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ゴルフスイング

オリオット

イ・ボミのドライバーとショートアイアンのスイングを比較!~ビジネスゾーン(9時~3時)編

イ・ボミのスイングビデオを参考に、ドライバーとショートアイアンのスイングはいったいどこがどう違うのか、どこがどう同じなのか、比較してみるシリーズです。

今回は、ビジネスゾーン(クラブが9時~3時)編です。

【ポイント①】打点は違うが、体の使い方はほとんど同じ、上体の中心軸はほぼ一致する

ショートアイアンとドライバーでボールの打点は違いますが、その他の体の形や使い方はほとんど同じと言っていいでしょう。

上体の中心軸はほぼ一致し、その傾きはアドレス時には~5度でしたが、インパクトでは~10度に傾いています。

頭の位置はインパクトからクラブが9時までほとんど動きません。

インパクトのクラブシャフトは、ショートアイアンもドライバーも同程度の“逆しなり”ができています。

この“逆しなり”の形や程度は、キックポイントやシャフトの硬さなどで変わるかもしれませんが、ヘッドを走らせてインパクトゾーンを長くするために重要と思われます。

左脚はインパクトからクラブが9時にかけて少しだけ内股側に動いています。

これはクラブの打ち出し方向とは逆の動きになりますが、これもヘッドスピードを上げるために必要と思われます。

【ポイント②】インパクトのグリップ位置は異なるが、リスト角はほぼ同じ

インパクトでは、ショートアイアンとドライバーでグリップの位置が異なります。

右足かかとは、インパクトとクラブが3時で同程度、浮いています。

両腕の形とリスト角は、ドライバーもショートアイアンもほぼ同じです。

左腕は伸びてリスト角は~160度、右腕は曲がりその前腕とクラブは一直線、リスト角は~180度です。

これがクラブが3時の位置になると、右手グリップのリスト角は180度から160度、左手グリップのリスト角は160度から145度になり、右ひじは伸びた状態になります。

これはアームローテーションとリストワークと言えるかもしれませんが、その動きはドライバーもショートアイアンもほぼ同じです。

インパクトゾーンでコックのリリースと戻し(切り返し)が連続的に行われていると言えるでしょう。

【ポイント③】インパクトはアドレスに比べてハンドアップになる

ドライバーのアドレスとインパクトを重ね合わせてみました。

インパクトのグリップはアドレスに比べるとハンドアップになります。

正面から見ると、インパクトでは腰が回転している分、グリップはアドレスより左側に位置しています。

上体の中心軸が傾く分、頭が飛球方向とは逆方向に少し傾いています。

これらは、ショートアイアンも同じです。

“ビジネスゾーン”では、クラブシャフトの“逆しなり”と、体の様々な部位の細かな動作が複雑に絡み合っています。

ですが、打点とクラブプレーンが違うだけで、ドライバーもショートアインも基本的に体の使い方は同じと言えそうです。

バックスイングとダウンスイングもそうでしたが、ドライバーもショートアイアンも、打点とクラブプレーンの違いに注意しておけば、“ビジネスゾーン”も同じようにスイングすればよい、と言えるかもしれません。

スイングは100人100様でしょうが、ぜひ、参考にしてみてください。