ゴルフスイング
ライドマン
【動画あり】ゴルフ初心者必見!手打ちの2つの原因と4つの直し方
練習場やラウンド中に、自分のスイングを、他人から「手打ち」と指摘されてしまったことはありますか?
特にゴルフを始めたばかりの初心者のうちは、言われた人も多くいると思います。
手打ちはゴルフにおいて、早めに防ぎ、既にスイングが手打ちになっている場合には、直す必要があるものです。
では、なぜ手打ちはいけないと言われているのでしょうか?
原因から直し方まで、動画も交えて詳しく見ていきましょう。
目次
初心者が悩むタネにも!手打ちとは?
そもそも手打ちとは、言葉の意味そのままに、手で打っているというニュアンスで捉えがちの言葉ですが、本来、体のターンと腕が同調していないスイングのことを指しています。
正しいスイングとは、下半身を軸にして、コマのようにターンして打つ方法と言われています。
手打ちは、正しいスイングとは反対に、軸(体のターン)とコマ(腕)がバラバラで、体に同調せず手が好き勝手動いてしまうスイングのことです。
手打ちでスイングをしてしまっている人は、下半身の動きが少なく、腕の力で振ろうと、腕に力が入ったままスイングをしていることが特徴です。
これは、フルショットであってもアプローチであっても同じ。いま見直していきましょう。
あなたは手打ち?自分が手打ちかを知る方法
自分のスイングが手打ちになっているかいないのか、上級者に見てもらったり、プロにレッスンしてもらわないととても判断つかないという場合は、自分のスイング動画を正面から撮影してみてください。
一連の動きの中で、インパクトゾーンで頭と下半身がどうなっているか、確認してみましょう。
インパクトゾーンでの手の動きで、自分が手打ちか手打ちでないかを見極めることができます。
手打ちの人は、インパクトゾーンで頭と下半身が止まっている状態か、打つ方向に流れてしまっています。
対して手打ちでなく体でしっかりと振っている人は、インパクトゾーンで頭が後ろに残り、それでいて下半身がしっかりと動いています。
時々インターネットなどで公開されている、プロゴルファーのスイングの連続写真がありますが、それを見ると、彼らのインパクトゾーンでの頭は、アドレス時に比べ、半分から1個分、後ろに動いているのが分かると思います。
自分のスイングはどうなのか、動画でまずは確認してみましょう。
手打ちはなぜいけないの?その理由
ところで、なぜ手打ちはいけないと言われるのでしょうか?
その理由は、手打ちでスイングすることで、「飛距離が落ちる」「ボールが曲がる」の、主に二つのリスクが高まる、言われているからです。
さらに、ボールが曲がる人は、引っ掛けもあるのですが、多くはスライス(ボールが高く上がり、右に曲がっていく弾道)に悩んでいる人が圧倒的に多いです。
スライスは、ボールにクラブヘッドがインパクトする際、フェースが目標方向に対して開いて当たってしまったときに出てしまいます。
それを直すには、現在開いて当たっているクラブフェースが、目標方向に向くように矯正すれば良いのですが、手打ちスイングのままでは、なかなかそれが改善されません。
体のボディターンでスイングをするという根本的なところを直さなければ、スライスは何度でも出てしまうことでしょう。
手打ちを改善することで得られる効果
手打ちを改善し、ボディターンでのスイングが出来るようになれば、ボールが捕まりやすくなり、さらにヘッドスピードも現在よりもアップする可能性がありますので、手打ちで出てしまうデメリットである、「飛距離が落ちる」「ボールが曲がる」という点が解消されます。
飛距離がアップし、ボールがまっすぐ飛ぶようになれば、スコアにも良い影響を与える結果となるでしょう。
手打ちのままでいれば、いずれ年齢を重ね、腕の筋力が弱くなってきたときに、さらに飛距離のダウンに悩まされるかもしれません。
年を取っても、以前と変わらない飛距離を誇る人は、腕ではなく、ボディターンを使い、体で打つという動きが備わっている人です。
特に初心者の方は、早い段階で原因を突き止め、その対策で手打ちを直すことで、より良いスイングが出来ていくことでしょう。
手打ちの原因その①肩が回っていない
手打ちの原因で主なものを2つ見ていきましょう。
まず1つ目は、テークバックからトップオブスイングの動きの中で、肩が十分に回っていない、ということが挙げられます。
肩がしっかりと回っていないと体が止まってしまい、その状態からゴルフクラブを理想のトップの位置まで持ってこようとすると、どうしても体の回らない距離の分、手でゴルフクラブを持ち上げてしまうことになり、これが手打ちの原因になってしまいます。
体の回転を使ったバックスイングは、肩が90度ほど、回転します。
ゆっくりとテークバックをしてみてください。
トップを迎えたときに、自分の左肩が、顎の下に来ていれば、”肩が回っている”と言えます。
正しく肩を回してトップを迎えた場合、プレーヤー本人の意識としては、体を回転させただけで、腕でゴルフクラブを手で上げた、と感じている人はいないと思います。
手打ちの原因その②体重移動がスムーズにできていない
体の回転でスイングをするということは、下半身を良く使う必要があります。
下半身を使うには、アドレスした際に両足に均等に乗っている体重を、テークバックからトップオブスイングで右足に移し、切り返したのち、ダウンスイングからインパクト、フォロースルーとフィニッシュにかけて、左足に乗せていく、体重移動が必要になります。
体重移動がしっかりスムーズにできていれば、腕の力を抜くことで、体の回転に腕が勝手についていき、捕まったボールが打てるようになります。
逆に、この体重移動がスムーズにできていなければ、スイング時の体の回転不足に繋がり、その不足した回転の分を腕を使って補うようになり、結果、手打ちが生まれてしまいます。
体重移動をしようとして実際はスエーしてしまっていたり、伸び上がってしまっていたりという人が多く見られますので、初めのうちは下半身だけの動きで体重移動を確認してみて、それに腕が付いて行くように、練習していきましょう。
手打ちの直し方①クラブヘッド、手、肩の3つを同時に動かす
手打ちとは、体の回転と手が同調していない打ち方のこととお伝えしましたが、それを同調させるには、クラブヘッド、手、肩の3つを同時に動かすことが大切です。
これを、3点同時に動かすことができないと、手打ちのスイングとなり、ミスショットが生まれてしまいます。
手打ちの原因①でご紹介したように、肩が回らないことが手打ちの原因となることは、肩が止まってしまうことでクラブヘッド、手、肩の3つが同時に動いていないとも言えます。
肩の回し方の感覚がつかみづらいという人は、バックスイングを左肩で押し上げるように動かしてみましょう。
誰か手を借りることが出来る人がいれば、左肩を実際に押してもらうのも効果的です。
肩がしっかりと回り、同時に手とクラブヘッドも同時に動かすことができれば、そのままテンポの良いリズムでテークバック、トップ、ダウンスイングからインパクトと、すべて同時にすることができ、手打ちの解消に繋がっていきますよ。
手打ちの直し方②脇を締めすぎず、開きすぎず
スイングをするときに、「脇を締める」と教えを受けた人もいると思います。
しかし、脇は締めすぎも良くなく、開きすぎも良くありません。
脇を締めすぎると聞くと、脇から肘にかけての部分を、ピッタリと締めてしまう人が見受けられます。
本人は脇を締めているつもりと思いますが、こうなると、腕が自由に動かなくなり、スイングプレーンが小さくなってしまいます。
そうなると動きが固くなり、リズムも狂ってしまい、ミスショットや飛距離のダウンの原因となってしまいます。
また、脇を開きすぎることは、体の動き以上に、手を使いすぎてしまう可能性があります。
手を使いすぎてしまうと、インパクトでアドレスの位置にクラブヘッドが戻ってくることが難しくなり、ショットの再現性の低下にも繋がってしまいます。
脇を締めるときは脇だけをしっかりと締め、適度に力を加えるようにしましょう。
手打ちの直し方③ボールと体との距離を適切に保つ
3つめは、ボールと体との距離を適切に保つ、ということがポイントとなります。
ボールと体とは、近すぎても、遠すぎても手打ちに繋がってしまいます。
近すぎると手の動く範囲(可動域)が狭められてしまい、体と同調したスイングがしづらくなってしまいます。
遠すぎると、クラブがボールに届きませんので、その分を届かせようと、体との同調を無視し、無意識に手を動かしてしまう可能性があります。
ボールと体との距離は、大体の目安の距離を自分で把握し、その距離を守ってアドレスに入るようにすると、つかみやすいです。
スイングにより個人差はありますが、ドライバーであれば、握りこぶし2つ分、アイアンであれば握りこぶし1つ半分くらいが目安と言われています。
実際にそれでショットをしてみて、違和感のない距離に調整していきましょう。
手打ちの直し方④飛ばす意識を持ちすぎない
最後は、動作ではなく、ボールを打つときの、気持ちの問題です。
「たかだか気持ち」と思っても、これは無意識に入ってくるだけに、コントロールがとてもしづらいです。
特にドライバーなど、飛距離を求められる場合、「飛ばしてやる」という意識を持ってしまうことは誰でもあると思います。
しかし、このような意識を持ってしまうと、利き腕(右利きの方は右手、左利きの方は左手)の力みに繋がってしまい、結果、体と腕の同調が崩れてしまいます。
これは、ボールの打つ場所をピンポイントに狙う場合も同じです。
ショットにおいて、色々な考えを持つことで、体は勝手に緊張してしまうのです。
「上げて降ろすだけでok」くらいの意識を持ってみましょう。
アドレスをする際、決まった動作(プリショット・ルーティーン)をすることで、体の力みを取る効果が期待されます。こちらも色々と試すと良いでしょう。
手打ちを防止する練習方法
手打ちの原因と直し方を色々とご紹介しましたが、ラウンド中にいきなりこれらを試してしまうと、フォーム自体が崩れてしまう可能性がありますね。
まずは、練習場でしっかりと練習をしてから、コースで本番に臨むようにしましょう。
以下2つは、練習場でも簡単にできる練習法で、手打ちの矯正に効果的です。
動画も交えて、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。
【動画でチェック】片手打ち練習法
まずは、「片手打ち」練習法です。
これはプロゴルファーも実践している練習法で、片手でハーフスイングをするというものです。
この片手打ちがスムーズにできるようになると、安定したスイングをすることができるようになります。
左手一本でクラブを握って、実際に片手でハーフスイングをしてみましょう。
手打ちになってしまっている人は、クラブがいつもより重たく感じ、スムーズに上げ下げにしづらいと感じるのではないでしょうか?
そのままボールを打ちに行くと、ダフリや頭をポコンと叩くだけのショットになってしまうでしょう。
これを、体を使って腕を同調させることができるようになれば、両手を使うのと同じように、クラブを振ることができるようになっていきます。
始めは素振りも上手くできなかったものが、体幹を感じながら振っていくことで、しっかりと捕まったボールを打つことができていくでしょう。
【動画でチェック】スローモーションスイング
もうひとつは、スローモーションスイングです。
通常のスイングからボールを打つまで、3倍程度の時間をかけてスイング練習をします。
宮里藍選手の「太極拳スイング」の動画を貼り付けました。
より効果的なのは、テークバックからフィニッシュまで一定のスピードですることです。
というのも、手打ちをしてしまう方は、ゆっくりとスイングできないことが多く、まして一定のスピードでクラブを振ることはほぼ不可能なのです。
なぜなら、手打ちをしている方は、手の勢いでボールを弾いている感覚ですので、インパクトの間際、スピードを落とすことができないのです。
体を使ったスイングができるようになると、一定のスピードで打つことができますので、自分が手打ちになっているかどうかの確認をするのにも有効です。
手打ちを克服して、体を使った強いボールを打ち、スコアアップを目指していきましょう!