ゴルフスイング
PAR RUSH 01
完璧なショットは必要なし?〜上達シリーズ第36回
「完璧なショットは必要なし」なんていうと、一生懸命練習している人に怒られそうですね!
でも、ゴルフはショットの良し悪しを競うゲームではありません!
ティーグラウンドから、約100~500ヤード先の直径108ミリのカップに、何打で入れるかを競うゲームです。
こんな当たり前のことを言うのは、完璧なショットを目指して、力を入れて振っている人を見ることが多いからです。
今回は、「ゴルフは完璧なショットを求めることではない」というお話をします。
なんで完璧なショットを求めているの?
ラウンドで、「ゴルフはショットの良し悪しを競うゲームじゃないんだけどなぁ!」と思うのは、特に同伴の方が“そこそこの腕前”の時です。
1打1打に良いショットを打つんだという気迫を感じます。
しかし、必ずしも結果が伴わないこともあり、その時の落胆ぶりは半端ではありません。
でも、考えてみれば、機械ではなく人間が打っていることから、少しの狂いでミスは出ます。ゴルフはミスのゲームと言われる所以(ゆえん)です。
そして、ミスをしたらここをどのように乗り切るか? とまた考える。ゴルフは、この繰り返しでしょう。
ですから、1ショット1ショットは大ミスをしない限り、「65点・70点」のショットで良い、という割り切りも必要で、それを心がけることが必要です。
ショットは“そこそこ”で良いのです!
ゴルフは流れのあるゲームですから、そんなに1打に一生懸命になって、完璧なショットを追い求めていたら、疲れて5~6時間の「長い18ホールの旅」はとても持たないと思います。
スコアを無視して、ショットの良し悪しだけを追い求めているのなら、それも良いでしょう。
しかし最終ホールまでしっかりプレーできるようにするには、完璧なショットを求めずに、そこそこのショットで良いと思うリラックスした気持ちでプレーすることが、逆にナイスショットにつながったりします。
皆さんも、リラックスして放ったショットが完璧だと思った経験があるでしょう。
本当に一生懸命になるのは、グリーン上です!
ショットは、完璧を求めずにそこそこで良いと割り切って、いざグリーンに乗ったら、ここは一生懸命に集中力を高めて、良いパットができるようにします。
ティーグラウンドから、グリーンに向かって少しずつ完璧さを高めていくゲームプランを立てていきましょう。
例えば、ミドルホール(パー4)で考えると、まずティーグラウンドからのティーショットは、“あの辺りで”とアバウトに考えます。
2打目も乗ればそれに越したことはありませんが、乗らなくても花道辺りにあれば良いとします。
次に、外からのアプローチは様々な状況を考えて、1パットを狙えるところにつけば良いと考えます。
最後のパーを狙うパットは、絶対に入れるという集中力で、完璧なパットをしましょう!
これは、いい加減なショットをするのではありません。しかし、すべてのショットで完璧は求めないということです。