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ゴルフスイング

飛太郎

身体の痛みからスイングのクセを察知!【肩編】

こんにちは、飛太郎です。

今回は、身体の痛みからスイングのクセを察知しようという事で、その肩編です。

ゴルフも身体を使うスポーツですから、長年やってるとどうしても偏った部位に痛みが生じたりしますね。

さらに、人体の構造に不自然な動きを取り入れたスイングをしてしまっていると、その痛みはより早く発生し、さらにより根深く残ってしまいます。

そういった痛みの元となる動きを知り、改善してあげることが、長くゴルフライフを楽しむためには大切だと僕は考えます。

第一弾に「肩」を持ってきたのには、特に大きな理由があります。

では、文中でそれをお話ししていきましょう!

ゴルフスイングでトルクを生むのは「捻転力」

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皆さんがご存知の通り、ゴルフスイングにおける「トルク」は、身体の「捻転」によって発生します。

カンタンに言ってしまえば、身体の中で相反する捻じれを作る事によって生まれる、反発力とも言えるでしょう。

さて、ではその捻転力を「どこで」発生させていますか?

今回この記事を書かせていただくにあたり、最初に「肩」を題材に挙げた理由の一つがここにあります。

多くのアマチュアゴルファー、その中でもかなりの飛距離を叩き出すことができる、いわゆる「飛ばし屋」の人に多い故障個所がこの「肩」です。

なかなかご自身のスイングを客観的に見る事は、容易ではありませんよね。

それゆえに、ご自身では十分に上半身と下半身の捻転差を上手く活かせていると思っていても、実際にはそうではないケースが多い訳です。

もうお分かりかと思いますが、「飛ばそう」とする余り、上半身の捻転ではなく、この「肩」を使ってトルクを生んでしまっている場合、肩の故障は高い確率で起きてしまいます。

肩を過剰に使ってしまうスイングに要注意!

まさにこんな状態でショットしている方、見かけたことはありませんか?

あるいは、ご自身にお心当たりはありませんか?

上体の捻転を使っているようでも、実は「左肩」を過度に使っているスイング。

「横に引いたスイング」、いわゆる横振りにありがちな現象であるとも言えます。

確かに、レッスン書によっては「肩をしっかり入れろ!」と書いてあるものもあります。

しかしそれを誤って解釈してしまわない事が重要です。

肩が入っているように見えるくらいに、「上体を捻転させましょう」という事であり、何も肩だけを単体で思いっ切り捻りましょうという意味ではありません。

これをやってしまうと、早い段階で肩に痛みを感じる事になります。

そしてそれが改善されないままゴルフを続けた場合、痛みは深部にわたり、そして常態化してしまいます。

パワフルな部位と繊細な部位、それぞれの役割をキチンと理解しましょう!

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肩は、人体における可動域ナンバーワンを誇る部位である事から、お察しいただけるかと思います。

それだけフレキシブルに動く関節であるという事は、逆説的に言えば、それを実現できるように繊細な構造になっているという事。

ヒジやヒザと同じく、耐久力はそれほどありません。

にも関わらず、先の段落の写真のようにパワートレインとして使ってしまうと、たちまち故障する部位であると言えます。

悪いことに、この「肩を過剰に使ったスイング」は、誤った身体の使い方であっても「飛距離がある程度、出せてしまう」から厄介なんです。

なぜなら、そこに生まれる力が捻転力であることには、変わりないからです。

ここがホントに重要です!! だからこそ、このシリーズの一番最初に掲載しました。

肩をパワートレインとしたスイングは、骨身を削りながら飛距離を生み出す「諸刃の剣」のようなものだという事を、どうかご理解ください。

肩、つまり三角筋をいかに鍛え上げようとも、広背筋や大殿筋、大腿四頭筋といった大きなヒッティングマッスルのパワーに勝ることは、決してありません。

トルクを発生させるべき強靭な部位、舵取りを担うフレキシブルな部位。

身体には役割があります。

どうぞそれらを正しく理解して、そして正しい「捻転力」を使ってみてください。

無用な痛みなどは、あなたを苦しめるだけです。

ならば早い段階で改善を図り、本当の意味で「飛ばし」ませんか?

それではまた! 飛太郎でした。