に30ヤードの看板が設置してあるとします。ボールを打って転がって看板の所に止まるような練習はしないでください。

その転がりは場所によって変わるので、看板に寄ったとしても意味がないのです。

あくまで練習場では、狙った位置に落とす練習をするのです。

ベントグリーンがちゃんと整備してあり、その周りの芝が刈ってあり、さらにその外側は芝が伸びている。そして、バンカーもある。

こんな練習場があればいいのになぁ~。

確実にアプローチ、パットが上手くなる。

一般的なゴルファーにとって、バンカーとパットをちゃんと練習できる環境はほとんどないんですよね(私のレッスンしている練習場は芝からアプローチできます。バンカーもあります。でも、こういう所は少ない。ちなみに、ベントグリーンはありません)。

2回にわたって練習場で知っていれば上手くなるかもしれないことを書いてきました。まだまだありますが、いずれ書くことにして、今回はこれまで。

次回はコース戦略についてです。