ゴルフスイング
アビ
パットのラインは1つじゃない!パッティングは自分の直観を大切に!
ゴルフはスコアの40%をパットが占めると言われます。
つまり、スコアを縮めるのに、最も手っ取り早く、最も効果が表れるのはパッティングです。
ショットでスコアを作るのはなかなか難しいですが、ショットがイマイチでも、パターさえ崩れなければ、それなりにスコアがまとまります。
ラインはボールの強さ(スピード)とセット
ラインを読み、その読んだラインに対して距離感を合わせて正確にストロークする。
これらすべてが合致しないとカップインしません。
どれかひとつでもミスしたら、入らないのがパットの難しいところです。
ちなみにですが、キャディさんや同伴者に「カップ2つ分左に切れます」という風に言われたことありませんか?
フックなのかスライスなのかよくわからない人にとっては、参考になるのかもしれませんが、これって、実は正しいアドバイスではありません。
なぜかというと、このアドバイスには、パットの強さやスピードがまったく加味されていないからです。
受けグリーンの真横からのパット
ショットの距離感がぴったり合って、受けグリーンの右サイド1メートルに付けたと仮定します。
つまり、1メートルのフックラインです。
上級者の方なら、このシチュエーションの難易度が想像付くと思いますが、決して簡単ではありませんよね。
カップの真下から上りの3メートルのパットのほうがよっぽど難易度低いです。
さて、このフックラインの場合、正解はどのラインでしょうか?
A:ラインを消して、真正面から奥の壁に当てるような強気のパット
B:強めのタッチでカップ1つ分右から入れるパット
C:カップ3つ分外して、ジャストタッチで最後のひと転がりで入れるパット
もちろん、これらはすべて正解です。
ラインは1つじゃない
パッティングで最も傾斜(や芝目)の影響を受けるのは、カップ周辺です。
ボールのスピードが弱まっている状態だと、傾斜の影響をもろに受けてしまいます。
逆に、カップ周辺まである程度のスピードを保っているボールは、傾斜の影響をあまり受けることなく、そのまま進んでいきます。
22年間連続で賞金シードを守った手嶋多一プロのパッティングはめちゃくちゃ強気です。
「カップを外してたら、どこまで行っちゃうんだろう?」と、見ているこっちがドキドキしちゃうくらいの強さでパッティングしています。
絶対にショートはしませんし、奥の壁にドンとぶち当てるようなパットですから、ラインを細かく読む必要がないのかもしれませんね。
あの強気なパットこそ、シニア間近の年齢になった今でもシードを維持し続けられている秘訣かもしれません。
つまり、ラインの読みは1つではなく、ボールの強さ・スピードを伴ってはじめて、成立するものです。
距離感を作り、そのボールの強さ・スピードを決めるのは他でもない自分自身です。
結局のところ、自分の直観がいつも正しい
自分が最初に思ったこととは違うことを、同伴者やキャディさんからアドバイスされて、逆に迷ってしまうことがありませんか?
強め・弱めの感覚も自分と他人とでは違うでしょうし、自分の過去の経験から頭の中でどういうスピード感でカップインさせるのかイメージを持っているはずです。
同伴者のパットで参考にするのは、ボールが進む(落ちていく)スピードと、カップ周辺のボールの動き方だけで、たいていの場合は自分が最初に思ったラインが正しいことが多いです。
直感を大事にしましょう!
そして、構えてからモジモジしてしまっては、せっかくのイメージが消えてしまいます。
打つ前に、頭の中でイメージしている訳ですから、そのイメージが消えないように、構えたらすぐに打ちましょう。